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2013年06月の日記
2013年6月25日(火)

 夜中の0時10分、明日の「文章表現論」の授業準備をしてて、ふと思いついて昔のTJ-Kagawaを探していたら、何か読んでしまった(笑)。いろんなことやっとったなー。

 というわけで、突然ですが、「TJ-Kagawa名場面集」をお送りすることにしました(笑)。今日紹介するのは、1997年12月号のコラム「DEEP SPOT ADVENTURE 怪店解体新書」第4弾。紹介しているお店は、「サロン・テイクファイブ」という散髪屋です。こんな原稿でした。

****

(見出し)
精神の解放感を知らないあなたに贈る、日本でただ1軒の「アフリカンロック散髪屋」。うーん、切ってみたい。

(本文)
 山越周辺評論家のY内に連れられてきたのは、散髪屋であった。怪しい店シリーズ第4回目にしてすでに燦然と輝く驚異の散髪屋! それは天神前、朝日新聞高松支局の細い道をはさんで北向かいにあった。もう、店の表からしてムチャクチャ怪しい。事前情報によると、ここはアフリカンロックの散髪屋である。なるほど、表の天才肌を感じさせるイラスト入り看板には、「アフリカンヘア」「キンシャサヘア」の文字が見える。Y内はここの常連なのだ。うーむ、入ってみるか。

Y内 こんちわー。あ、柿原さん(店主)、こないだ電話で言うた田尾さん。来月号で書いてくれるって。
柿原 あ、どうも。名刺がですね… (デザインと絵が違う手書きの名刺を3枚並べて)どれがいいですか?
Y内 田尾さん来る言うたけんな、昨日の晩に作りよったんやな、名刺。
田尾 これがええですねー。このイラストの顔が何とも言えんですわ。

 店内にはアフリカンロックがかかっている。何やらレコードやCDもたくさん置いてある。売っているらしい。店主を差し置いてY内がレコードの説明を始めた。

Y内 な、ええやろこれ。これ、ビロードボイスのエヴォロコ・ジョッケー。これ知らなアフリカンロックは語れんで。これこれ、詩人と言われるミュージシャン、ジナ・ワ・ジナや。これ、スティノな。今こいつ、マイケル・ジャクソンに狂とる。
田尾 ………
Y内 こいつらみんな、ぶくぶく太ってな、ほんでブランドの服着とんや。
柿原 向こうは太ってることがステイタスなんですね… 食べられんですから…
Y内 ほんで太っとる上にブランドの服着とったら、もうスターですわ。ヨージ・ヤマモトとかゴルチェ着てますからね。世界で一番、ブランドをセンス悪く着る連中ですよ。
田尾 散髪屋の取材せないかんのやけど。えーと、何から聞こか… 混乱するな…
柿原 あの…「散髪もうまい」いうて書いといてくれたら… 嫁さんが「ちゃんと散髪もうまいいうて書いといてもらうように」言うんで…
Y内 ほんま、うまいんで。本人気がついとらんのですけどね。田尾さん、パパウェンバ知っとるやろ? 何年か前にレオマに来た。あのレオマの公演の時にパパウェンバ、ここで散髪したんで。ほんでパパウェンバがメチャメチャ感激して、サインして帰った。日本で一番のアフリカンカットや言うて。
田尾 何か、いろんなカットの絵を描いてますけど… カットの名前とかあるんですか?
Y内 ポピュラーなんは「パンク・ア・ラ・ブルジョワーズ」やろ? それから「ネルソン・マンデーラ」。
田尾 それ、人の名前やんか。
Y内 あっち、人の名前勝手に使うがな。ミュージシャンで「ヨージ・ヤマモト」いうて名乗っとるやつがおるんで。「イッセー・ミヤケ」いうのもおる。ふざけとるやろ?
柿原 あと、「キテンリ教」いうカットもあります…
田尾 宗教ですか?
柿原 宗教いうか… 別名「オシャレ教」言いましてね…
Y内 オシャレやったら誰でも入れるんですよ。オシャレが嫌いな人は入れない。こないだ教祖死んだんや。
柿原 ストロボス・ニアルコスがね…
Y内 次、誰な。エマか…
柿原 やっぱりエマか、ジャン・フランコ・フェレやろなあ…
田尾 ジャン・フランコ・フェレ!
Y内 ふざけとるやろ? あ、今かかっとるやつ、エメネヤ・ケステール。これがええんやー。好きなんや。このペラペラのギターの音。最高に深いやろ(どっちや!)

