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2018年04月の日記
2018年4月20日(金)

 今朝がもうに行ったら、日記を更新せざるを得ない事態を抱えてしまった。なんと、この日曜(4月22日)の13:25分から放送される『パネルクイズ・アタック25』に、ガモムスが出演するというのだ。いや、1ヵ月ぐらい前にガモムスから「アタック25の予選を通った」という話を聞いてはいたのだが、放送日が明後日だというのは今日初めて聞いた。

田尾「で、どうやったんや」
ガモ「それは言えません。守秘義務があるんで」
田尾「守秘義務がある?」
ガモ「あれ、優勝者当てクイズみたいなのがあるんで、オンエアまで結果を言うたらいかんのです」
田尾「えらい! 昨今、自分が知ったことを人に言わんとおれん、病気みたいなやつが続出する中、守秘義務をきちんと守るというのは実に素晴らしい」

 というわけで、結果をほのめかすようなことは一切聞いてないので、お暇な方はぜひ番組をご覧いただき、ご感想等を『うどラヂ』にでもお寄せいただければ、それをサカナに一本録れるかもしれんという魂胆です(笑)。
2018年4月19日(木)

 上原から「“情熱”を持って2日連続日記を書く」という件名で励ましのメールが来たので、「想定外は底なしである」ということを知らしめようと「3日連続更新」してやろうと思っていたのだが、情熱はあっても「毎日更新」という戦略が伴っていないので(笑)そうはいかんのである。「心を入れ替えて頑張ろうと思ったが、入れ替える心がなかった」みたいな話である。違う気もするが。

 さて、今日の3限目は「印刷情報加工ワークショップ」という授業であった。これは「『差別化された付加価値のある情報をピックアップして読者の興味を引く』という情報発信の基本の一つを体感させる」という目的を持ったワークショップで、履修学生を数人のチームに分け、私の出したテーマに沿ってそれぞれの学生チームが企画、取材(撮影、インタビュー、アンケート、データ収集等々)、編集(キャッチコピー、写真のキャプション等を含む原稿制作と、大まかなレイアウト)を行い、それをA3の印刷物に仕上げるというものである。

 ただし、「みんなで力を合わせて作品を作ることに意義がある」という学芸会みたいなレベルの物は、社会に出たら「商品」として通用しないので作らない。まず、企画〜編集段階では企画と編集のプロとして私が関わり、仕上げはデザインのプロの松本君に手伝ってもらって、最終的には「そのままどこかの雑誌に載っても通用する」というレベルの作品を目指して仕上げることにしている。言うなれば、『インタレスト』の初歩講座みたいなものである。

 ちなみに、今まで取り組んだテーマは「総本山善通寺を紹介する」「こんぴらさんを紹介する」「四国学院の学食を紹介する」「四国学院の『人』をテーマに企画する」「四国学院大学のいろんなものを新入生にガイドする」「四国学院大学の周辺情報を紹介する」…等々。授業なのであまり遠くに取材に行けないため、近場の何かをテーマにせざるを得ないのだが、するとネタも尽きてくるので、今年は「第2回・こんぴらさんを紹介する」というテーマで(ま、毎回履修学生が変わるので同じテーマでも問題ないし)、先週、履修してきた学生のチーム編成を終え、今週から企画の案出しに入ったのである。

***

 まず、数年前にやった「こんぴらさんを紹介する」というテーマの時に各チームが取り組んだ企画は、こんなものであった。

Aチーム「裏参道原生林の道 徹底ガイド」…こんぴらさんの原生林は国の天然記念物にも指定されている貴重な森で、その中を散策する「裏参道」もきれいに整備されているのに、そっちを通る観光客は1%もいないという現実にスポットを当てた。
Bチーム「こんぴらさんの夜」…取材班(学生)がこんぴらの参道〜石段で夕方から翌朝まで徹夜し、そこで何が起こるのかを撮影しながら徹底調査(笑)。
Cチーム「こんぴらさんの寄付金調査」…こんぴらさんの参道の両脇にズラッと立っている「一金参拾万円 山田太郎」とかいう寄付者を名前と寄付額を書いた石の柱を全部チェックして、総額や多額寄付者番付等々のデータを引っ張り出す(笑)。
Dチーム「こんぴらのガイドさん口上集」…こんぴらさんで団体客を案内しているガイドのおっちゃんとかにこそっと付いて行って、ガイドさんのしゃべっている内容を全部録音して文字起こしする。

