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2014年10月の日記
2014年10月28日(火)

 月曜日の夕方5時、10年ぶりに「石」が下りてきた。

 腎臓結石です。のたうち回りました。

 午後6時まで診てくれる病院があったので飛び込んで、いや、痛いのでゆっくり歩いて入って、CTスキャンで石が確認されて、30分ほど「全開」の点滴をして(看護婦さんが「こんな猛スピードで落ちる点滴初めて見たわ・笑」言うてました)、痛み止めの薬をもらって帰りました。途中、大変オイシイ事件があったのだが、前振りの説明が面倒なので『うどラヂ』で暴露しよう。

 というわけで、痛みは何とか治まったので、今日も朝から全力の授業を2本やってきた。学生に事情を説明して、「途中で石が動いたらここでうずくまるからな」と言って授業を始めたのだが、何とか持ちました。昔から私は緊急事態には結構強いタイプらしく、実は月曜日も午後2時から4時過ぎまで、中讃の広域職員研修の講師で150人くらいの市職員の方々を前に全力でしゃべっていたのだが、講義が終わるまで「石」が待っていてくれたのであろう。

 今、石はたぶん、まだ腎臓から膀胱に向かう尿管の中におります。水を飲みながら石が膀胱に落ちるのを待たないかん状態ですが、石が動くたびに右腰の奥に鈍い痛みが襲ってくる。まあ、10数年前に3年連続1コずつ下りてきた時のことを考えると、何とか我慢できるでしょう。とりあえず、「香川ストーンサークル(結石持ちの仲間たち・笑)」会員の清水屋の大将に「私は今、サークル活動中です」と報告しておきます。

 こないだの「森田」の表示の件の最終確認です。LPGA公式サイトのリーダーボードは「中国国旗」で「LU Wanyao」でしたが、ALBA Netのリーダーボードには「日本国旗」で「森田遙」、Yahooゴルフサイトのリーダーボードは2日目まで「日本国旗」で「森田遙」だったのが、3日目には「中国国旗」で「森田遙」に変わっていました。なかなか混乱しています(笑)。

 あと、速報というか、私のお気に入りだった“日本で2番目にうまい一膳飯屋”の「一富士」が、店を閉めました。数々のうどん屋の「最終日」に出くわしてきた私ですが、一富士の突然の最終日には全く気がつかなかった。残念!
2014年10月26日(日)

 はあ〜〜〜。インタレストの締切がのしかかってきた。先週の土日までに第2特集の8ページを一気に挙げる計画だったんだけど、鬼のようなガントチャートを作るO西と吉田がいなくなって、1週間過ぎても1ページも上がってないぞ。

 というわけで、毎晩遅くまでパソコンに向かう重い日々が続いている。昨日の晩はさすがに気分転換をしようと思って、家内と二人でかつてのタウン誌時代の戦友のコニシ君がやっている四角いギョーザの店「四角家」に1年以上ぶりに行ったら、昔話が弾んで夜中の0時まで居座ってしまった。

 さて、今朝新聞を見ていたら、スポーツ欄に「アマ森田(高松中央高)9位浮上 米女子ゴルフ」という記事が載っていたのを見つけました。え? 森田、アメリカのツアーに出てるのか?

 私のパソコンのたった20項目ぐらいしか入ってないブックマークに、「PGA Leadaeboard」と「LPGA Leadaeboard」というのがある。アメリカの公式ゴルフサイトである。このサイトは日本のゴルフサイトより圧倒的に親切でいろんな情報が入っているので、私はゴルフの結果や途中経過はたいていいつもそこで見ているのである。だって、テレビ中継だと見たい選手がなかなか映らなかったりするけど、「PGA」のサイトは全選手の各ホールの一打一打のポジションがリアルなコース平面図に刻々と表示されるから、テレビよりずっとニーズを満たしてくれるんだもの。

 で、今週末に中国でやっている「ブルーベイLPGA」も初日、2日目とそのサイトで結果や経過を見ていたのだが、そこに森田の名前を見た記憶がない。だから、新聞記事を見て「え? 森田、おったか?」と思った私は、すぐにサイトで再確認してみたのである。

