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2011年07月の日記
2011年7月26日(火)

 昨日は授業のない研究日につき、朝から研究していた、というか普通に仕事をしていたのである。そしたら、あるテーマについて「大阪ステーションシティ」の情報が必要になって、ネットでいろいろ情報を当たっていたのだが、どうもネットの情報だけではしっくりこない。何か「他人の情報と憶測」だけで考察を組み立てる三流評論家みたいな感じになってきたので、「よし、今から見に行ってこよう」と思い立って、安全な日本の新幹線に乗って大阪に行って来ました(笑)。

 午前11時半頃香川を出て、午後2時前に大阪梅田に到着。5月にオープンしたステーションシティの最上階から地下までフロアを歩いていろんなものを見て、資料を集めて、三越伊勢丹の最上階から地下まで全部見て資料を集めて、大丸の方も全部見て、それから阪急百貨店と阪神百貨店に行って、それから阪急東通り商店街と曾根崎の商店街に行って…夜の8時頃まであちこちうろうろして、それからまた新幹線に乗って夜の11時前に帰ってきました。何か、1日で2日分くらい仕事をした感じ。

 途中でO船から電話がかかってきた。

O船「アニョハセヨー」
田尾「おー、やっぱり国外逃亡しとったんか」
O船「今日は(応援に)来とるがい」

 今日は高校野球香川県大会の準々決勝。第4試合で我々の母校の観音寺一高が丸亀城西(強い)と対戦する。

田尾「今日は今、大阪でおるけん、行けんが。俺が行ったら勝ついうジンクスがあるんやけど、まあしゃあないなー」
O船「けどのー、さっき第3試合で丸高が寒川に勝ったんぞ」
田尾「それ、番狂わせか?」
O船「寒川いうたら今、香川で一番強いがい。それが負けたんやきん、今年は天変地異が起こるんちゃうか? 観一やってわからんぞ」

 私は高校野球の勢力図なんて全然知らないのだが、どうも大本命が負けたらしい。けどなあ、一回も甲子園に行ったことがないどころか、県大会で決勝に行った記憶もない観一やからなあ…と思いながら、高校野球に詳しい(ように見える)O船に、昨日の試合の疑問を投げかけてみた。

田尾「観一、何でエースナンバーつけたやつが投げんのや? 余裕か?(余裕を持てるようなチームでないけど)故障か?」
O船「実はな、ほんまは8番つけたやつがエースなんや」
田尾「えーっ!」

 あいつだ。昨日、6回から2番手で出てきた8番。外角にええ球をビシバシ決めて4イニングを0点に抑えた子だ。数年前、O船が「今年はおもろいぞ。秘密兵器がおるんや」と言っていたので期待してたら結局秘密のまま敗退したことがあったが、今年は秘密兵器が秘密のまま出てるのか!

O船「まあ正確に言うたら、出たら秘密にならんのやけどな(笑)」
田尾「そういうことかー」
O船「そういうことや。ほなとりあえず今から2人分応援しとくわ」

 とか言いながら電話を切って、高松に帰って結果を確認したら、何と、観一が丸亀城西を破ってベスト4進出を決めていた! しかも、初戦から2試合連続コールド勝ちで上がってきた丸亀城西に、8ー0の7回コールドで勝ってる。さらに、2番手で出てきた「実はエース」のあの8番のピッチャーが、また5イニングを0点に抑えとるやないか!(ということは、先発は2回しか投げてないんか)

 今朝、0船から「どや! 天変地異、起こったやろ。明日1時半じゃ」というメールが入っていたが、授業があるけん見に行けん。
2011年7月24日(日)

 先日の台風の中、私がサウナスーツ着てはりやの前で目が点になっていた時、はりやの大将は店を休んで『ハリーポッター』を見に行っていたことが判明しました(笑)。本人から直接聞いたので一応報告しとかな。