 しばらくエメネヤ・ケステールとやらに聴き入るY内と柿原さん。

Y内 ええなあ… このマレーンベな奥深さ…(どんな表現や!)
柿原 あの、6拍子のリズムが混じってるんですね…
Y内 ゼケテゼケテや。ほら、バックで言うとるやろ、ゼケテゼケテゼケテゼケテいうて。ゼケテゼケテのリズムが一番流行ったな。
柿原 あと、クワサクワサと。
Y内 その前はポンペ・キンデクションやったな。
柿原 けど、ムトゥアシとスエデスエデは元が違うな…
田尾 頭が吹っ飛びそうです…

柿原 あの、なんか変な店や思われてもいけないんで、散髪もうまいいうて書いといてくださいね… 嫁さんに言われてますし…
Y内 普通の散髪もするけんな。近所のおっさんもよう来るし、デザイナーや電通の人も常連で来るんで。音楽もアフリカばっかりやないし。
柿原 最近はこれですね… 「人斬り音次郎」いうんですけど… 名手、滝新太郎の… 河内音頭なんですけどね…

****

 15年前から、こんなアホなお店紹介の原稿書いてたんや。というか、創刊以来ずっとこんな原稿書いてたんやけど(笑)。ちなみに、この原稿の後ろにイベント案内の原稿も書いてました。

「緊急速報! 12月14日夜7時から夜中まで、この店でアフリカンナイトスペシャル決行!」
散髪セットを取っ払ってやっちゃう。日本一のアフリカミュージック通「ピリピリ」を迎えて、DJと踊りの一夜を過ごそう! ぼくはゼケテゼケテだ! わたしはポンペ・キンデクションよ! 「飲み物と食べ物は持ち込んでください… 要するに… 何も用意してないということですね…(店主より)」

 親会社のエライ人から「田尾は遊んどる」言われてた頃の原稿です(笑)。
2013年6月24日(月)

 苦しいねー。抱えている重いインタビュー原稿は、今、5本。あれからやっとこさで2本完成させたのであるが、土曜日に新たに2本増えた。

 この2週間で判明したことは、
・どうもこのインタビュー原稿は、普通にやってたら(大学業務の合間にやってたら)、1本に最低1週間はかかるようである。
・研究室で原稿を書いてたら、仕事環境はいいが、学生が来たり客が来たりしてしょっちゅう思考が途切れることがある。
・灰皿のある喫茶(笑)「くつわDo」や「umie」で原稿を書いてたら、気分が変わって何か頭が整理されて詰まっていた原稿が進み始めることがよくあるのだが、パソコンの充電が切れる等もあって、どうも長居ができない。あと、私のパソコンにはモバイル機能も付けてなくて、スマホとかも持ってないので、原稿作成に必要な情報があってもネットで取れない。
・家の仕事部屋で原稿を書いていたら、時間に制約がないので“ゾーン”に入ったら一気に仕上げまで行けるのだが、思考が袋小路に入ったら逆に抜け出せなくなることが多い。

 ということのようだ。いや、そんなことは全部とっくにわかってたことなので、判明したのではなくて再確認しただけですが(笑)。あと、「ネットにつながる環境で仕事をしているとすぐにネットやメールに逃避してしまう」という話を時々聞くが、私は仕事をしている時はネットのケーブルを抜いているので、それは大丈夫。インターネットやメールは、フェイスブックやミクシィやツイッターや全部含めて、「仕事に必要な情報を取る」以外の用途は私にとって全部無用で邪魔なので、最低限のメールのやりとり以外、何もやってない。

