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アゲアゲマンデー東京麺通団では、「あげあげマンデー」と題して天ぷら”全品”50円!!!!でのサービスを始めました!月曜からあげあげ気分で元気になってください!
※店内でお食事される方に限ります。
※月曜日が祝日の場合は、翌日の火曜日に実施いたします。






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さぬきうどん未来遺産プロジェクト
香川の誇る食文化「さぬきうどん」の歴史と今を、未来へ。さぬきうどんの忘れ去られつつある過去の真実を徹底発掘し、未来に繋いでいくプロジェクトです。

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◎麺通団のDVD第3弾!『超麺通団スピンオフ!2013年珠玉の讃岐うどん店スーパーカテゴライズ』発売中!
超麺通団スピンオフ!2013年珠玉の讃岐うどん店 『麺通団と週刊!超うどんランキング』のスピンオフとして、今回DVD第3弾『超麺通団スピンオフ!2013年珠玉の讃岐うどん店スーパーカテゴライズ』が出ました。
 麺通団が2012年〜2013年にかけて行った、「500軒以上食べ歩いた讃岐うどん通の強者たち」の「自分の好きなうどん屋1位から50位まで」のアンケートを元に、麺通団がスーパーカテゴライズ!レジェンド店から最新S級店新進A級店まで大発表!
DVDについてや購入出来るお店情報はKSB瀬戸内海放送案内ページへどうぞ。
今の麺通団の面白話をお聞きになりたい方はFM香川の『うどらじ』で。香川岡山以外の方でもポッドキャストでお聞きになれます。
◎『麺通団と週刊!超うどんランキング』のDVD第2巻が発売されちゃいました。
麺通団と週刊!超うどんランキングDVD第2巻 4月に発売した『麺通団と週刊!超うどんランキング』のDVDが結構好評なようで、第2巻の発売と相成っております。
毎回違った質問での 讃岐人1000人が選んだうどんランキングを見ながら、麺通団が面白コメントを話しているという番組ですが、こちらも第1巻同様出演者はすでに何をしゃべっていたかまったく記憶にありません(笑)
DVDについてや購入出来るお店情報はKSB瀬戸内海放送案内ページへどうぞ。サンポートタワー1F「四国88ショップ」さんなどでもご購入いただけます。
『超麺通団1』『超麺通団2』が文庫本で登場
超麺通団1
「超麺通団 讃岐うどんめぐり 指南の書」
著者:田尾和俊 解説:勝谷誠彦 本体価格680円超麺通団2
「超麺通団2ゲリラうどん通ごっこ軍団始まりの書」
著者:田尾和俊 解説:勝谷誠彦 本体価格730円
※お求めはお近くの書店、または西日本出版社へ。
『超麺通団4 麺通団の最新讃岐うどんの巡り方』も好評発売中です。
超麺通団4
麺通団が贈る、讃岐うどん巡りの最新バイブル『超麺通団4 麺通団の最新讃岐うどんの巡り方』が、4月の発売以来、まだまだ売れ続けているようです。

団長 「“ようです”って(笑)」
内山 「いや、ほんと、売れ続けてますよ」

今や、讃岐うどんの店紹介はネットや雑誌であふれ返っていますが、 人気店をきちんとカテゴライズして、讃岐うどんの何たるかをきちん と知りながら店選びができるのは、この1冊を置いて他にない! と いう評判の1冊です。団長のおなじみバカ話も、前号をはるかに凌ぐ 文章量と暴走ぶり(笑)。讃岐うどん巡りのお伴に、損はさせない1冊です。
FM香川の超人気番組『麺通団のうどラヂ』、ついに放送300回突破!
日本全国はもとより、遠くアメリカ、バンコク、スイスにまでポッドキャスト・リスナーが広がるFM香川の超人気番組『麺通団のうどラヂ』が、ついに放送300回を突破! メインパーソナリティーは田尾団長、お伴に麺通団員のごんとH谷川君を従えて、うどん屋の大将も時々ゲストに迎えて爆笑トークの連続(自分で書いてて恥ずかしいわ)。ポッドキャストからダウンロードして車でかけながらアメリカ大 陸を横断したリスナーも出現するなど、ツボにはまると抜けられなくなる番組のようです(笑)。本編は香川・岡山エリアの人だけ毎週土曜日の夕方6時15分から15分間聴けますが、ポッドキャストでは本編でカットされた部分も入って毎回20分前後のオバカトーク。300回全部聴くと100時間近くなりますが、私はこないだ、仕事しながら3時間もぶっ続けで聴きました。

