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2011年11月の日記
2011年11月28日(月)

 先週から授業以外の仕事をすべてストップして『インタレスト』に専念し、近年希に見る怒濤の追い込みを決めて25日の金曜日に印刷発注を終えてついに大きな山を越えたのであるが、ストップしていたやつとその間に増えてやつを合わせて整理してみたら、12月中に学生と一緒に仕上げないかん企画制作物が4つ、今週金曜日までに仕上げないかんインタビュー原稿等が7本もたまっていることが確認された。よって、引き続き身動きが取れません。

 こないだ、私がいつも忙しそうなのを見て「よっけ儲けよるなあ」言うた人がおりましたが、聴いて驚け(笑)、私はいつも山のような仕事を抱えて忙しくしているが、こんなの全部、なんぼやっても給料は同じなんじゃ(泣)。適当にやっても、あるいはサボってやらなくても給料はほとんど同じという職場なのであるが、「あれは私がやった仕事です」と胸を張って言えないものを人前に出すくらいなら仕事を辞める。社会人としてそんな情けない人間にはなりたくないので、頑張る。「頑張れ」という言葉をかけるのは残酷だ、とか無責任だ、とか言う人がいるそうだが、私は頑張るね。頑張ってるけど頑張ってるように見えない時は、いつでも「もっと頑張れ」言うてください(笑)。

 そういうわけで、30日(水)に『インタレスト』12号が上がってきますので、ご希望の方はいつものように送り先を明記してメールやおハガキ等でお申し込みください。冊子は無料ですが送料は着払いです。

(e-mail)interest@sg-u.ac.jp
(ハガキ等)765-8505 香川県善通寺市文京町3-2-1 四国学院大学カルチュラル・マネジメント学科「インタレスト編集部」宛

 今回の特集は、
*香川の海岸で奇観を探せ! インタレスト海岸探検隊リポート「岩肌宣言」
*香川県民の「香川選出国会議員&首長」認知度調査
*人生にとってさほど重要でない調査シリーズ「全国の人と香川県民は『三越』をどう発音しているのか」大調査
*イタリア現地取材リポート「アナタ、ニッポンノナニヲシッテル?」
*世界格安一人旅の達人・山本睦子先生の、行きたくないけど行って来たわよシリーズ「バリ島の割れ門」
とかいう感じですけど、学生主体の授業の一環とは言え、まあ「私が制作総指揮しました」と言える内容にはなっておりますので(笑)。特集の一つに関して一本ネタの考察を書こうかと思ったけど、今日はダメだ。仕事が迫りすぎてる。
2011年11月21日(月)

 中学生の時のことである。私は家から詫間中学校まで約4kmの道のりを自転車で通っていたのであるが、ある日、下校時間になって急に豪雨になって、私はカッパを持っていたので大丈夫だったのだが、友達のO田君(うちの近所に住んでいる)がカッパを持ってきてなくて途方に暮れていた。それを見た私は「俺が取りに帰ってやるわ」言うてカッパ着て豪雨の中を4km走ってO田君の家に行って、お母さんがいたので事情を話してカッパをもらってまた4km走って学校に帰ってO田君にカッパを渡して、また同じ道のりを一緒に帰った…という話を思い出したわ、勝谷さんが写真1枚撮るだけのために東京から自腹で飛行機で山越まで来た時に(笑)。

 間もなく出るらしい『超麺通団』の1と2の文庫本に天下の勝谷さんが「解説」を書いてくれたのだが(新幹線の中で酒も飲まずに一気に書き上げただけあって、もう勢いでえらいこと書いとります。あ、パロマスにとってえらいことですけど・笑)、それに際して「近影は最新の写真を載せないかんやろ。田尾さんとうどん食ってるとこ、写真撮ろう」と言い出して、月曜日の朝、テレビに生出演した後、直ちに飛行機に乗って高松に来たのである。ほんで、空港に西日本出版社の内山さんとカメラマンの中村君と編集者の小西さんが迎えに行って、その後、山越で私と合流。それからたぶん1枚しか使わないのによっけ写真撮って、山越のスタッフ全員で記念写真まで撮って、途中、山越の奥さんから「TPP」の話題が出て勝谷さんがひっくり返って(笑)、それから帰りの飛行機の時間までまだ2時間くらいあったので、小西さんの案内で近くにあるというカフェに行くことになったのである。