 というわけで、「守れないガントチャート作戦」はあまり効果がないことが再確認されたので、先週から新しいオペレーション、「とにかく頑張る大作戦」に切り替えた(笑)。それで日曜日の夜、久しぶりに水槽の水を替えて、オトシンクルス20匹とエビ20匹を買って大量投入したら、気温が上がってきて水草やガラス面にジワジワ発生し始めたコケをやつらがものすごい勢いで食べ始めて、それを見ていたら「俺も頑張らなあかん」という気持ちが湧いてきて(笑)、そのまま一気に、苦しんでいた1本を夜中までかかって仕上げることができたのである。「とにかく頑張る大作戦」の成功のカギは「とにかく頑張ってるやつを見る」ことか? いや、単に気分転換が奏功しただけのような気もするが。

 何か目的を達成するために作戦を立てて実行したら、必ずその成果を検証し、成果が上がらないことがわかったらその作戦はやめて、新しい作戦を立ててやってみる、というのは当たり前の原理原則である。どんなに綿密に計画を練った作戦であっても結果はやってみないとわからない部分が必ずあるから、とにかくやってみることは大事なのであるが、それよりもっと大事なのは、

(1)やった結果を検証する。
(2)検証の結果、成果が上がってないことがわかれば、直ちに別の作戦に切り替えてまたやってみる。

ということである。何を当たり前のことを言っているのか、と思われるかもしれないが、「成果の上がらない会社」とか「成果を上げる気のない行政」は、たいてい「成果の上がらない作戦」をずっとやっていることが多いのである。

 こないだ、「小豆島に新しく離島振興の予算が付いた」というニュースが地元メディアで流れたが、これまで離島振興予算を使って「振興」が成功した離島があるのか?(「振興」も「地域活性化」と同じで「どうなったら振興が成功したとするのか?」が曖昧な言葉だから検証もできないが) もしないのなら、「成果の上がらない作戦」をずっとやっていることになるのだが。

 もう一つ、「何かうまく行かないことがあれば、まず原因を特定して、その原因を解消するのに最も有効な手段を講じる」という当たり前の原理原則がありますね。こないだ、柔道のゴタゴタのニュースの中で新理事に谷亮子氏が挙げられたことについて、上村氏がその理由として「実績もあるし、行動力もある」とコメントした、という記事があった。メディアはこんなところには全然絡んでこないが、マネジメントをやっていると、これはちょっと引っかかるところ。つまり、昨今の柔道界の問題点として挙げられている項目は、

(1)体罰体質がある。
(2)不正経理体質がある。

の2点。ま、あの組織の問題の根幹はこんな表面化した項目だけにあるのではないと思うけど、それはさておいてミクロに見ると、まず喫緊に改善すべき問題がこの2点だとすると、対策は、

(1)体罰体質を改善する能力に長けた人事をする。
(2)公明正大な経理に長けた人事をする。

というのが当然、有効な対策になるわけですね。すると、「柔道の実績があることなんか関係ない」、「行動力があってもやり方に長けてなければ意味がない」わけです。これ、典型的な「目的と手段の整合性がとれてない」という例でしょう。

 みたいなことに引っかかりつつ、いろんな事象を原理原則に照らし合わせる訓練をしつつ、仕事に全力の毎日です。今日は授業がないので赤いTシャツを着て研究室にこもって仕事をしていたら、大魔王十河に「林家ペーみたいや」と言われたわ(笑)。

吉田「恵梨奈ちゃん、先生になんてこと言うん!」
十河「え? あ、いや、私、林家ペーの大ファンですよ」
田尾「どんな言い訳や!」
十河「すみません、じゃあ明日私、全身林家パー子で来ますから(笑)」

 どうも全力で仕事してるみたいに見えんな(笑)。
2013年6月20日(木)

 勝谷誠彦さんとの対談本『怒れるおっさん会議in秘密基地』が出て以来(といってもまだ1週間だけど)、友人知人から(といってもまだ数人だけど)香川県の行政やマスコミ報道について「これはおかしいでしょう」という指摘がいくつか私に寄せられてきておりまして(といってもまだ数件だけど)。紹介している暇はないけど、1件だけ。正義の味方(笑)のSさんから、「この記事、どうなんだか。一覧にできるデータなわけ?」というご指摘です。