団長 「いやー、おもろかったわー」
ごん 「自分でしゃべったネタじゃないですか!」

「そこまで言うなら」と思った方は、FM香川のホームページからポッドキャストの『うどラヂ』にたどり着いてみて下さい。ずーっとおもしろ いですけど、時々、腹筋攣るぐらいおもろいのに当たります(笑)。


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毎週月曜日アゲアゲデー!揚げ物半額50円のお得なサービスやってます!ぜひどうぞ!
 
 
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初代讃岐うどん王・盛の大将のお店
「はまんど」

TJ-Kagawa二代目編集長・マングース佐伯のサイト
「香川のガイドカルチェ」


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麺通団のラジオ番組サイト
「続・麺通団のうどラヂ」

麺通団の本を出版する内山さんとこのサイト
「西日本出版社」


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うどん屋かっちゃん(笑)のオフィシャルサイト
「勝谷誠彦website」

原理原則を学ぶ「目からウロコ」サイト
「長生塾」

 
団長日記(ほぼ毎日更新)) 団長日記バックナンバーへ
2019年7月15日(月)

 かつてタイトルに偽りなく“ほぼ毎日”日記を更新していた頃は、3日も開くと「あかんあかん、何か書かないかん」と仕事でもないのに妙なプレッシャーに襲われていたものだが、こないだ日記を4カ月休んでみたら、今や1カ月の休みなど休んだうちに入らないような気になってしまうとは恐ろしい(笑)。で、仕事と余暇と身の周りの人と行きつけのお店だけとの心地よい緊張と緩和、集中とリラックスの穏やかな日々を過ごしていたのに、こないだうちから数軒のうどん屋とそこにいた客とさらに私の周りの数人の友人知人から立て続けに「ケンミンSHOW、見ました? あれ、何か言うてくださいよ」と言われて、何か書かなかんようになったやないの。ま、無理に書かんでもええんやけど(笑)。

 さて、見た人には言うまでもないが、こないだの『秘密のケンミンSHOW』で讃岐うどんがテーマになっていて、VTRを挟みながら香川県出身の松本明子さんと中野美奈子さんがいろいろ讃岐うどんについてコメントしていた。私はあの番組を途中から10分ぐらいしか見てないので詳細はわからないが、数軒のうどん屋とそこにいた客と私の周りの数人の友人知人が言うには、

「番組によると、香川では毎日8玉食べる人はザラにいるそうですよ(笑)」(私は1人知っとるけど、ザラにおるかい!)

「番組によると、香川県民はうどんを“飲む”そうですよ(笑)」(噛む回数は県外人より少ないかもしれけど、噛むわ!)

「番組によると、香川県民は釜玉を食べないそうですよ(笑)」(うどん屋の人の話によると県外客は盛んに釜玉を食べているようだが、そもそも釜玉は香川県人が食べていたから定着してきたのであるから、今も釜玉を食べる県民はなんぼでもいます)

「番組によると、香川では以前、セルフのうどん屋しかなかったそうですよ(笑)」(香川のうどん屋は「食堂のうどん」と「玉売りの製麺所」が発祥で、その後に「フルサービスのうどん専門店」と「職人型の大衆セルフ店」ができてきて、今どんどん数を増やしている「ファストフード型の大衆セルフ店」は一番新しい形態だ)