 アメリカのサイトだから当然全部英語で、英語力がアメリカの乳幼児並みの私は全身を集中力の塊にしてリーダーボードを上から順に見ていった。LPGA公式サイトの「Leadaeboard」は、上位から順に国籍を表す国旗マークと選手の名前が並んでいるのだが、ん? やっぱり上位のどこにも日の丸マークがないぞ。

 しかも、選手名をくまなく見ても、「Haruka Morita」などという表示はどこにもない。どういうこっちゃ。アマチュア選手はリーダーボードからカットされているのか? けど、そんなことは未だかつて一度もなかったぞ。あ、「9位浮上」と書いてたから9位のところを見ればいいんだ。

 と思って9位の選手を確認したら、そこには中国の国旗マークがあって、選手名に「*LU Wanyao」と書かれていた。これかー。森田、中国国籍の中国名で出てるのか。

 ちなみに、ついでに日本のゴルフサイトでアメリカツアーのリーダーボードを見たら、日の丸マークに「森田遙」と表示してあった。何か、表記がややこしいことになってるな(笑)。

 いろんなメディアの紹介記事によると、森田遙選手はご両親が中国籍だそうであるが、彼女は生まれも育ちも高松だそうで、本人はどっちの国籍なんか両方の国籍を持ってるんか知らないけど、何か、東京オリンピックから正式種目になる「ゴルフ」に日本と中国のどっちの国籍で出るのか、気の早い向きの間でちょっと話題になっているらしい。中国が奪いに来てるとかいう噂も流れているそうだが、たぶん日本でずっと教育を受けているから「いい子」であることを期待して(笑)、香川出身の日本人プロゴルファーになって世界をブイブイ言わしてくれたらええなあ、ということで。

 でも、今回のアメリカツアーでは「中国国籍、中国名」で出場登録してるわけか。中国で行われている大会だからかなあ。

 などと思いながら、ずーっと前から気にかけている日本国籍日本人高松出身の綾田紘子がずーっと地を這うように低迷しているのもどういうこっちゃ、と思いながら、まあいろんなことを思いながら、11月の重い重いスケジュールを前に、今日はもう寝ます。
2014年10月21日(火)

 普通、健全な会社の会議というものは、「よりよい成果を挙げ、よりよい会社を目指す」という目的のもと、
(1)数字等で現状を確認、把握する。
(2)問題点を抽出する。
(3)より効果的な方策を考え出す。
というふうに進めていくものである。

 ところが、会社以外の組織ではそういう進め方をしない会議がそこいら中で行われていることに、だんだん気がついてきました。何か、お題目だけは立派な会議だったり検討会だったりするのであるが、そういう場では、みんなが常に「対決姿勢」と「防御態勢」で議論をしているのである。

 例えば、誰かが出した意見や案に対して「こうやった方がもっと効果的ではないか?」と意見を出すと、相手は「ではどちらの案がより効果的か検討しよう」という方向に話を進めていくのではなく、意見された方は自分の意見に固執していきなり防御態勢に入り、新しい意見に対して「できない理由」を並べ立ててきたりする。

 つまり、そういう人の頭には「自分の意見か、相手の意見か」の二択しかなく、「自分の意見と相手の意見を考え合わせて、よりよい答を探そう」というメンタリティがないのである。

 結局、彼らの最優先目的は「よりよい成果を挙げ、よりよい組織を目指す」ことではなく、「自分の面子を守る」ことにあるといってもいいと思う。だから、自分たちのやったことで成果が上がらなかったら、「やってみたらうまくいかなかったので、次はみんなでもっと成果の上がる方法を考えよう」ではなく、「我々のやったことは間違いではない。成果が上がらなかったのはみんなが協力しなかったからだ」とか「社会情勢が悪いからだ」とか、責任を他に転嫁して自分の面子を守りにかかるのである。