6月19日の四国新聞の1面トップ。

(タイトル)
学校給食の異物混入
香川の発生率 全国ワースト

(リード)
2012年度に全国の学校給食で見つかった異物混入が計102件に上り、このうち香川県は給食提供児童・生徒10万人当たりの混入件数が14.65件と全国ワーストだったことが18日、四国新聞の47都道府県教委調査で分かった。件数でも香川県は12件で新潟県に次いで多かった。県内では本年度に入っても異物混入が相次いでおり、“非常事態”といえる多発ぶりが明らかになった。

 という記事で、そこに、以下のような一覧表が掲載されていた。長いけど、問題点を見るために再掲しますね。

*数字は2012年度の件数、カッコ内は給食提供児童・生徒数10万人当たりの件数
北海道 7(1.72)
青森  0(0)
岩手  1(1.06)
宮城  0(0)
秋田  0(0)
山形  0(0)
福島  6(3.94)
茨城  0(0)
栃木  0(0)
群馬  0(0)
埼玉  0(0)
千葉  2(0.41)
東京  0(0)
神奈川 9(1.77)
新潟 19(10.29)
富山  0(0)
石川  0(0)
福井  0(0)
山梨  2(2.91)
長野 10(5.61)
岐阜  4(2.23)
静岡  9(2.50)
愛知  0(0)
三重  3(2.13)
滋賀  0(0)
京都  0(0)
大阪  0(0)
兵庫  0(0)
奈良  0(0)
和歌山 2(3.18)
鳥取  3(6.34)
島根  1(1.72)
岡山  3(1.83)
広島  2(0.96)
山口  2(1.80)
徳島  0(0)
香川 12(14.65)
愛媛  4(3.47)
高知  0(0)
福岡  0(0)
佐賀  0(0)
長崎  0(0)
熊本  0(0)
大分  0(0)
宮崎  0(0)
鹿児島 0(0)
沖縄  1(0.68)
全国102(1.09)

 という一覧表です。データを見る時の基本は、まず「どうやって調べたのか?」を確認することですね。記事によると、

■調査の方法
各都道府県教委が把握する12年度の学校給食での異物混入件数について、11〜18日に電話とファクスで回答を得た。国は「異物」に関する共通の基準を設けておらず、調査では児童生徒らが口にした場合にけがや体調不良につながる危険性があるケースを対象とした。

 ということです。つまり、これは「正確なデータ調査」ではなくて「聞き取り調査」の類であり、「異物に関する共通の基準がない」現状で「児童生徒らが口にした場合にけがや体調不良につながる危険性があるケースを対象とした」ということは、回答には「個別にどれを対象とするのか?」について、かなり情緒的な判断が入っていることが予想されます。

 次に、「1年間に異物混入がゼロ」となっている都道府県が27もあることについて、本文中には、

「大都市を含めてゼロと答えた都府県が多数に上ったが、『異物混入を報告するよう市町村教委に求めていない』とする教委もあり、ほかに未報告の事案が存在する可能性がある」
「全国の都道府県教委の中には『(混入事案の件数自体を)把握していない』との答も目立ち、意識の差もうかがわせた」

という記事がある。ということは、合わせると、
(1)「0」と書かれた道府県も、ちゃんと調べれば何件も出てくる可能性がある。
(2)数が出ている都道府県も、完全に同じ基準でデータを精査すると数字が変わる可能性がある。

ということである。じゃあ、この一覧表は、データとしてダメでしょう。

 四国新聞は今、丸亀市の学校給食に異物混入が続出したことを受けて、県内の給食の異物混入をテーマにした記事を連日載せている。そこで、「全国との比較調査を行う」というのも、テーマを掘り下げてサポートするための編集の基本であり、方向性はしっかりしていると思う。で、たぶん香川県内の給食の異物混入は、去年は多かったのも確かなんだろう。