……等々。みんな(笑)や(苦笑)付きで言っていましたが、まあ、もう「しょうがない」と言うしかないわなあ(笑)。

 東京のテレビ制作者は讃岐うどんのことなんか知らないだろうから、たぶん勝手に視聴者受けしそうなトンチンカンなストーリーを描いて、それに沿った素材を手っ取り早く集めて編集しているのだろう。松本明子さんと中野美奈子さんも1990年代後半から始まった「讃岐うどん巡りブーム」以来香川でほとんど生活してなかったはずだから、たぶん現場で何が起こっていたか等の詳しい事情はほとんど知らないのだろう(ま、台本に沿って言わされていたとしても、トンチンカンな話があればせめて「それは違う」くらいのことは言って欲しいけど)。また、東京の制作者に情報提供したり監修したりする地元の担当者の中にも、曖昧な認識で(あるいは意図を持って)あり得ない話を大げさに伝えたりする人がたくさんいるんだろう。

 けど、テレビ業界のそういう構造は当分変わりそうにないから、やっぱり「しょうがない」と言うしかないわなあ。まあ、全国の人に讃岐うどんの現状や香川県民の意識を誤解されても、別に直接的に讃岐うどん界に実害があるわけじゃないから、「無視されるより、内容が微妙でも全国ネットに露出した方がええか」ぐらいで喜んどきますか(笑)。

***

 ちなみに、『秘密のケンミンSHOW』に先立って、NHKもどうしたことか、今年に入って立て続けに番組の中で「讃岐うどん」をネタにしていましたが、こっちはもうちょっとよろしくない編集が散見されました。

 まず、おなじみ『チコちゃんに叱られる』で「讃岐うどんはなぜこんなに有名になったのか?」みたいなテーマが取り上げられて、そこでは、

(1)昭和50年頃、観光客が讃岐うどん店の足踏み工程を見て「不衛生ではないか」と指摘し、これが問題となって「足踏み禁止」への動きが起こった。
(2)それに反発したさぬき麺業の先代香川社長が県に申し立てをし、「足踏み禁止令」が出るのを阻止した。
(3)それを機にうどんの機械化が進み、機械化によってどこでも誰でもうまいうどんが作れるようになって、全国に讃岐うどんの店が一気に広まった。

という内容の話が紹介されていました。

 さらに続いて、『新日本風土記』という日本の風土記番組(そんなジャンルがあるかどうか知らないけど)の権威とも言える番組が「うどん」をテーマに放送していましたが、その中で、讃岐うどんの歴史を、

(1)昭和50年頃、観光客が讃岐うどん店の足踏み工程を見て「不衛生ではないか」と指摘し、これが問題となって「足踏み禁止」への動きが起こった。
(2)それに反発したさぬき麺業の先代香川社長が県に申し立てをし、「足踏み禁止令」が出るのを阻止した。
(3)それを機にうどんの機械化が進み、機械化によってどこでも誰でもうまいうどんが作れるようになって、全国に讃岐うどんの店が一気に広まった。

という、『チコちゃん』で使ったのと全く同じストーリーを紹介していました。しかも、その後に続くナレーションでこんなことを言っていました。

「全国チェーンの店も機械を導入。日本中で讃岐うどんのブームが巻き起こりました。その結果、地元香川にも恩恵が。うどんを目当てに訪れる観光客が急増し、今やうどん県を名乗るほど」

 つまり、NHKによると、「うどん作りの機械化が進み、全国チェーンのうどん店がその機械を導入したことによって全国に讃岐うどんブームが巻き起こり、その恩恵を受けて香川にうどん目当ての観光客が急増した」とのことです。天下の『チコちゃん』と『新日本風土記』が断言した讃岐うどんの歴史だから、それはもう全国的に「正解」になっていくのでしょう。しかし、『本当のチコちゃん』は知っています(笑)。それは、全国的には正解と捉えられるのでしょうが、讃岐的には不正解、というより「歴史の捏造」です。