 今日は久しぶりに「今日中にやらないかん仕事がない日」だったので、なかなかまったりとしました。朝7時頃、約2ヵ月ぶりに峰山に登って9時過ぎに帰還。シャワー浴びて、それから家内が朝マック買いに行って、それ食べて11時頃から3時頃まで、昨日の夜やったインタビュー取材のテープ起こしをやっていました。

 で、一服してテレビのチャンネルをあちこち変えてたら、ケーブルテレビで高校野球の香川県予選の生中継をやっていた。今日の第3試合、母校の観音寺一高が出るのは知っていたのだが、見ると、相手の高松東校に1回の裏に1点を先制されて、なおも満塁のピンチを迎えていた。これは、行った方がええか?

 実は夏の香川県大会、これまで母校の試合を確か4回見に行っているのだが、私が行った時はすべて勝っているのである。勝率10割。洗車したら雨が降るより確率は高い(こないだは台風まで呼んでしまったが)。よし、ここは一つ球場に出かけてみるか、ということで、行ってきました。車で約20分、球場に着いて入場料500円払って内野スタンドに出たら、4回の表の観音寺一高の攻撃中。うわ! 2回に3点を入れて逆転して、4回も1点を入れて4対2でリードしてるやないか。けど、ヒットの数は東高の方が多いぞ。これはまだもつれるかもしれん…。

 一塁側の観一応援席はほぼ満員。0船が来てるかと思って電話したけど「電源が切れているか電波の届かないところに…」とか言ってるから外国に仕事に行ってるか、人に言えないところに行ってるに違いない(笑)。バックネット裏のちょっと上に席が空いてたのでそこに座る。見てたら、観一のピッチャーは背番号18、エースナンバーじゃないぞ。球は東高のピッチャーより速いけど(といっても130キロそこそこ)、見てたらストレートと変化球(カーブかスライダーかよくわからんが)のフォームがちょっと違う。あれ、打者に球種がわかるんちゃうか? と思ってたら、5回の裏に10本目のヒットを打たれて1点取られて4対3になった。

 その後、ピッチャーが替わりました。背番号8。またエースじゃないけど、この子、外角のストレートがいいところに決まってなかなかええ感じだ(この子も130キロそこそこだけど)。結局そのピッチャーが9回まで0点に抑えて、攻撃も8回に4点を取って、8対3で勝ちました。ベスト8です。ま、今日見た感じでは甲子園に行けそうな気はしないけど、とりあえずよかったよかった。

 午後5時半頃帰宅。それからダラダラとテレビ見たりテープ起こししたりしていたら、夜の8時半頃、外でポンポンと花火のような音がした。

家内「たぶん、西浜で祭りしよんや。行ってみる?」

 家の近くの漁船の港あたりの地区が、小さい夏祭りをやっているらしい。たぶんこんな時間だからもう終わるんだろうけど、まあ散歩がてら行ってみるか…ということで家内と2人でぶらぶら歩いて行ったら、港の空き地みたいなところにテントが10張りくらい出ていた。でもやっぱり祭りは9時頃終わりみたいで、テキ屋さんとか地元の人の屋台みたいなのもほぼ終了モード。簡易ステージでエンディング(エンドレスかもしれんけど)のカラオケをやっていただけだった。会場をうろうろしていたら、久しぶりにアップタウンの客のコジロウと遭遇して、しばらく立ち話して、かき氷を食べて帰ってきました。

 ま、そんな1日でした。10時過ぎに家に帰って、パソコンでエビアンマスターズの生スコアを見ながらテープ起こしの続きをやっています。今、14番を終えて宮里藍が1打差で首位をギリギリキープ中。生中継見たいけど、WOWWOWに加入してないのでパソコンのライブスコアリポートで数字が変わるたびにハラハラしてます。
2011年7月19日(火)