小西「田尾さん、キトクラスっていうカフェ、知ってます? イオンのそばの道を…」
田尾「いや、知らん」
小西「じゃあ私が案内するので着いて来てください」

 先導車は中村君の車にナビ係の小西さんと内山さんと勝谷さんが乗って、私は自分の車でそれに着いて行くことになった。車は山越を出て北上。すぐにイオンが見えてきた。この近くやな…と思っていたら、前の車がイオンの前のバイパスを左折。そこからどんどんどんどん西に走っていく。イオンのそばの…とか言ってたのに、これ、こんぴらさんまで行くんちゃうか? けどこっちは空港と反対方向だし、そんなに行くはずがない…と思いながら着いて行ってたのだが、一向に止まる気配がないぞ。私はだんだん不安になってきた。いや、行き先が不安なのではなくて、「俺、もしかしたら全然違う他人の車に着いて行ってるのではないか?」という不安が募ってきたのだ。私が着いて行ってる前の車、後ろのガラスにスモーク貼ってるのか、暗くて中に誰が乗っているのかわからないのだ。

 交差点の信号で止まった時、私は内山さんに電話をした。

田尾「内山さん、今どこにいます?」
内山「田尾さんの車の前ですよ」
田尾「よかったー。いや、あまりに延々と走るから、僕、違う人の車に着いて行ってるんかと思って」

 電話越しに車内から笑い声が聞こえる。前の車の運転席の窓から中村君が手を出して振った。間違いない、ちゃんと着いて行ってる。けど、どこまで行くんや…と思っていたら、前の車がウインカーを出して狭い脇道に入っていった。数軒の家の塊を抜けると、うわ! 田んぼのあぜ道やないか! これは、かなり怪しいぞ。ひょっとしたら超穴場のカフェに行くんか? 

 前の車が田んぼ道の途中で止まった。それからちょっとバックして、左に急カーブしてさらに細いあぜ道に突っ込んでいく。おおっ、ナビも迷うほどの怪しいアプローチか、これはますます期待が高まるではないか! そこからあぜ道を斜めに駆け上がって脱輪しそうな道を左に曲がり…ん? さっきから左にばかり曲がっているぞ…こんなに左にばっかり曲がってると、さっき入ってきた道に…帰ったやないか! どういうこっちゃ!

 車はバイパスに戻りました。それから今度は東にどんどん走って、要するにどんどん引き返して、途中で右折して、レオマワールドの手前を今度は左折してどんどん走って、やっとのことで「キトクラス」とやらに着きました。

小西「すいませーん! 迷っちゃって」
田尾「やっぱりな、途中からおかしい思ってたんや。勝谷さん、ここ、すぐその向こうに山越がありますよ(笑)」
勝谷「あっはっは!」

 えー、時計で言いますと、12時のとこに山越がありますわな。ほんでここはまあ2時ぐらいのとこ。それを、12時から逆回りに11時、10時、9時…と回って2時に来たと(笑)。で、実際の時間はもう3時前。あと20分くらいで空港に向かわないかんがな(笑)。

 じゃ、小ネタを一つ。勝谷さんがその辺にあったチラシか何かに「栗熊」と書いてあるのを見て言いました。

勝谷「これ、あの“クリックマ”の栗熊?」
田尾「何でそんなネタ知っとんですか!」

 このあたり旧綾歌町に「栗熊(くりくま)」「富熊(とみくま)」という地区があって、かつて、私がやっていたタウン誌の超人気企画『笑いの文化人講座』に、

(『フニクリフニクラ』の曲で)
行こう、行こう、綾歌へ、栗熊、富熊、栗熊、富熊〜

 という名作が投稿されたことがある。勝谷さん曰く「あれが今、頭の中を駆け巡ってる(笑)」って。どこでこんなネタ仕入れたんだ! ということで、仕方がない、もう一つマニアックご当地替え歌をお送りしておこう。高松市内にあるいくつかの川沿いに、川添(かわぞえ)町、勅使(ちょくし)町、御坊(ごぼう)町という地区がある。これを頭に入れて、

(井上陽水『リバーサイドホテル』の曲で)
ホテルはリバーサイド、川添リバーサイド、勅使もリバーサイド、御坊もリバーサイド

 「リバーサイドホテル」の歌を知らない人は、ユーチューブでも何でもいいですからぜひ聴いて、この替え歌を口ずさんでみて下さい。「御坊も」まで織り込んだおもしろさに腰を抜かします(笑)。あと、井上陽水つながりでこんなのも。