***

 詳細を書くと論文みたいになるのでものすごく端折って書きますと、香川県に「うどんを目当てに訪れる観光客が急増した」ことの経緯は、こういう流れです。

(1)1980年代、香川県には約650軒のうどん店がありました。店の形態別の内訳は、
●フルサービスの「一般店」…約400軒
●大衆セルフ店…約150軒(ほとんどが職人のいる1店舗型の大衆セルフで、工場生産の麺を店に送り込む多店舗展開のファストフード型のチェーン店はごくわずか)
●製麺所型店(玉の卸しを本業とする店)…約200軒
 この数字は、後に私が編集発行した『讃岐うどん全店制覇』の「開業年リスト」と、後述する麺聖森村が1990年に約630軒のうどん店を採点紹介した『うどんグルメの旅』から割り出したものですから、数十軒の差異はあるかもしれませんが、概ねこんな感じだったと思います。そして、これほどのうどん店が地域に定着したのは、NHKの言う「機械化」をはじめとする業界の皆さんの努力の積み重ねの結果であることは言うまでもありません。

 ただし、1980年代は「全国からうどんを目当てに訪れる観光客が急増する」という事態は全く起こっていませんでした。

(2)1980年代終盤から90年代初頭にかけて、讃岐うどん愛に溢れる有志たちが独特の視点で讃岐うどんの店を紹介し始めました。代表的な動きとしては、

●1989年…『月刊タウン情報かがわ』で、怪しい製麺所タイプのうどん店をはじめとする“針の穴場うどん店”のお笑い探訪記「ゲリラうどん通ごっこ」の連載がスタート。
●1990年…麺聖森村が自らの足で食べ歩いて約630軒のうどん店に採点と寸評を付けた『うどんグルメの旅』を発刊。
●1991年…元西日本放送のディレクター上原冨士夫さんが、好みのうどん店55軒(うち県外のうどん店13軒)を紹介した『さぬきうどんうまい店巡り』を発刊。
●1993年…『月刊タウン情報かがわ』の「ゲリラうどん通ごっこ」を加筆再編した『恐るべきさぬきうどん』第1巻発刊。
●1994年…『恐るべきさぬきうどん』第2巻発刊。(以下、5巻まで発行)

 このあたりで、全国の雑誌が「讃岐うどん巡り」におもしろい動きが起こっていることに気づき始めたわけです。そして、90年代中盤から2000年代初頭にかけて、ものすごい数の全国雑誌と全国ネットのテレビ番組が「楽しい、怪しい、おもしろい讃岐うどん巡り」を立て続けに紹介しました(全国ネットのグルメ系、レジャー系、トレンド系、経済系、バラエティー系の雑誌とテレビ番組はほぼ全て、讃岐うどん巡り特集を何度も組みました)。その結果、「全国からうどんを目当てに訪れる観光客が急増する」という状態が生まれ、2000年頃にブームはピークを迎えたわけです。

(3)ブームのピークを背景に、讃岐うどんの店(ファストフード型の大衆セルフ店)を全国展開するチェーン店が出現しました。当時、全国展開を始めた主なチェーン店は、

●2002年…「はなまるうどん」が渋谷の1号店を皮切りに全国展開を開始。
●2002年…JR四国の「めりけんや」が恵比須の1号店を皮切りに全国展開を開始。
●2002年…ブックマーケットを経営するフォーユーが「さぬき小町うどん」の名称で札幌の1号店を皮切りに全国展開を開始。

の3つです。繰り返しますが、『チコちゃん』と『新日本風土記』の言う「うどん作りの機械化が進み、全国チェーンのうどん店がその機械を導入したことによって全国に讃岐うどんブームが巻き起こり、その恩恵を受けて香川にうどん目当ての観光客が急増した」という歴史は、順番が全く違います。