 でも、この中途半端なデータで「香川の発生率 全国ワースト」の大見出しと、まるで「正確なデータ調査結果」であるかのようなリード文(及び、それに追随する本文)は、ジャーナリズムとしてまずいでしょう。ヘタしたら、“未必の捏造”の一歩手前ですよ。

 これを指摘したSさんはその危険性をちゃんと嗅ぎ取っているんだろうけど、はたしてどれだけの四国新聞読者が気がついているのかなあ。「香川は給食の異物混入全国ワースト」の言葉だけが一人歩きするんじゃないかなあ。本当は違うかもしれないのに。「瀬戸内国際芸術祭、93万人の動員」と同じような話にならなければいいけど。四国新聞は何と言っても香川県民のほとんど唯一最大のジャーナリズムなんだから、頼みますよ。
2013年6月19日(水)

 インタレストが出たというのに、日記ネタをまとめる余裕もないほど仕事に満ちあふれた連日につき、アリバイみたいな一文でご勘弁ください。あ、今週と来週の『うどラヂ』のゲストは、渦中の人、「夢う」の大将です(笑)。
2013年6月13日(木)

 ふえ〜、日付が変わってやっと重い原稿が1本完了した。もうガントチャートはとっくの昔に崩壊だ(泣)。とりあえず、当面の目標として「金、土、日でもう1本上げる!」ということにしておこう。

 原稿に追い詰められていたこの数日の間に、ツッコミどころ満載のニュースや身の回りの出来事がいくつもあったのだが、1本ネタにまとめる余裕がないのがとても歯がゆい。特に最近、「丸亀製麺についてどう思いますか?」という質問があちこちから来るのだが(笑)、ほんまに書いてええんか? 全部書いたら長編になるぞ(笑)。

 でも、今日は長編をまとめる気力がないので、短編をいくつか。

 今日、ある私の知る会社で「電気料金の値上げによって、年間400〜500万円の電気代負担アップになる」という話を聞きました。大して大きい会社じゃないのだが、これで正社員なら1人、アルバイト・パートなら2〜3人のクビが飛ぶ。原因は、原発を止めたことだ。原発を止めた人は、彼らにちゃんと「原発廃止のためだ。辛抱してください」と言ってくださいね。税収の元である経済活動を阻害しておいて「税金で面倒を見ろ」と言うのは、筋が通りませんから。

 「2013年に日本の太陽光発電のビジネスサイズが約2兆円(530万kw分)になって、世界一になる見通し」という記事が今日の四国新聞に載っていた。仮に原発の発電原価が1kwhあたり6円だとすると、太陽光発電は13年度の買い取り価格が同38円くらいだから、2兆円のうち1.7兆円くらいが「上乗せ分」。正社員なら約45万人がクビになる額の経費アップである。

 原因は、高額の買い取り制度を決めたことと、それに乗っかって電力会社に売電する太陽光発電業者が続出したことだ。あの制度を決めた人と太陽光発電業者は、経費アップ分の負担をするハメになる人たちにちゃんと「原発廃止のためだ。辛抱してください」と言ってくださいね。

 ちなみに、この記事は「太陽光導入に関しては好スタートを切った形だが、設備のコスト低減や制度の適正運用が課題となる」と締めていたが、そんなものが国民にとって課題であるわけがないでしょう。買い取り価格が決まっているんだから、設備のコスト低減は太陽光発電業者の利益になるだけで、企業や一般国民の負担は同じじゃないですか。あ、あれは国民の為じゃなくて業者のための制度だから、記事は正しいのか(笑)。

 「讃岐うどん用の県産小麦『さぬきの夢2000』がすべて『さぬきの夢2009』に切り替わって、県や県農協は新たな栽培農家を増やしていく方針」だそうだ。あの、作るのはいいけど、そこに投入されている税金(補助金)の額をちゃんと書いてくれませんか? あれ、確かASWとかの輸入小麦にかけている高い関税を国産小麦栽培農家にどんどん注ぎ込んで、おかげで国民、県民が高い小麦を買わされるハメになっている(原価負担が価格に転嫁されている)んでしょう? 太陽光発電と同じで、栽培を拡大すればするほど国民負担が増える、という図式になってるんじゃないかと思うんですが。