(『傘がない』の曲で)
ニカラーグア、君に会いにニカラグア、君の町にニカラグア

 じゃ、今日はこの辺で(笑)。
2011年11月19日(土)

 木曜日は学生の大津が、金曜日は社会人の松本君が、立て続けに「タコの写真を見せてくれ」と言ってきかないので仕方なく見せてやったが、二人の反応は、

大津「うわー! これはアップしたらダメですね!」
松本「きしょいし!(笑)」

 そやから言うたやないの。「グロテスク入ってる」って(笑)。

 さて、今日は午前10時半から某有名大企業の社員親睦兼勉強会みたいな趣旨の会で講演をすることになっていた。この非常事態に、これまで記憶にない「2週連続講演」という大惨事である。昨夜は2時半までインタレストの締切に苦しんでいたのに今朝は6時半に起きて、新聞を読んだり講演の内容を整理したりしながらゆっくりと体と頭を起こして、9時過ぎ、出かけるために着替えを始めた。外は雨が降っているのでスーツは何かうっとうしいため、ちょっとカジュアルの入ったズボン(「パンツ」と発音するのに抵抗がある世代なもので・笑)をはいて、厚くないセーターを着て、さてジャケットはどれを…と思った時、昨日来たメールを思い出した。

 昨日、10年に1回ぐらいしかメールをよこさない「山崎あられ」から「つらいなあ〜(笑)」という件名で着信があった。何事かと思って開けてみたら、

「あんまりにも『襟たて事件』が可哀想やけん、メールしてみたわ〜(笑)。ちゅうか、めげんとこれからも襟たてつづけたら? カッコええと思うけどな。しなれんことも“慣れ”やけんな〜(笑)」

 あられ、何かファッション関係の店で働きよったっけ。そのあられまで襟立ては「アリ」や言いよんやから、あれは絶対アリよな。しかも今日は有名大企業の皆さんだから、小豆島のようなことは絶対ない。しかも若手社員が中心だというから、これはますますアリだと思われる。よし、あのジャケットを、襟を立てて着て行こう。

 「もう襟は立てん!」とあの時は誓ったが、冷静になって考えてみれば、襟の裏地の赤を見せることが一番のウリだったのかもしれないあのジャケット様に、私は何という失礼な仕打ちをしようとしていたのだ。今日、あの事件からわずか1週間後にあのジャケット様の顔を立てて名誉を回復するチャンスを、これは神が私に与えてくれたとしか思えないではないか。あ、真言宗だからお大師様が与えてくれたとしか思えないではないか(何かファッショナブルでないな・笑)。

 私は意を決して、あのジャケットを着て、襟を立てて裏地を赤を見せながら車に乗った。そして、雨の中、会場の坂出グランドホテルに到着。ホテルの前で若い社員が二人待っていた。車を降りて挨拶をして、案内されるまま控え室に入る。すぐに先方のご担当者が出て来て、名刺交換をして、テーブルをはさんで座った。そして、場を和ませるためにいつものように「大した話もできませんのであまり期待しないで下さいね(笑)」と切り出したら、その30代か40代に見えるご担当者の方がいきなりこう言いました。

担当「あ、田尾先生、襟がちょっとめくれてます…」

 あられー、すまんけどもう俺、ダメやわ…。今晩、襟を縫い付けるわ。
2011年11月16日(水)

 ふー、まだあと2つ。迫る締切。洗車もしてないのに暗雲が立ちこめてきた感があるぞ。そろそろ日記でプチ現実逃避している場合でさえなくなってきたので、今日は短く一つだけ。

 先週から今週にかけて、学生が2人、「先生、内定しました」言うて報告してきました。2人とも、近年早まる一方の就職活動に大きく出遅れた学生なのだが、誰が驚くのかわからんが聞いて驚け。1人は受けた会社が2社、もう1人は1社だけだ。それで内定をもらって来た。

 テレビなんかでしょっちゅう「就職大氷河期」とか言っている。確かにこの景気低迷に加えて、日本全体が政治もマスコミも世論とやらも「大企業が日本から海外に出て行くように出て行くように」動いているから(リスクをとって成長を生み出す企業や個人から金を取って、成長を生み出さない企業や個人に配り続けるとか、そうすることが正義だという空気を作り続けるとか…)、全体を見れば間違いなく就職氷河期であるし、こんなことをやってると氷河は分厚くなるばかりであろう。