(4)2004年頃になると、香川県内のマスコミや識者(私は入っていない・笑)の間で「讃岐うどんブームはピークを越えて衰退期に入った」という論調が出てきました。私は常にフィールドワークをしていたので「衰退の兆しはそれほど見えない。人気店の選択と集中が始まっただけだ」と言っていたのですが、そこへ讃岐うどん巡りブームに熱い思い入れを持つ本広監督が現れて、ブームの勃発からピークに至るまでをテーマにした映画『UDON』を製作。2006年に映画が全国で公開されると、それを機に「讃岐うどん巡りブーム」は二段ロケット噴射! 続いて2009年に「瀬戸大橋の通行料が土日上限1000円」が始まって、ブームの三段ロケットが激噴射! 宮武の大将が「死ぬ思たわ!」という「讃岐うどん巡りブーム最大のピーク」が訪れました。それが2010年頃です。

 ちなみに、今、全国の多くの方々が讃岐うどんの全国チェーンの代表だと勘違いしている丸亀製麺が店舗展開を本格化したのは2000年代の後半から、香川県が「うどん県」宣言をしたのはブームが3回目のピークを迎えた後の2011年です。

***

 また、先述の『新日本風土記』では、讃岐うどんの紹介の冒頭で「米だけに頼れない生活を支える大切な小麦。小麦をおいしく食べることが、この土地で生きることでした」というナレーションがありましたが、これもそうじゃない。昭和20〜30年代の「米だけに頼れない生活」を支えていたのは小麦ではなく、圧倒的に「裸麦(大麦)」です。当時の香川の麦の作付け面積のデータを見ても、圧倒的に裸麦です。

 さらに番組では、足踏み問題から機械化への流れについてこんな紹介をしていました。まず、「観光客から“足踏みは不衛生だ”というクレームが保健所に寄せられた」という昭和50年4月14日付の朝日新聞の記事を紹介。それを受けて、「「間に立った香川県の衛生課は、足踏みの機械化を検討」というナレーションが入りました。ところが、その後、画面が足踏み機械の開発に取り組んださぬき麺機のVTRに変わったら、そこにナレーションで「機械メーカーが注目したのは、その頃農家でよく見かけたワラを柔らかくする機械。そして昭和41年、1号機が完成」だって(笑)。

 さぬき麺機のホームページで確認したら「1965年(昭和40年)、香川県(本場讃岐)が禁止した足踏み工程の代用機として生まれたさぬきの製麺機」とあったので、1年違うけど製麺機第1号は昭和40年か41年で正しいのでしょう。すると、昭和50年に足踏み問題が起こって(ホームページでは「足踏み」を県が禁止したとあるけど、どっち?)、それを受けて県が足踏みの機械化の検討を始めて、昭和41年に1号機が完成したって、どういうこと?

 まあ、「機械は昭和41年に完成してたけど、県が足踏みの機械化を検討し始めたのが昭和50年」という話じゃないかと思いますが、あんな編集をしたらメッセージがおかしくなる。「答えありき」の編集をしてたらああいう変なことになることがよくありますが、まあええか。あのNHKの立て続けのおかしな歴史認識を見せられると裏で何か大きな力が動いているのかとさえ思いますが(笑)、(笑)を付けたけど半分は笑ってないぞ(笑)、歴史を捏造されてもどこかの国と違って讃岐うどん界が実害を被るようなことさえなければ、我々1990年代の一大プロモーションに関わった者たちは心が広いので(笑)、表立って誤った歴史認識の是正には動かない。感情的にならず、「讃岐うどん未来遺産プロジェクト」で淡々と歴史の「ファクト」の発掘にいそしむのみ。あ、今、「讃岐うどん未来遺産プロジェクト」はHP上で「新聞で見る昭和の讃岐うどん」のコーナーが着々と進んでいますので、お暇な方はぜひご覧ください。あれはかなり、正調「讃岐うどんの昭和史」としておもしろいです。

 ふー、端折ってもこれぐらいになるか。気分転換とは言え、何時間仕事の手を止めたんや(笑)。


2019年6月3日(月)