 どこの組織の何の会議だったかは伏せるが、かつて一度、私はある会議に呼ばれて、そこである制作物について改革案を出したことがある。すると、その組織のトップの方が「じゃあ、それでやってみてくれ」と言った。その時、それまでその制作物を担当していたらしい方は自分の面子がつぶれたみたいな不満そうな顔をしていたのだが(この時点で、この人は「よりよいものを作る」ことが目的ではなく「自分の面子を守る」ことが最優先目的であることがわかった)、トップの決定なので渋々それに従って、私の案をもとに制作物が作られることになった。

 そして翌年、再びその制作物の企画会議が開かれた。すると、その前任者だと思われる方が「前回の制作物はあまり効果が現れていないと思う。改革がうまくいかなかったのではないか」と、私にぶつけてきたのである。明らかに私に対して「反論してみろ。言い訳をしたらさらに突っ込んでやる」という対決姿勢を示してきたのである。

 ところが、私は「効果をきちんと検証して、悪いところが見つかれば直すか、やめるかしましょう」と答えた(笑)。

 その方は黙ってしまいました。

 おそらくその方は、私の「誰が出した意見だろうが、いいと思ったらやってみて、結果が出なければ修正しながら、よりよいものを目指して行く」という考え方を全く理解していなかったのだろうと思います(そんな考え方を持ったこともなかったのだと思う)。

 私が(笑)付きでよく言う「私はいつでも前言を撤回できる」とか「名誉ある撤退」とかいうのは、そういうことである。たいていのものは「やってみないとわからない」という部分が半分くらいあるから、いいと思ったらとにかくやってみる。で、自分の案だろうが何だろうが、うまくいかなければ修正したり撤回したりするからである。なぜそうするのか?

 目的が「いいものをつくること」だからである。

 私はそういう世界で25年くらいやってきたので、そういう進め方をしない会議に出ると、「この人たちはいったい何を目的としているのだろう」といつも思うのである。

 国会議員の目的(使命)は何か? 日本の国を良くし、国民を豊かにすることである。そのためにやるべき事には、重要な順に優先順位がついている。数日前、チラッと見たニュース映像で「今日はガチンコで○○の問題について議論するつもりでいたのですが、それ以上に看過できない問題があります」と言って、女性大臣の“カネ”の問題の追及を始めた女性議員がいた。以来、ご存じの通り、野党もマスコミのこの問題を徹底追求の構えである。

 「ええから“国会議員の仕事”をせえよ」と思う。もう、国会議員全員の会計的な収支を年中チェックする会計監査機関でも設けて、“カネ”の問題は全部そこに任せて、違反行為はそこで全部追求して、国会では「日本の国を良くし、国民を豊かにする」という議論以外は禁止にしたらどうですか? 情けなくて見てられません。会社の役員会で「成果を上げるための戦略」をほったらかしてそんな議論ばかり闘わせていたら、会社つぶれますよ。
2014年10月17日(金)

 「新聞を学校教育に活かせ」という声を新聞業界からよく聞くが(他の業界からは聞かないので・笑)、今日の四国新聞の一面下「一日一言」(朝日新聞の「天声人語」みたいなやつ)は、中学生レベルの国語の読解力の勉強にかなり活かせるんじゃないかと思いました。

***

▲エッセイストの阿川佐和子さんはベストセラー「聞く力」で話の聞き手のすべを説いたが、今の安倍晋三首相にはより注意深く国民の声に耳を傾ける「聴く力」が求められている。

▲消費税率を来年10月に10%へ引き上げるか否か。政府は有識者による景気の「集中点検会合」を11月に開く方向で、安倍氏は経済状況と10%に増税した場合の景気失速回避策などについて意見を聴くという。

▲集中点検会合は5%から8%への引き上げ前の昨年も学者、経済関係者らが参加して開かれ、60人の意見の7割超は増税容認という結果に。国民の間には根強い反対論もあったが、8%増税直後の今年4月の世論調査では、安倍内閣の支持率は下がらなかった。

▲一方、その約4ヵ月前、国民の「知る権利」を侵害する恐れが指摘されながら、特定秘密保護法が成立した。国民の間に慎重審議を求める声がある中、政府・与党が数を頼りに採決を押し切ると、直後の支持率は落ち込んだ。