 けどなあ、これまたよく報道される「100社も200社も受けて全く内定がとれない学生」とやらを見ていると、「君ら、どこに受けに行ってるんだ?」とつぶやいてしまいます。何かイメージだけだけど、例えば会社が1万社あったら、優秀な学生からとても足りない学生まで全員が「上位1000社」に殺到しているみたいな感じがある。あのなあ、きみらは残念だけど上位1000社受けても全部落ちるぞ、みたいな学生が上位1000社に突撃して勝手に疲れ果てているみたいな。

 うちの1社と2社で内定もらった学生は、上位1000社の下の9000社組に行ったら受かった、というやつである。9000社の中に、もっと言えば下位1000社の中に、きみらを採用してくれる会社はかなりあるぞ。その中には、小さいけどいい会社や、無名だけど伸びる可能性のある会社はかなりあるぞ。そこで頑張ってみるという選択肢はないんか。ちなみに私は、ローカルの広告代理店のさらに子会社で、たった一部屋の事務所で社員4人から始めたけど、そこで20年頑張ったら社長にまでしてくれて、今や回転寿司でお皿の色を全く気にせずに取れるまでになったが(笑)。

 そんなことをちょっと考えました。今日はこれだけ。さ、タコ食って寝よ。
2011年11月15日(火)

 1つ終わって、あと2つ。ちょっと進んだが。

 さて、昨日のこと。聴くともなくNHKのラジオをつけたまま車で走ってたら、おじさんとおばさんのパーソナリティーがリスナーからのお便りを読んでいて、何やら帽子についてのお便りを読んだおじさんパーソナリティーが「ハットだけにハットするお便りでしたね」と締めたのを聴いてラジオを消して、家に着いて着替えて仕事部屋に入って仕事をしていた時である。夕食の支度をしていた家内が「うおーっ!」と声を上げた。何事かと見に行った私は、それを見て「うおーっ!」。

 夕方、家内の実家の父ちゃん(漁師)が「タコが上がった(獲れた)から持って行くわ」言うて、スーパーのレジ袋にタコを入れて軽トラの荷台に積んで持ってきたらしいのである。それが何と、足の太さが付け根のあたりで直径3センチもある、でっかいタコ。それも2匹。もちろん、まだ生きている。うちのマンションに着いたら1匹が袋から逃げ出て軽トラの荷台の隅にいたそうだが、そいつを捕まえて袋に入れ直して、無事、我が家の台所に到着。それを、家内が大きい鍋でゆでていたのである。鍋の湯が煮立ってきたのでビニール袋から生タコを取り出して、2匹とも鍋に入れてフタをしてゆで始めた。ビニール袋から生きたタコを取り出す時、何かいつもより頭(正しくは頭ではないけど)が固い、というか、普通ならクタッとしている頭がパンパンに張っていたのに気がついたらしいのだが、別に大したことではないと思って鍋に入れたらしい。

 しばらくしてゆだった頃合いを見てふたを開けたら、タコの頭の周りの足がきれいに反って、まあおなじみのゆでダコの姿になっていた。ところが、何かがおかしい。改めてよく見たら、あの生の状態でパンパンに張っていた頭がパックリ割れていた。そして、そこから出ていた物は何と!

 さて、ここまで読んで、多くの読者は(多いかどうか知らんけど)「タマゴが詰まっていたのか?」「いや、カニが入っていたのか?」「何かの魚が入っていたのか?」「あるいはもう一匹タコが入っていたのか?」…等々を想像されるであろうが、そんなオチならここまで引っ張ぱらない。それは何と、私は今まで何度もその状態を口にしたことがあるにも拘わらず、その状態を実際に見たのは初めてのものであった。というか、死ぬまでにその状態を見ることなど絶対にないだろうと思っていた。何と、「タコが自分の足を食っていた」のだ!