 なかなか変な切れ味があるでしょ(笑)。その他、「こんぴらさんにある像やオブジェの徹底取材」「こんぴらのとっておきグルメ体験レポート」「こんぴらさんの珍妙なおみやげトップ10」といったその辺の情報誌レベルの企画も含めて、前回は10チームぐらいが取り組んだ。まあ授業だし、プロがサポート入るといっても素人の学生だから完成度の低い作品で終わることも多いが、中にはそのまま雑誌や新聞やテレビやネットに載せても十分耐えられるレベルまで作り込むチームもあるという、そんなワークショップである。

 で、過去の企画をみんなに紹介して、目指すべきレベルとテイストをザッと掴んでもらって、今日から各チームの企画ミーティングのサポートに入ったところ、いきなり1チーム目で事件(笑)が起こりまして。

***
田尾「企画の案が出たチームはチェックしてやるぞー」
N原(まだみんなのキャラが掴めてないので今のところ伏せ字に)「先生、とりあえず2人で5つほど企画案を考えたんですけど」
田尾「どれどれ、1つ目は何や。『こんぴらのかいだん』?」
K林「階段と怪談を掛けてあるんですけど、こんぴらさんにまつわる怪談とか心霊スポットとかパワースポットみたいなのを集めようかと」
田尾「ダジャレありきの企画か(笑)。けど、こんぴらにそんなんあるか?」
N原「こんぴらの関係者とかお店の人とか住んでる人に聞いて回って探そうかと」
田尾「出てこんかったらどうする?」
N原「出てこなかったら…」
田尾「出てこないことを想定して、ゲリラ手法を一つ教えてやろか。例えば、きみらの知り合いの中から『私は霊感が強くていろんなものが見える』とかいう女の子を見つけてくる。ま、男の子でもええけど。ほんでの、その子にこんぴらの参道から原生林から隅々まで徹底的に歩いてもらって、『ここ、何かおる』いうスポットを無理矢理10カ所とか挙げてもらって、それにランキングでも付けて発表する」
K林「うわ、おもしろそう!」
田尾「ほんで、タイトルに『四国学院で2番目に霊感の強い○○ちゃんが指摘した、こんぴらさんの霊感スポットベスト10』とかつけたら、ピックアップの根拠もきちんと提示できて、誰からも突っ込みが入らない(笑)」

 と、まあそんな感じで一つ一つの案について解説しながら検討していたら、最後に「こんぴらさんの占い師」とかいう案が出てきた。もちろん、彼ら学生2人が出してきた案。

田尾「何じゃこれは。こんぴらさんに占い師やおったか?」
N原「いるんですよ。4人か5人ぐらい」
田尾「ほんまかー? 俺、何回も取材で行っとるけど、参道に占い師が出とんの見たことないぞ。どこにおるんや」
N原「いや、普通に石段登ってたら、いますよ」

 私はにわかに信用できないまま、しかし、もしかしたら最近になって登場しているのかもしれないので、そのまま話を進めてみた。

田尾「占い師を取材して人物紹介するんか?」
K林「いや、ただの人物紹介じゃなくて、占いが当たるかどうかを検証したり…」
田尾「全員に同じことを占ってもらって、結果を比較するか?」
N原「そんな感じで」

 などと展開はしてみたものの、今ひとつ切れ味が鈍い感じが否めないので、同じ「こんぴらさんにいる“人”の紹介として私が代案を出してみた。

田尾「こんぴらの“人”を紹介するんなら、他にもテーマになりそうな人はおるぞ。例えば、大門をくぐったところで飴を売ってるおば…じゃなくてお姉さんとか」
N原「そんな人がいるんですか?」
田尾「こんぴらで飴を売っているお姉さんいうたら、昔から金比羅の名物やぞ。『五人百姓』いうて、和傘を差した和風の台を並べて『加美代飴』いう名物を大昔から売りよる人たちや。けど、『五人百姓が加美代飴を売っている』いうのは公式ガイドにも散々紹介されてきてるけど、あのお姉さんたちにスポットを当てた紹介はほとんど見たことがない。俺に言わせたら、あの姉さん軍団は『こんぴらさんのももクロ』言うても過言でないぐらいのスターなのに、今まであんまりスポットが当たってない」
N原「ほんまですか!」
田尾「いや、ちょっと過言したけど(笑)。けど、あの『五人百姓が加美代飴を売っている』という設定はかなり展開の可能性があると思うぞ。例えば、定期的にミスなんとか大使みたいに『第何代五人百姓』とかいうのを募集して、衣装も揃えてユニットで売り出したら、飴の売り上げも伸びるかもしれんし、五人百姓グッズとかにも展開できる」
K林「なるほど、そうやって考えるんや」
田尾「ちょっとネットで画像検索してみ? 五人百姓の写真、いっぱい出てくるぞ」