▲消費税増税と特定秘密保護法に対する評価の違いは、国民の意見に対する政権の姿勢によるところが大きい。

▲消費税率8%への増税以降、消費や生産は低迷している。内閣府は基調判断をこれまでの「足踏み」から「下方への局面変化を示している」に修正し、日本経済が後退局面に入った可能性がある。

▲集中点検会合では有識者を前回より絞り込むとされるが、むしろ消費者や地方自治体関係者らを中心に増やすべきではないか。安倍氏の「聴く力」が試される。

***

 どうですか? 何を言っているか、理解できますか?

 結論は「安倍首相はもっと国民の声を聴け」と言っているのだと思います。で、その主張の根拠として、消費税増税と特定秘密保護法の事例を使っているわけですが、これが実にわかりにくい。

「消費税増税と特定秘密保護法に対する評価の違い」とあるのは、
●消費税増税後は内閣支持率が下がらなかった。
●特定秘密保護法の後は支持率が下がった。
という違いを指しているわけですね。

 で、その違いの原因は「国民の意見に対する政権の姿勢によるところが大きい」とあるから、
●消費税増税は、国民の声をよく聴いたから支持率が下がらなかった。
●特定秘密保護法は、国民の声を聴かなかったから支持率が下がった。
と考えるのが整合性のとれたロジックになるはずですね。

 すると、消費税増税については、国民の声は「賛成」だったという話になる。

 ところが、その文中に「国民の間には根強い反対論もあったが」と書いていて、国民の声はどっちだったのかまるでわからなくなっている。もし、「国民の声は消費税増税にも反対だった」と言いたいのなら、そのあとの「国民の意見に対する政権の姿勢によるところが大きい」という展開が支離滅裂になります。

 じゃあ、百歩譲って「消費税増税は、国民の“賛成の声”をよく聴いたから支持率が下がらなかった」という整合性のとれるロジックだったしましょうか。すると、すぐそのあとにある「消費税増税のせいで日本の経済が後退局面に入っている」という話から導き出される答は、どう考えても「国民の声を聴いて判断したら、景気が後退してしまった」となる。

 すると、結論は「安倍首相は国民の声に惑わされてはいけない」になりますよ(笑)。でも、そうなると最後の「むしろ消費者や地方自治体関係者らを中心に増やすべきではないか。安倍氏の聴く力が試される」という結論がまるでひっくり返ってしまう。

 頭がおかしくなりそうです(笑)。たぶんこれは「安倍内閣を批判する」というだけの目的であれもこれも寄せ集めてきたらロジックがねじれてしまった、という典型例でしょう。そうでなければ、書いた人の頭の中がねじれているとしか思えない。

 というわけで、中学生のみんな、この文章は一体どこがねじれているのか考えてみよう。熱が出るくらい勉強になるぞ(笑)。
2014年10月12日(日)

 今日は朝からベランダの植木鉢とかいろんなものを低いところに降ろして縛るものは縛って、とりあえず明日なのか明後日なのかわからんけど「それなりの暴風なら大丈夫だろう」という感じに仕上げてみました。

 私は「ミリバール」に慣れていた世代であるが、気圧の単位が「ヘクトパスカル」になった時に換算値が同じだったので、数字の感覚はおかしくならずにすみました。で、今回の台風が沖縄の南あたりでいる時に「910ヘクトパスカル」とかいうのを聞いて「これ、ごっついやつが来よるぞ」と思っていたのであるが、今、970ヘクトパスカルになっているというのを見て、まあ油断はしてないけどちょっと平常心に戻ったのである。なぜなら、私が子供の頃、930ミリバールとか940ミリバールのが来てたように記憶しているからである。

 そこでさっそく調べてみたら、すぐ出てきました。1951年以降の「上陸時の中心気圧が低い台風ランキング」(気象庁データより)。

1位 925hPa(1961年)
2位 929hPa(1959年)
3位 930hPa(1993年)
4位 935hPa(1951年)
5位 940hPa(1954年、1955年、1964年、1965年、1971年、1991年)