 台風接近中。四国学院大学では「朝7時の時点で警報発令、あるいは最寄りの交通機関のどれかがストップしていれば全面休講となる」という規定があるため、私は朝5時半頃起きて、万が一授業があった時のことを考えて準備をしていた。そしたら朝7時、警報発令中、JRもすべて運転見合わせにつき、本日は全面休講決定。そこで私はそのまま二度寝もせず、昨日の晩に食べたピザの残りを2切れ食べて、それから家でずーっと仕事をしていたら、昼過ぎに腹が減ってきたわけです。

田尾「腹減ったな」
家内「何か作ろか?」
田尾「うーん、何かうどん食べたい気分でもある…」

 と言ったところで、私はハタと思い当たった。

田尾「はりや、今日はさすがに客が少ないんちゃうか?」

 一般店の西の王者「はりや」は、我が家から車で5分かかるかかからないか、という近くにある。しかし、私は四国学院大学に行き始めて以来、平日のはりやの開店時間には毎日善通寺にいるから食べに来られず、かといって授業のない土曜日は県外客でいつも大行列だし、日曜日はH谷川君に確認せずとも定休日だし…というわけで、すっかり難関の店になっちゃって毎年数回ずつしか行けてない。そのはりやが、今日は平日、しかも台風接近で外は暴風雨までは行かないものの「強風雨」につき、絶対いつもより客は少ないはずだから、うまくすれば並ばずに食べられるかもしれんという、絶好のはりや日和なのである。日和じゃないけど。

 私はさっそく作戦を立てた。外は横殴りの雨だ。傘では、ほとんど頭だけしか防御できないと思われる。はりやは店に駐車場が隣接しているが、車を降りて店に入るまでの10秒でずぶ濡れになる恐れもあるし、万が一店の外にまでお客さんが並んでいたら強風雨に晒されながら待たないといけないかもしれない。うーむ…思案を巡らせた結果…

田尾「カッパ着てはりや行こう」
家内「あっはっは! アホちゃうん(笑)。台風の中、カッパ着てはりや! あっはっは! ええけん一人で行ってきー(笑)。あっはっは!」

 何かツボを突いたのか? まあええわ。とりあえず家にカッパなんか常備してないので、ゴルフのカッパを探した。メチャメチャ探したが、どこにもないぞ。何せゴルフは年に1回か2回しか行かない上に、雨の日に行ったとなると、たぶんもう15年とか20年前だ。捨てたのかもしれん。

家内「サウナスーツ着ていったらええんちゃうん(笑)」
田尾「暑いわ!」

 とか言ったものの、カッパの代用となるとそれしかないのか…仕方なく黒のダボダボのサウナスーツを着てみると、

田尾「あかんわ。もうジワッと汗が出て来た」
家内「それでカレーうどん食べてきたら1キロぐらいやせるんちゃうん(笑)」
田尾「あかん、上だけでも違うの着よ」

 サウナスーツの上を脱いで、10年ぐらい前に四国新聞でもらった印刷工場用の「NEWS FLOW」というマークの入ったウインドブレーカーに着替えると、汗の具合はちょっとマシになった。これに雨に濡れてももったいなくない古いキャップを被って、首にスポーツタオルを巻いて準備完了。

家内「峰山行く格好やん(笑)」
田尾「雨風どっからでもかかってこい状態や」
家内「その格好で行ったら、はりやのみんなにウケるやろなあ(笑)。はりやに着いたら状況を電話してな(笑)」

 家内はすっかりお笑いモードだが、ウケようが笑われようが、私にとってはめったにない“はりやチャンス”なのだ。私は全身「はりやの口」になって家を出た。

 外はまだ雨は大したことはないが、風はかなり強く、小粒の雨がカッパ(もどき)にパシパシと当たる。よーし、カッパ作戦大成功じゃ。私は駐車場から車を出し、はりやに向かった。香東川を渡ってGEOの交差点を右折、次の交差点の向こう正面にはりやの駐車場が見える。車の姿は見えない。よし、客は少ないぞ。これは店に入ったらすぐ、大将やねえさんをツカめる(笑)。ウケるためには第一声が大事やぞ。「メチャメチャ暑いわー。カレーうどん」、これで行くか? 私はもう「全身はりやの口」の上に「全脳芸人」になって、あれこれ考えながらはりやの駐車場に到着し、左斜め前方の店をチラッと見た。あれ? のれんが出てないぞ…そのまま車で左折して店の前に出ると、入り口の戸に表示が出ていた。