 状況を具体的に描写します。まず、でっかいゆでダコをまな板の上に置いたと思って下さい。真ん中に頭。その周りに、付け根の太さ3センチの太くて長い足が、ゆであがって円状にきれいに反り返っている。その足を数えていくと、1本、2本、3本、4本、5本、6本、7本…7本…あれ? もう一本は? その問題のもう一本は、よく見ると付け根から出てすぐに上に反って、何と頭の中に入っているではないか! そしてその先がパックリ割れた頭から出ているではないか! 「うおーっ!」

 タコが自分の足を食って、食った足で頭がパンパンになっていたのだ! ゆであがって割れた頭の中に見える足は、先がすでに少し消化され、そこから4〜5センチにわたっては表皮が消化されて白くなっている。あまりにもすごい光景に、私はカメラを取り出していろんな角度から何枚も写真を撮りました(笑)。さらに、これは誰かに見せないかんのではないかと思って、この日記にアップしようとしたけどやり方がわからんで(笑)、何かいろいろやっていたら「そんなに重いデータの写真は載せられん」みたいな表示が出たので断念した。けど、ちょっとグロテスクが入ってるかもしれんので、あまり見せるもんでもないか。

 ちなみに、獲った時には普通の状態だったらしいので、たぶんビニール袋に入れてうちまで持ってきている途中で、自分の足を食ったのだ。軽トラの荷台の隅に逃げ出したやつでない、ずっとビニール袋の中にいたやつだ。それにしても、いやー、「タコが自分の足を食ってるようなものじゃないか」という比喩は何度も聞いたり使ったりしたが、まさかほんまに現物を見ることになろうとは夢にも思わなかった。とか言いながらゆでダコをおかずに晩ご飯を食べていたら、NHKのテレビで何か海外のクリスマスの映像が映っていて、それが終わってスタジオに帰ってきた時にアナウンサーのおじさんが言った。

アナ「景気の方はクリスマスというよりクルシミマスですけどね」

 大丈夫か? NHK(笑)。
2011年11月14日(月)

 ふー、あと3つ(全然進んでないが!)。土曜日に小豆島の講演が入ってたために思考が分断されて、ちょっとバック踏んでしまったせいだ。日曜日の昼に高松に帰ってきて、そこから立て直している真っ最中に現実頭皮…失礼、現実逃避で小ネタを1本。

「ジャケットのエリでちょっとへこむ事件」

 そういうわけで土曜日に小豆島に行く前、三越に寄ったのである。どうでもいい経過を説明すると、まず、1週間ほど前、ハマヤのインスタントコーヒー「ブルーマウンテンNo.1」を買いに三越の地下1階に行って、ついでに長い間行ってなかったので買うものもないのに4階に上がっていつもの「カルバン」に顔を出して、H渡のおじさん(といってもよく似た歳だけど)に「買うもんないで」と言ったら、「ないのに来たんな。しょうがないな、ほなあっちでも行ってき」と隣の「BOSS」を紹介された。そこでH渡さんも一緒にBOSSに行って物色していたら、BOSSの兄ちゃんが何かよさそうなジャケットを勧めてきたのである。それがあーた、試着したらええ感じで(笑)。

田尾「これええな」
H渡「それいいわ!」
店員「これ、エリの裏地が赤いのがアクセントで、着る時にちょっとエリの後ろを立てたら、裏地の赤が出てカッコイイんですよ」
H渡「それええわー!」
田尾「けど、ちょっと袖が長いな」
店員「ちょっと長いですね」
田尾「というか、かなり長いで。丈も肩幅もピッタリやのに袖だけ長いわ。これ、サルに売っとんちゃうん(笑)」
H渡「今年はまだ、サルは買いに来てない」
田尾「来るんな!」
H渡「来ませんけどね」
店員「あの…袖は詰めておきますから大丈夫ですよ」

 というわけでそのジャケットをお買い上げして、袖を詰めてもらうために商品は店に置いたままでその日は帰ったのである。で、金曜日に「袖を詰めて出来上がりました」という電話があったので、私は考えた。小豆島に行く前に三越に寄って、そのジャケットに着替えてからそのまま小豆島に行こうと。で、家内と一緒に行って、ジャケットを受け取ってその場で着替えて、着ていった服は車に積んで、そのまま家内に高速艇乗り場まで送ってもらおうと、そういう作戦で土曜日の午後3時頃、三越のBOSSに行ったのである。

 店に行くと、いつものようにH渡さんも寄ってきた。

田尾「ここでこれ(出来上がったばかりのジャケット)に着替えて行くけん」
H渡「ほんまに辛抱できん人やなあ。田尾さんいつも、買うた服を店でそのまま着て帰るもんね(笑)」
田尾「今日は今から小豆島で講演せないかんけん」
H渡「なんとな、ほなちょうどええやん。このジャケットで決めて行ったら。あ、ちゃんとエリの後ろを立てて赤いの見せとかないかんで(笑)」