 あと、参考記録として、

912hPa(1934年・室戸台風)
916hPa(1945年・枕崎台風)

 というのもありました。これを見ると、明らかに「上陸する台風は昔の方が強力だった」ということがわかりますね。940hPa以下の超強力台風は、1951年〜1971年の21年間に8つも上陸しているのに、1972年〜2014年までの43年間は2つしか上陸していない。さらに、ここ24年間はゼロだ。

 私は1956年生まれだから、5歳の時に1961年の「925hPa」の台風に出くわしているし、「940hPa」のやつは64年、65年、71年、91年の4回も経験していることになる。そういうわけで、マスコミはしょっちゅう「異常気象だ」と煽り立てるが、「970hPa」と聞くと、もちろん警戒はするが、私はどうもそれほど異常な感じがしない。

 まあ、昔は人もほとんど住んでいなかったような所にどんどん家が建っているし、山も川もずいぶんいじられて様子が変わっているから、「災害」となると昔より被害が大きくなっているのかもしれんが、台風の規模ということで言えば、そういう感覚を持っているのである。とりあえず、不慮の何かが起こっても冷静にいられるようにだけはしておこうと思いますが。

 今日はわけあって(大した“わけ”ではないけど)、閉店間際の時間に夫婦で「おか泉」に行ってうどん食べてきました。ちょっとオイシイ小ネタにも出くわしたけど、文字でうまくニュアンスが伝わらないような気がするので、いずれ『うどラヂ』で(笑)。
2014年10月5日(日)

 1ヵ月ぶりに水槽の水替えも終わり、心に刺さっているトゲが1本抜けた。大したトゲが刺さっていない人生であることがバレてしまうが、自分の中のちっちゃいトゲばかり気にして生きていると、周りのちっちゃいトゲばかりが見えるようになってくるのかもしれん。10月2日の四国新聞の経済欄に載っていたちっちゃい記事。

(見出し)
サニーマート円座店閉店へ
来月、県内から撤退

***

(本文)
 サニーマート(高知市)が香川県内で唯一の店舗となっていた香川県高松市円座町のサニーマート円座店を11月15日に閉店し、香川県内から撤退することが1日、分かった。店舗を展開する高知、愛媛両県で競合が激しくなったため、経営資本を集中する。
 サニーマートは1977年に観音寺市に出店して香川に進出。ピークには高松、坂出、丸亀、善通寺、観音寺の5市に5店舗を構えたが、順次閉店し、2010年以降は円座店だけとなっていた。1995年にオープンした円座店は競合が激しい中でも高知の特産品など独自の品揃えが人気で、売上は順調に推移していたという。
 しかし、高知、愛媛エリアでは今年3月に愛媛にコンビニ最大手のセブンーイレブンが進出。県外資本のスーパーやドラッグストアも店舗網を拡大しており、経営資源を集中するため円座店の閉店を決めた。
 同社は跡地に後継店を誘致したい考えで、約90人の従業員の雇用については「後継店へのあっせんを含め、本人の意向を優先する」としている。

***

 これを読んで、普通の読者なら「円座のサニーマートが閉めるんか」と思うだけだろうし、まあそれでいいのだろうと思うけど、ちっちゃいことに引っかかる元ビジネスマンとしては、本文の内容に引っかからざるを得ない。要旨を抜き取ると、たぶんこういうことだと記事は言っている。
(1)円座店は売上は順調に推移していた。
(2)高知と愛媛で競争が激しくなった。
(3)そこで、高知と愛媛に集中するため、円座店を閉めた。

 私の第一感は、「それ、理由がウソでしょう」です(笑)。だって、「高知と愛媛が厳しくなったから、順調な円座を閉める」という因果関係が、どう考えてもつながらないもの。そこの論理的な説明がないから、この記事からは閉める理由が全くわからないし。