 あかんあかん、文句ばっかり言いよったら、あの本みたいになってしまう(笑)。勝谷さんとの対談本『怒れるおっさん会議』が、どうも発売されたみたいです。大学で正義の職員K保に会ったら、もう「買うた」言うてました。すんません、お騒がせします。でも、私の中では「愛県書」なんです。何とぞ、いろんなことにご容赦を(笑)。
2013年6月9日(日)

 体調不良は何とか土曜日の午前中に回復しました。原因は、どうやら水曜日の夜に食べたサワラの刺身に当たったようです(たった二切れ食べただけなのに)。2キロぐらい体重が落ちました。ついでに、ガントチャートの原稿も落ちました(笑)。「2本目を金曜日中に上げる」という計画が、体調雨天につき順延です。14日までに何としても、あと3本。

 そういうわけで、今日は、ちょっと前の四国新聞に出てた25行くらいのちっちゃい記事を一つ紹介してお茶を濁しておきます。
***
原発停止中でも核燃料税を徴収
愛媛県、四電と交渉

 愛媛県の中村時広知事は23日の記者会見で、四国電力伊方原発(同県伊方町)からの核燃料税を停止中でも徴収できるよう条例を改正する意向を表明。四国電と交渉していることを明らかにした。「原発の安全安心対策と立地地域の振興という重要な目的に使うため、四国電に申し入れた」と話した。核燃料税は原発を抱える道、県が条例で税率などを定める。愛媛県の条例は、稼働の際に原子炉に挿入した燃料棒の価格に応じて課税する仕組みで、停止中は税収がなくなる。改正で出力に応じた課税方式を加え、停止中も徴収できるようにする。税率は13%から17%に引き上げる。
***

 そういうことだそうである。記事はこれだけである。いろいろ出てくる疑問には何も答えてはくれていないので、私の疑問だけ挙げておきます。

(1)「原発の安全安心対策に四国電力から徴収した税金を使う」のなら、伊方原発の安全安心対策は愛媛県がやるということか? 愛媛県が伊方原発の安全安心対策を担っているのなら、伊方原発が事故を起こしたら愛媛県が責任をとるのか?

(2)というか、そもそも原発の安心安全対策は原発の素人である行政の役人がやるより、原発のプロの四国電力がやった方が圧倒的に有効ではないかと思うが、具体的に、愛媛県はどういう安全安心対策をやるというのか? また、それはなぜ四国電力がやるより行政がやった方が有効なのか? 必要ならなぜ四国電力にやらさずに、一旦四国電力からお金を取り上げて愛媛県がやる必要があるのか? また、それについて、愛媛県はどういう責任をとるのか? 

(3)「立地地域の振興に四国電力から徴収した税金を使う」というのは、一体どういう了見か? 愛媛県は地域を振興するために自ら原発立地の受け入れを決断して雇用等の経済的メリットを享受したのであるから、原発を止めて地域振興に支障が出るのなら、原発を止めたところに文句を言うのが筋であるが、原発を止めたのは四国電力ではない。まずは、誰が原発を止めているかを特定し、止めたことによって受ける不利益はそこに訴えるべきである。ちなみに、止めたのは自分じゃないですか?

 私は、以前にもここで書いたように、もう原発論争はイデオロギー論争みたいになっちゃったから、議論する意味がないので止めるのなら止めてもいいです。でも、止めるのなら、止めることによって起こる不利益は自分で被らないとダメでしょう。いずれにしろ、徴税の理由が「原発の安全安心対策と立地地域の振興という重要な目的に使うため」というのは、一見正義のように聞こえるけどロジックは無茶苦茶だと思うのですが。

 ま、「怒れるおっさん(笑)」になると体調に影響したらいかんので、この話は小論文にはしない。また明日から1週間、授業と会議の合間に必死で原稿、追いつかせます。
2013年6月6日(木)