 『インタレスト』27号も無事発刊され、我が編集部は先々週あたりからもう28号の企画会議に突入している。授業だから休みなしである。

 企画会議は最初に履修学生30人くらいが1人1本以上の特集企画案を持ち寄り、合計数十本出てくる有象無象の企画案をみんなで絞り込んでいくのであるが、前回の企画会議で「香川の鳥居を徹底的に集める」という案を出した齋藤と湊に「どうやってその企画案をひねり出したんや」と聞いたら、「二人でカラオケに行って『水戸黄門』を歌いよったら画面に鳥居が出てきて、これ、いけるんちゃうか? ということで…」という返事が返ってきたので、私は「えらいっ! カラオケ中でもインタレストの企画のことが頭にあるというのは、できるビジネスマンの世界に片足入っとる! 父ちゃんはうれしくて涙が出るぞ!」と褒めてやったのである。もちろん、「若い男2人がカラオケで水戸黄門かよ」というツッコミもちゃんと入れておいたのだが、そうやってみんなだんだん「ビジネス脳」が芽生えてきているのがなによりである。

 その「企画案持ち寄り会議」に、2年ぐらい前から「ふるさと納税の返礼品を調べたらどうでしょう」という案が何度か学生から上がってきた。それに「返礼品の何を調べてどう見せるんや」と突っ込んで行くと、「返礼品の全リストを作って、それをもとに何かの切り口でデータ化したりランキング化してみる」とか、「すごい返礼品、面白い返礼品、変な返礼品を紹介する」、「何かでアンケートを採って人気ランキングを作る」…等々の展開案が出てきたので、私はみんなと一緒に「ふるさと納税」の制度の原点から整理をしてみたのである。

 まず、「ふるさと納税の理念」は総務省のホームページに書いてある。再掲すると、こういう内容である。

***

 ふるさと納税制度は、「生まれ育ったふるさとに貢献できる制度」、「自分の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度」として創設されました。自分の生まれ故郷に限らず、どの自治体にでもふるさと納税を行うことができますので、それぞれの自治体がホームページ等で公開している、ふるさと納税に対する考え方や、集まった寄附金の使い道等を見た上で、応援したい自治体を選んでください。

<ふるさと納税の理念>

ふるさと納税で日本を元気に!

 地方で生まれ育ち都会に出てきた方には、誰でもふるさとへ恩返ししたい想いがあるのではないでしょうか。育ててくれた、支えてくれた、一人前にしてくれた、ふるさとへ。都会で暮らすようになり、仕事に就き、納税し始めると、住んでいる自治体に納税することになります。税制を通じてふるさとへ貢献する仕組みができないか。そのような想いのもと、「ふるさと納税」は導入されました。

<3つの意義>

第一に、納税者が寄附先を選択する制度であり、選択するからこそ、その使われ方を考えるきっかけとなる制度であること。それは、税に対する意識が高まり、納税の大切さを自分ごととしてとらえる貴重な機会になります。
第二に、生まれ故郷はもちろん、お世話になった地域に、これから応援したい地域へも力になれる制度であること。それは、人を育て、自然を守る、地方の環境を育む支援になります。
第三に、自治体が国民に取組をアピールすることでふるさと納税を呼びかけ、自治体間の競争が進むこと。それは、選んでもらうに相応しい、地域のあり方をあらためて考えるきっかけへとつながります。

 さらに、納税者と自治体が、お互いの成長を高める新しい関係を築いていくこと。自治体は納税者の「志」に応えられる施策の向上を。一方で、納税者は地方行政への関心と参加意識を高める。いわば、自治体と納税者の両者が共に高め合う関係です。一人ひとりの貢献が地方を変え、そしてより良い未来をつくる。全国の様々な地域に活力が生まれることを期待しています。

***

 読んでてもちっとも面白くない文章ではあるが(笑)、これが一応「ふるさと納税制度」の出発点ということになっている。「理念」だけがあって、具体的な「目的」や「達成目標」がないのは行政の施策の常であるが(そこがのちの混乱やトラブルの元だ)、まあ一応趣旨だけはわかる。つまり、この制度の主体となる「個人」と「自治体」の役割としては、

(1)「個人」は、(寄付という形で)納税の一部を「応援したい自治体」に振り分けることができる。
(2)「自治体」は、個人に対して自らの取り組みをアピールすることで、ふるさと納税を呼びかける。