 「経営資本を集中するため」という理由も何か変だ。細かいことを言うと、最初は「経営資本を集中する」とあり、後段には「経営資源を集中する」となっているが、「資本(お金)」と「資源(人、モノ、金、情報等)」は経営的には意味が違うので、これでは「いったい何を集中させようとしているのか?」の意味がわからない。

 そもそも「経営資本(お金)の集中」なら、円座も高知も愛媛も大本のサニーマートで元々集中しているんじゃないのか? 「経営資源の集中」なら、「情報」は一元管理で元々集中しているのではないか? 「モノ」は何だ? 商品や設備なら、元々それぞれの店である程度効率的に回しているはずなので、集中させると集中させた所で余るんじゃないのか? 「人」は、従業員は記事によると一旦解雇のようだから「集中させる」んじゃないみたいだし、マネージャークラスの人なら、これも愛媛と高知に引き上げて「集中」させたら、そこでまた過剰人員になるんじゃないか? 高知と愛媛で店舗を増やしていくのか? サニーマートの一番の競合はコンビニ(セブンイレブン)なのか?……

 という、私にとっては疑問だらけの記事でした。まあ、普通に考えたら「業績不振の店が撤退する」のなら筋が通るが、この記事では「そうではない」と書いていながら理由に整合性がない(少なくとも私にはわからない)から、ちっちゃいトゲが引っかかってしまったのである。

 たぶん、記者会見か何かでサニーマートから発表されたものを何も考えずにそのまま要約して載せているから、こういう記事になるのだと思う。それは、「誰かが言ったことを『事実』として載せると誤報になる恐れが多分にある」という、このたびの朝日新聞の誤報(朝日は悪意があったようなので「虚報」だろうけど)体質と構図的には同じようなものだと思うのですが。

 昔、四国新聞社の人に「新聞は意見を述べずに事実だけを書いていればいい」という話を聞いたことがあるが、私はそうではないと思うけど百歩譲ってそうだとしても、記者発表やインタビューで集めた伝聞情報は、それを自分できちんと検証しない限り、「事実」じゃないですよ。

 という「トゲ」があったわずか2日後の10月4日、また四国新聞の経済欄にこんな記事が載りました。

***

(見出し)
ガラス館 来月末閉店
宇多津 系列店不振で

 香川県宇多津町の観光施設として知られる「世界のガラス館瀬戸大橋店」が11月末で閉館することが3日、分かった。東日本大震災などによる系列店の経営不振が影響したとみられ、現在は土地と建物の売却先を探しているという。
 世界のガラス館は、同町塩田跡の再開発として整備された新都市地域にあり、瀬戸大橋が架かった1988年の夏にオープン。館内には、世界各国から集めたガラス製品やアクセサリーなど約2万点以上が並び、臨海地区の観光施設としてにぎわい創出に貢献していた。
 ただ、東日本大震災などによる系列店の経営不振が響き、ガラス館を運営する親正産業(福島県)は、瀬戸大橋店を11月30日に閉館することを決めたという。同店は「近年は団体客数も伸びており、これからという時の閉館は本当に残念」としている。

***

 この記事を見た私の第一感は、「その理由はウソでしょう」(笑)。「にぎわい創出に貢献し、団体客数も伸びているガラス館」が、「他県の系列店の経営不振で閉める」というのが、ビジネスのロジックとしてつながらんでしょう。あと、最後の2行。「ガラス館を運営する親正産業」が閉店を決めたのに、「これからという時の閉館は本当に残念」って、何か他人の都合で閉店されるようなコメントをしたように読めるんですが。ま、伝聞記事で「事実」ではないということで(笑)。

 今日は、錦織が勝ってゴールドシップとジャスタウェイとハープスターが負けました。たぶんこれから、全国のマスコミや識者がそれぞれの勝因や敗因をいろいろ分析して「事実」を解明しようとすると思いますが、地方でも地方のマスコミや識者が地方で起こっていることの「事実」をきちんと考えて追求するようになってくれることを期待しています。