「本日は終了しました」

 午後1時10分。こんな時間に売り切れるはずはない。台風で臨時休業だ…

 私は家に電話した。

家内「どうやった?」
田尾「メチャメチャ腹減ったけん、そうめんでも作っといて」
家内「あっはっは!」

 家に帰ると外は次第に荒れ模様になり、夕方には三匹の子ぶた状態の暴風雨になった(ダジャレの説明はしない)。おかげで今日一日、仕事はとてもはかどったけど…。
2011年7月15日(金)

 唐突に、この2週間の外食日記。
7月2日(土)…八十八庵(インタレストメンバー10人と取材前のブランチうどん)
7月5日(火)…宮川(一人で朝うどん)
7月6日(水)…がもう(一人で朝うどん)
7月7日(木)…なかむら(一人で朝うどん)
7月8日(金)…一富士(一人で昼食)、アップタウン(一人でコーヒー飲みながら原稿書き)、umie(一人でコーヒー飲みながら原稿書き)
7月10日(日)…一福(家内と昼うどん)、一鶴鍛冶屋町店(家内と夕食)
7月11日(月)…宮武うどん(一人で昼食)、割烹遊(家内と夕食)
7月12日(火)…ロンドンヤ(一人で夕方に昼食)
7月13日(水)…ゴッコ(一人で夕方に昼食)
7月14日(木)…ロンドンヤ(一人で夕方に昼食)、umie(一人でコーヒー飲みながら原稿書き)
7月15日(金)…一富士(一人で昼食)

 何となくパターンが読めるな。私はほとんど一人でメシ食いに行っている(笑)。毎週火、水、木は授業が詰んでいるので昼食時間に昼食がとれない。日本で7番目にうまい一膳飯屋「一富士」は金曜日にしか行ってない。あと、最近お気に入りになって行き始めたのが「umie」と「ロンドンヤ」。

 umieは北浜アリーの倉庫を改造したカフェで、オープン当初から何度も行っているのだが、1ヵ月ほど前、原稿に行き詰まって気分を変えるためにパソコン持ってあちこち場所を変えて仕事をしていた時、umieの広い店内のカウンターのそばの隅っこに小さい丸いテーブルがあるのに気がついた(umieは店内のあちこちにいろんな形態の席があって、今までそんな場所にそんな席があるのに気がつかなかった)。そこでポツンと一人でパソコンあけて仕事をしていたら、ことのほか原稿が進んだのである。で、以来、原稿に行き詰まった時の救世主のようなお気に入り席になっているというわけ。木曜日は、3度目のumieで厄介な原稿と授業計画を一気に仕上げてしまいました。

 ロンドンヤは、府中の坂出方面と額坂方面への分かれ道のところにある、パイロットランプが回ってなかったら10人中15人ぐらいが「ここは廃業してる」と思うようなたたずまいの(失礼)洋食屋である。もう20年くらい行ってなかったのであるが、久しぶりに行ったら相変わらず「昭和の洋食屋」のまんまの店内とメニューとおっちゃんとおばちゃんが元気にやっていた。私の好きなオムライスランキング、今のところ「ロンドンヤのオムライス」が第1位です。

 というわけで、原稿と授業計画にうなされていたので日記に手もつけられなかったのだが、今日は夕方からプチ油断モードで、油断がてら洗車をしてしまいました。天気予報は見てないが、さすがにこう暑い日が続いてると、ジンクスは破られるでしょう(笑)。代わりにこないだ、トミーの妹のサキが「洗車したら雨が降るようになったー」言うてたけど。