 と言ってそこで画像を引っ張り出した時、その事件(笑)は起こった。

田尾「ほら出てきた。その和傘の台が並んでるところに座ってるお姉さんたちが五人百姓」
N原「あ! これですよ! こんぴらの占い師!」
田尾「占い師ちゃうわ! 飴売ってるんや」
N原「えーっ! あの人ら、占い師じゃないんですか!」 

***

 インターネットとSNS全盛の昨今、大人たちが放置してたら、若者の間で何か変なことが起こりつつあるようですよ皆さん(笑)。
2018年4月15日(日)

 うどん屋の定休日と臨時休業に必要以上に当たることでおなじみの私であるが、昨日は「“想定外”というものは底なしだ」ということを改めて思い知らされた。ある人と会って打ち合わせをすることになって、「場所はお任せします」と言われたので、数少ない私の知っているカフェで「無料の駐車場があって、土曜日の午後でもまず間違いなく席は空いていて、もちろん定休日でもない店」を吟味に吟味を重ねて一軒、選び出したのである。で、その店を先方に伝え、約束の時間前にそこへ行ったらあーた、店が潰れて「貸店舗」の表示が出ていたという(笑)。いや、笑い事じゃないんだけど。北浜アリーの、umieが一杯の時とかに時々行って「カフェオレとイモ(フライドポテト)少なめ」で1〜2時間原稿を書いていた「JOINS」という店。数ヵ月ぶりに行ったら、なくなってた。

***

 さて、それとは別のある日、あるプランナーの知人の方と話をしていた時のことである。その方は私より年上なのだが、まだ現役であちこちで活躍されていて、県内外でいろんな活動をしている若い人たちともいろいろ交流があるらしい。で、その方が雑談の中でこんな話を切り出してきたのである。

某氏「全国のいろんな市で地域活性化のサポートをやってる知り合いがいてね、この間、その彼と話してたら田尾さんの話になってね」
田尾「悪口で盛り上がって(笑)」
某氏「それでね、」
田尾「いや、否定してくださいよ!(笑)」
某氏「あ、ごめんごめん。それでね、彼が『結局、田尾さんという人は何をしたんですか?』って聞いてきたんですよ」
田尾「いくつぐらいの人なんですか?」
某氏「40代で、県外の人」
田尾「そら私のことなんか知りませんわ」
某氏「だから一応私が知ってる範囲で説明したんですよ。まあかいつまんで言うと、『差別化された付加価値を見つけて人がおもしろがるように情報発信する能力に突出した人で、その能力を使って、今までみんなが無視していた“怪しい製麺所型うどん店”という存在を見つけて、それを郷土料理や文化やグルメじゃなくて“レジャー”という視点で、さらに写真も地図もない“お笑いの探訪記”という方法で情報発信したら、当たった』と」
田尾「うまいこと説明しますねえ! 今度使わせてください(笑)」
某氏「そしたらね、彼が言うには『今はそういう方法は通用しない』と。要するに、田尾さんの手法を全否定した」
田尾「ほう! やっと出てきましたか」

***

 まあ、私があれをやったのは1990年代でもう25年以上も前の話なので、今の時代にあの手法をそのまま持って来てもうまくいかない部分が出てくる。まず何より、当時とは媒体が違う。現在情報を発信する媒体がテレビと雑誌しかなかった時代から、今やインターネットやSNS全盛に様変わりしている。次に、当時とは人の価値観やメンタリティー(「何があったら動くか」というニーズ)が違う。だから、「人を動かす情報発信」の手法としては、

(1)「人が動きたくなるような差別化された付加価値のある素材をピックアップし、それを“人が動きたくなるように編集”して情報発信する」という手法はマーケティングの原理原則だから今も昔も変わらないけど、
(2)情報発信ツールと人のニーズが変わってきたので、「何をピックアップするか」と「どう見せるか」という技術的なところは昔のやり方では通用しない。