 今日は、近年記憶にないくらいの最悪の体調であった。朝は4時過ぎまで寝られなかったのに6時に起きて、もう全身がだるい上に熱があって、体中が痛い。8時頃、大学に行って研究室に入った途端、めまいがして机に突っ伏してしまった。でも、ずーっと意識があるから余計に苦しい。9時頃、常備していたゼナを1本飲んで、頭痛薬も飲んだけど、全然ダメ。

11:10…いつもの半分くらいのスピードでヨボヨボとキャンパスを横切って教室にたどり着き、全身に悪い汗をかきながら1本目の授業を終える。
12:50…研究室に帰ったけど全身がだるくて痛くて、昼飯を食う気にもならないし、その時間もない。
13:30…昼飯も食わずに2本目の授業へ。
15:10…授業を終えて、インタレスト編集部でO西たちが発想作業をしているのを覗く。それから研究室に帰って、椅子を3つ並べて横になる。
16:00…横になってる場合でないので、起きてパソコンを開けて明日中に上げる予定の重い原稿に取りかかったのだが、もう集中力がゼロで、こないだ他人が私のパソコンに勝手に入れた無料麻雀ゲームを開けて手遊びをしようとした時、来客。
17:30…来客との打ち合わせ事を終えて、今日はもう帰る。

 ダメです。昼間よりはちょっとマシになったのだが、まだ頭が痛くて全身がだるい。今日は一日中、私の体調のように空はずーっと薄曇り。私の洗車の神通力も、この高気圧の中では薄曇りに持って行くのがやっとです(笑)。

 明日も朝から授業2本と、学生指導とインタレスト別冊の打ち合わせがある。前期は金曜日が一番のハードスケジュール。まいったなあ。
2013年6月5日(水)

 昨日、「洗車するかなあ」と書いたら、今日(水曜日)の善通寺市は昨日までの連続ピーカン日が途切れて、朝から夕方までずーっと薄曇りだったので、夕方、ほんまに洗車してみたんですが(笑)。

 とりあえず夜の9時頃、計画通り、重い原稿の1本目をアップしました。ところが、晩飯に食った何かが当たったのか、夜中にもう、上げるわ下げるわ…。午前4時過ぎまでほとんど寝られなかった。疲労困憊です。
2013年6月4日(火)

 抱えている重い原稿、残り6本のガントチャートを作りました(笑)。作っただけで(笑)を付けないといけないところが情けないが、気持ちだけは「いつまでも笑てへんぞ」である。

 1週間前に5本たまっていた原稿の上に、土曜日にさらに2本が上乗せされて、しかし日曜日に朝から電話もメールも遮断して頑張って1本仕上げて、残り6本。こいつを、

6月5日(水)…1本目をアップする(4日深夜時点で半分くらいできている)。
6月6日(木)〜7日(金)…2日間で、2本目をアップする。通常なら1本に3〜4日はかかっているので、最悪9日になることも覚悟の上…。
6月8日(土)〜14日(金)…1週間で、3本目と4本目をアップする。
6月15日(土)〜21日(金)…1週間で、5本目と6本目をアップする。

 どうだ。これを、授業と会議と学生指導と取材とラジオの合間にやってしまう。すると、ついにかれこれ3ヵ月ぶりくらいの「安らぎの日」がやってくるのだ。まず22日(土)は、あ、オープンキャンパスがある。あ、23日(日)は会議が2本あるぞ。24日(月)から授業で、27日(木)に次の重い原稿が2本入ってくる!

 うーむ、6月は安らぎの日は来ないようです(笑)。

 梅雨入りしたという話を聞いたような気がするのだが、今年の3月〜5月はかなりの小雨だったらしく、たくさん頂いたインタレスト申し込みメールの中に「そろそろ洗車してください」というメッセージが何通かあった。長い間洗車してないぞ。高速道路を毎日走っているせいで、この時期、ナンバープレートに虫の死骸がよっけ付いたままだ。ガソリンは、たぶんあと2日でランプがつく。洗車するかなあ(笑)。
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