 ちなみに、私がテレビの天気予報を見なくなったのは、お天気おねえさんなるものが出て来始めて「世のおじさんたちは若い女の子が出てたら喜ぶだろう」とかいう薄っぺらな制作意図が露骨に見え始めて、何か気分が悪いからである。外国に旅行に行った人はホテルのテレビで天気予報を見たことがあるかもしれないが、あっちの「報道」みたいな天気予報と比べたら、日本のテレビの天気予報の精神性がどんどん幼稚になってきている気がして、ニュース番組の精神性が幼稚になってきているのは前から感じていたけど天気予報もか…みたいなことになってきて、気分が悪いから「おっさんのプチ反抗」をしてるの(笑)。

 さて、雨が降るのは私の責任ではないが、「責任と権限はセットである」という原理原則に照らし合わせると、小さな疑問が一つ出てきました。原発の再稼働を許可するかどうかは、原発のある県の県知事に「権限」があるそうですね。すると、原発を稼働させた「責任」も県知事にあるのではないか? という疑問。権限を持って稼働させたのに、事故が起こると責任は他者(国や電力会社)で自分は被害者…というのは、整合性がとれているんだろうか…。あるいは、再稼働の許可を下ろさずに原発を止めたら、止めた県知事は止めたことによって起こることの「責任」をとるんだろうか…みたいな。今回の原発騒動を責任と権限のセットで整理してみたら、何やらあちこちで非常にすっきりしない状態になっていることに気がつきます。権限があるのに責任をとらない組織や首長、権限がないのに責任をとらされる組織、権限を持つ人を選ぶ権限を行使したのに責任はとらない有権者…権限と責任がきちんとセットになっていない組織は、事が起こると必ず泥仕合になるのですが。
2011年7月10日(日)

 あー、投票したい。震災処理も日本のエネルギー問題も、日本の経済も国の財政も、日本の防衛も外交も、教育も福祉も、全部、あげくは日本人の性根までもが明らかに政治(と大マスコミ)のせいでとても悪い方向に向かって突っ走っているのに、私ら、何もできん。志あるいろんな人たちがこんなに政治をとがめているのに、私らが選んだ国会議員は私ら国民の大半の意志が何であるかをわかっているのに、私らの唯一の「何かを起こせる手段」である投票をさせてくれん。解散総選挙の権限を、何かの条件付きでもいいから国民にもくれませんか? と言いたくなる。確かに私ら国民は、目先の感情で動いてしまう衆愚の部分をかなり持っていることは認める。特に今回はひどいものを選んでしまったことは認めるし、謝ります。ごめんなさい。だから1回だけ、投票をやり直させてください。もうあんなやつら、選ばんから。

 …みたいなことをね、ひどい目にあって何度も思い知らされながら、「あー、投票してえ!」と思う人がだんだん増えていって、日本の「民主主義のつもり」がだんだん「本当の民主主義」になっていくんだろうと。とりあえず私は今、あー、投票したい。
2011年7月6日(水)

 先週の週末は、金曜日の朝の時点(新聞)で「金曜(雨)、土曜(晴れ)、日曜(晴れ)」という予報だったのである…と書き出したら後に続く内容が概ね読めてしまうが(笑)、軽くひねりが入っているのでこのまま書き出すことにしよう。

 先週の土曜日は、学生10人を連ねて香川県の東部へインタレストのロケハンに行く計画であった。で、金曜の夕方に編集室で学生メンバーたちとロケハンスケジュールの直前確認をしていて、天気の話になったのである。

田尾「明日、天気は大丈夫か? 今日はこんなに雨やぞ」
田村「予報で今日は雨ですけど、明日と明後日は晴れって書いてました」
富永「あとは田尾先生が洗車さえしなければ大丈夫です」
田尾「はいはい」