の2点である。

 ところが、2008年に制度が始まったら、「自治体」は「自らの取り組みをアピールすることでふるさと納税を呼びかける」のではなく、「返礼品で客を釣る」という「理念にそぐわないこと」をやり始めた。すると、「個人」も「自治体への思いや自治体の取り組みに賛同して寄付先を選ぶ」のではなく、「返礼品を目当てに寄付先を選ぶ」という「理念にそぐわないこと」をやり始めた。そして、それがどんどんエスカレートしてきたので、これはまずいと思った総務省が自治体に対し、
・2017年…「返礼品調達額を寄付額の30%以下にする」という目安を通知。
・2018年…「返礼品は地場産品に限る」という指導を通知。さらに、「過度な返礼品を規制する法律を作る」ことを表明。
という制度の修正を繰り返したら、ご存じのように泉佐野市が返礼品にアマゾンのギフト券を贈る「100億円還元キャンペーン」をぶち上げるなどして反旗を翻し、賛否両論が飛び交う今日のドタバタにつながっているわけである。

 そこで、我々編集部は検討した。

田尾「つまり、制度の趣旨は、自治体が個人に対して寄付が集まるような取り組み(行政施策)をアピールし、個人はそれを見て自分の思いに沿った自治体へ寄付(ふるさと納税)するということのようである。すると、『インタレスト』で情報を集めるとすれば、正攻法は何だ?」
学生「全国の自治体の『寄付を募るための取り組み(行政施策)』を紹介する」
田尾「健全かつ原則に沿ったインタレストの企画としては、そうなるわな。じゃあ、この制度における返礼品というのは何だ?」
学生「制度の本来の趣旨を歪めているもののような気がしますが…」
田尾「ということは、我々が返礼品情報を集めて発信するというのは、理念にそぐわない活動を助長することになる」
学生「わかりました。返礼品紹介はやめましょう」

 という話になって、企画はボツになったのである。

***

 たぶん、そういうことだと思う。「ふるさと納税制度」というのは、本来の趣旨から言えば「返礼品」を出す必要などないのである。返礼品を付けなければ寄付が集まらないのなら、それは「自治体が、みんなが寄付したくなるような魅力的な施策を打ち出せていない」というだけの話である。そして、それを解消するための正攻法は「みんなが寄付で応援したくなるような魅力的な施策を打ち出す」ことである。すると、「返礼品」はどう考えても「ふるさと納税制度の趣旨を歪めてゴタゴタを起こす元凶」なのである。

 それなら、今のふるさと納税の返礼品を巡るゴタゴタを解消するには、「返礼品を禁止すればよい」ではないですか。返礼品を禁止すれば昨今の国と自治体の醜い争いもなくなるし、「魅力的な政策で競争する」という制度の本来の姿に戻るんだもの。

 ちなみに、この騒動の中で「税収の地域格差是正のために、ふるさと納税制度を縮小させるような規制強化はよくない」という主張を耳にしたが、税収の地域格差是正は「地方交付税交付金」でやればよいのである。百歩譲って「地方交付税交付金では個人の意志が反映されない」というなら、現行の「ふるさと納税制度」を返礼品なしでやればよいのである。それで「ふるさと納税」をする人が激減するのなら、それだけの効果しかない施策だったということである。それなら、「返礼品」などという本来の趣旨を歪めるような姑息な手段を持ち出すのではなく、正直にあるがままの結果をもとに判断して制度をやめる方がずっと健全だと思う。

 蛇足ながら、H29年度の寄付総額は約3653億円とあったが、H29年度の税収総額は約100兆円(うち、国税が約60%)ある。金額ベースだけで言えば、ふるさと納税はそのうちの約0.3%がどこかの自治体からどこかの自治体に移動しただけである。そんなお金の醜い奪い合いに現を抜かす暇があったら、税収が減った自治体も増えた自治体も、無駄に膨れ上がって借金だらけの行政を健全化し、本来の行政の役割を洗い直すことに専念すべきである。





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