ということである。で、私は(1)はまだ現役のプロだけど、(2)はからっきしダメなので(要するに今の若いもんが何に興味を持って動くのかがよくわからんし、インターネットの世界も弱いし、SNSなんかやったこともないので)、いつも「あとは若いもんにぜひ頑張ってもらって」とか言いながら、私より若い世代から新たな手法でムーブメントを起こすやつが出てくることを期待しつつ今日に至っているのである。

 でも現実は、そんなやつがなかなか出てこないどころか、「人が動きたくなるような差別化された付加価値のある素材をピックアップし、それを“人が動きたくなるように編集”して情報発信する」という「人を動かす情報発信の原理原則」すら学んでいないような愚にも付かない“地域活性化策”ばっかり出てくるので頭を抱えていたところへ、私の手法を全否定するという40代世代の気鋭がいるというので、私はその某氏に「やっと出てきましたか」と言ったのである。で、ワクワクしながら「何て言ってました?」と尋ねたら、

某氏「人を動かすカギは『情熱』だって」

 あちゃー(笑)。あのな、「情熱」なんてのは大前提の話だ。何をやる時にも「情熱」は大前提で必要なのであって、問題はその先の「情熱を持って何をどうやるか」というところにある。そこを間違うと、「情熱を持って全員がまっしぐらに崖に向かって走って行く」ことになるやんか(笑)。

 という話でした。みんな、ネットもSNSもすごい有効な情報発信ツールなんだから、情報発信の原理原則をちゃんと学んで「成果を生み出す新しい情報発信」を打ち出してくれんか? 
2018年4月14日(土)

 前期の授業が始まって、担当各科目の履修者名簿(出欠や成績チェックシート)を作っていたら、簡単に変換できない難解な漢字を使った名前の学生が出てきたので、ATOKの「手書きパレット」で漢字を出そうとしたら、最近入れた新しいバージョンのATOKに、以前あった「手書きパレット」の表示が見当たらん。そこで、「困った時の和田、篠原、笹木、ごん、H谷川君、牛乳屋さん…(よっけおるな)」の中から早起きでしょっちゅう原稿を書いていてしょうもない電話にも表面的に面倒くさがらないことでおなじみの和田に電話をしたら、

和田「田尾さん、体調大丈夫ですか? 無理したらいかんですよ」
田尾「まあ、何とか大丈夫や」
和田「ほんま、昨今の国会とマスコミ報道のバカさ加減にいつ日記で喝を入れてくれるんかと待ってるんですけど、お疲れのようなので無理したらいかんですよ」
田尾「催促かい!」

という会話が始まって、それからひとしきり新聞とワイドショーと国会議員の情けなさを嘆きあった後、ようやく本題に入ったら、

田尾「ほんで、ATOKの手書きパレットなんやけど」
和田「いや僕ね、そのバージョン使てないからわからんのですよ」

というわけで、10分以上も話したのに要件は5秒で終わるという、こないだの金曜の朝一であった。

 そこで次に篠原に電話したら、

田尾「あの、ATOKのな…」
篠原「いや、それはええんですけど、体、大丈夫ですか?」
田尾「何でや」
篠原「今日ね、あるブロガーのサイトに『田尾さんがよしやでうどんを食べていた』いうて写真がアップされとったのを見たんですけど、最初誰が写っとんかと思ったぐらいやつれてましたよ」
田尾「それほどやつれてはないつもりなんやけど、ほんまかー」

 とかいう話をいきなり振られた。まあ私の体調のことは大したことないのでさておき、隠し撮りしてネットに上げるのって、そういうの、ブロガーとやらの世界ではアリなんか? 私は古いタイプの情報発信のルールとモラルでしか話ができんが、私がいた世界でそういうのが「アリ」とされていたのは、『フライデー』とかの写真週刊誌だけだったように思う。私は今でもそういうのはプロの情報発信者のモラルとして「ナシ」だという考えを持っているのだが、もう時代は違うのか? ま、「時代は変わった」と言い切るのなら、前提から違うので私は議論から撤退するので、すまんけどその世界に私を巻き込まんとってくれ(笑)。とりあえず、私は温厚なので怒鳴り込んで行ったりせんけどな。

 で、結局篠原君の報告によると、ATOKの新しいバージョンから「手書きパレット」消えてるそうです。「難しい漢字を使う原稿を書かざるを得ない」という仕事が年に数回あるんだけど、年寄りはだんだん不便になっていくなあ。
2018年4月4日(水)

 あと15分しかないので「あと15分」の理由も説明する時間がないが、どっかからチンペイの催促が来たらいかんのでとりあえず更新しとく。
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