 あと、さらに細かいことですが、上記2本の記事に「分かった」と書かれていますが、昔はほぼ全てのマスコミ(雑誌も含む)が「わかった」というひらがな表記だったのに、とうとう新聞まで漢字表記になってきたんですね(2014年の四国新聞の記事では、まだ「分かった」と「わかった」の両方が散見されます)。

 ちなみに、「無い」とか「〜の様に」とか、「出来る」「色々」「面白い」「〜する訳です」「〜する事」…等々、昔はひらがな表記だったのに漢字で書くようになってきた言葉が近年すごく目立ってきています。私は、これはワープロの普及で若いライターがすぐに変換機能を使って原稿にし始めたのが最大の原因ではないかと思っているのですが、私ら古いおっちゃんには少々違和感があって…。まあ、もっと昔には漢字表記してて、それがひらがなになってきた頃にはさらに古いおっちゃんたちが「いかがなものか」とか言ってたのかもしれませんが(笑)。
2014年10月3日(金)

 なかなかタイトな毎日が続いていて、仕事以外のルーティーン的なあれこれがすっかり滞っている。

 1週間か10日に1回くらいのペースで行っている「水槽の水替え」は、9月6日以降、1ヵ月近く滞っている。たかだか1時間くらいの作業なのだが、何せ抱えている仕事の種類と量が多すぎて、「気分転換に水替えするか」と思ってもすぐに「いかんいかん、そんなことやっとる場合でない」と思い直してやめて…というのが続いて、もう1ヵ月である。

 峰山なんか、もう8月25日に登って以来、1ヵ月以上行っていない。こっちは行くと大体3時間はつぶれるから、「そんなことやっとる場合でない」度合いは水槽の水替えの3倍以上である。

 さらに、9月11日以来、うどんを食っていない(!)。というか、ここ2週間ぐらい、9月29日に朝4時から高知にインタレストの取材に行って室戸近くの喫茶「シットロト」でカレーを食った以外、ほとんど昼食を食べていない。ということで、今日は授業を2コマ終えて午後3時頃、無理やり「岸井」に行ってかけ大ぬるめ(釜揚げ麺に冷たいかけダシ)とちくわ天とげそ天を食べてきたら、ちょっと胃がびっくりしていた。

 日記はご覧の通りの飛び飛びの体たらくである。出来事はいろいろあるのであるが、高知取材行とかH谷川君と行ったあの話とかは、1本ネタにするには水槽の水替え以上の時間がかかるし(笑)、仕事がらみのことは毎日のようにネタがあるけど私はプロだからうかつに書けないし書かないし…とかいう日々である。ネットの普及で情報発信の素人の方々があちこちで思慮もなく情報を垂れ流している今日この頃ですが、私はそういうわけにはいかんので、書けないことだらけです(笑)。

 インタレストの締切が迫ってきました。あと1ヵ月で特集3本を仕上げないかんのであるが、今回は情報収集量が異常に多くて、かなり大変な編集作業になることが明らかである。その辺のてんてこ舞いレポートもそのうちお届けする…つもりはあるのですが(笑)。

 ちなみに、毎号「インタレスト希望」のメールやハガキをたくさん頂くのですが、毎回、「受け取り拒否」で返ってくるのが必ず何通かあるんです。ご本人が「インタレスト希望」というメールを送ってきたにも拘わらず、それで送ったら返送されてきて、表書きを見るとご本人の字で「受け取りを拒否します」と書かれている。昨日も一通「受け取り拒否」で返ってきました。

 一応、編集部では、
(1)郵送料の着払いを知らずに申し込んできて、届いたら「郵送料を払ってください」と言われて「そんなもん受け取れるか!」となった。
(2)郵送料の着払いは承知の上で申し込んできたけど、届いたら宛名書きの文字があまりに汚くて「そんなもん受け取れるか!」となった。
(3)郵送料の着払いは承知の上で申し込んできたけど、届いた時に何も知らない奥さんとか家族の人が応対して「そんな頼んでもないものは受け取れません!」となった。
などのケースを想像していますが、もし「申し込んだのに届かない」という方がおられましたら、いろんなケースをご確認いただけたらと思います。

 じゃ、仕事にかかりますので。
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