 鏡に映すと、濃いグレーっぽいジャケットの首の後ろのエリがめくれて立って、裏地の赤がアクセントになってええ感じだ。私は後ろエリを立てた買いたてのジャケットを着て、小豆島に向かった。まず、家内に午後4時過ぎに高速艇乗り場まで送ってもらって、4時半の高速艇に乗って、35分で小豆島の土庄港に到着。桟橋にはすでに先方のお出迎えの方が2人待っていて、案内されるまま黒塗りの車に乗せられて会場に到着した。

 講演は小豆島の法人会とやらの主催で、地元の企業の社長さんをはじめ、一般の方も町長も来るらしい。ふたを開けてみないと客層がわからないという厳しい状況ではあったが、聞くと「年配の客もいるとは思うが、30代、40代の方が多いんではないか」ということだったので、講演開始までの間にそれ用に頭の中で話を組み立てようと控え室に向かっていた…その時だった。会場で出迎えてくれてさっき名刺交換をした年配のエライ方(某社の社長)が、私に言った。

社長「あ、田尾さん、エリがめくれてますよ」
田尾「あ、すいません。これ、わざとなんです(笑)」
社長「あ、ほうですか」

 あちゃー、これ、ファッションに見えんのか。まいったな(笑)。どうするかな…エリを普通にたたむか? けど、客層が30〜40代だったらこれはアリだし…私は悩みに悩んで(講演内容に悩めよ)…やっぱり初志貫徹じゃ! H渡さん(50代)にもBOSSの兄ちゃん(30代)にも家内(50代)にも「エリ立てて赤を見せたらカッコイイ!」言われて太鼓判押されとんじゃ。しかもさっき勘違いされたのは60代の年配の方だ。聴衆が30〜40代なら問題なし。よし、エリの後ろを立てて行くぞ! 決心した私は、時間が来てステージの袖に行った。そして、司会の方が挨拶をしているのを幕の後ろで待っていたら、案内係の40代くらいの方が私の首の後ろに手を回して、

案内「ちょっと、エリがめくれてますので…」

と直されました。私はエリをたたんだまま、1時間50分しゃべってきました。もうエリは絶対立てんぞ!
2011年11月10日(木)

 午前1時半に山を1つ越えた。あと3つ。わけあってしばらく顔を見せてなかったチンペイが「昨日ネタ提供したのに書いてくれてないじゃないですか」と訴えてきたが、それはの、書きにくいネタなんじゃ(笑)。インタレストの締切が終わるまで待て。
2011年11月7日(月)

 何か日記の途切れ記録を更新したような気がするけど、『インタレスト』の申し込みメールに頂いているメッセージからおそらく100人はいることが確認されている読者の皆さん、すんません。この1週間、『タウン情報かがわ』創刊以来最大の忙しさに見舞われていて、どうにもこうにも…(笑)。しかも、今週末には、まさかこんなに仕事に追われることになるとは予想もしてない時期に受けてしまった講演が1本控えているため、今抱えている仕事を全部金曜日の晩までに上げないといけないという有様で。

 睡眠不足の連続です。気分転換に昨日と一昨日、1回ずつ外出したけど、連日2時、3時、4時まで仕事をやってたら、昨日の晩は何と夜の9時前、これからまだ5〜6時間やるぞ…と思った瞬間、コトンと落ちてしまいました。起きたら朝の5時半。よう寝てるやん(笑)。

 それでシャワー浴びて、台所を見たら炊飯器の予約が「7:00炊きあがり」になってたので、そのまま着替えて仕事道具と授業の資料をカバンに詰めて、まだ薄暗い早朝の丸山に行きました。かけ小と天ぷら1個食べて、そのまま大学に向かって、7時過ぎに大学に到着。夕方までずっと仕事して、それから家に帰ってメシ食って、引き続きパソコンに向かって今、夜の9時過ぎです。今日は夕方3時頃まではバリバリ仕事が進んでいたのだが、そこからまた思考の袋小路に入ってしまって原稿がビタッと止まってしまって、5時間くらい、1行も進んでない。ふう…。まいったなあ…。
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