 直ちにバーバラ田村がネットで天気予報を再確認して、

田村「ネットでも明日は晴れって出てます」

 ま、新聞もネットも予報の出所はたいてい同じだからな(笑)。で、明朝8時半に川島のマルナカの駐車場集合ということで、解散したのである。

 その帰り、改めて車を眺めて見ると、あれ以来、読者から「洗車しないでください」メールを何通も頂いたこともあって1ヵ月近く洗車を我慢していたため、なかなか汚れている。明日はこの車に5人も乗ることになるから、せめてきれいな状態の方がテンションも上がるに違いない…。しかし、大事なロケハンの前日に洗車はあまりに危険すぎる(冷静に考えれば関係ないのだが)。しかし、みんなが調べた予報はすべて「明日は晴れ」だし、「科学的予報」と“洗車したら雨が降る”などという「怨霊信仰」と、どちらが信頼できるのかと自問すれば、明らかに現代人とすれば「科学的予報」の方を信用すべきであろう。しかし万が一のことがあるかもしれない…。いやいや、なんぼ何でもこれだけ「明日は晴れ」という予報が出そろっているのに「洗車したら雨が降る」なんて、そんなバカなことがあるものか。

 というわけで、私は家に着く直前、ガソリン補給と洗車をするために近くのガソリンスタンドに立ち寄ろうとして…ふと「怨霊信仰」がよぎってスタンドの前を素通りしてしまった。日本人だなあ(笑)。ま、ええか、ガソリンはまだ半分はあるし…と思ってそのまま家に帰り、駐車場の前に車を止めて、マンションのタワーパーキングのパレットが回ってくる間にフロントガラスとナンバープレートにくっついている虫をぞうきんでこすり取っただけで、翌朝を迎えたのである。

 6時半起床。外を見ると、

「雨が降ってるやんけー!」

 8時になっても雨は止まない。しかしとりあえず、雨の中を集合地に向かって車を出して第一グループと合流したのだが9時過ぎ、遅れてきた雨女バーバラ田村が合流すると、外はついに豪雨になった。

富永「洗車したでしょ!」
田尾「してないわ! しようと思ったけど、ナンバープレートの虫を取っただけじゃ」
富永「絶対それですよ!」
田村「洗車しようと思っただけでダメなんじゃないですか?」

 怨霊かよ。結局、どうにもならない雨なので午前中のロケハンは中止。仕方なくみんなで八十八庵に行って、打ち込みうどんとおでんのこんにゃくを食べながら作戦会議を始めた。学生たちはうどんで今日の一日は満足の様子だったが、昼頃になって雨が小やみになってきたので、そこから東讃の海岸線取材を決行。夕方7時頃まで海岸の穴場を取材をして帰った、というのが、今日の話の前哨戦である。

 その4日後の水曜日の朝のことである。7時前、私は家から大学に向かって車を出した。ガソリンはあれから入れてないので、今日の大学までの行き帰り分は持つだろうが、かなり底をつきかけていた。しかも、こないだのロケハンで雨の中を走り回ったので車の汚れもさらにひどくなっていて、その上、みんなで海岸の砂浜と岩場を歩き回ったまま車に乗ったので、車内マットまで泥だらけのままだ。そこで、私は善通寺インターを降りて、授業時間まで2時間以上の余裕を持って出勤しているので大学に行くまでに給油と洗車をしようと思って、いつものインターから大学へのコースを変更してガソリンスタンドのある道を進んでいた…にもかかわらず、ちょっと考え事をしていたらガソリンスタンドを通り過ぎてしまったのである。もう、何やってんだか。

 スタンドから大学まで車で2分。もうええか…洗車と給油は帰りにしよう…と決めて、車を大学の駐車場に止めて研究室に入る。で、11時10分からの授業を終え、昼飯も食わずに13:30からの授業(インタレストの編集会議)をしていたら、外が豪雨になったのである。

 ダメです。「洗車しよう」と思っただけで豪雨が来るようになりました(笑)。今なら私、渇水対策本部長に就任したらかなり成果を挙げられる気がします(笑)。海水の真水化プラントや人工降雨作戦より断然安上がりだし。
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