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2010年09月の日記
2010年9月30日(木)

 朝から足腰に筋肉痛が来ている。原因は、昨日の「寒霞渓裏八景探検・痛恨の判断ミス事件(笑)」であることは明白なのだが、あのお笑い事件の顛末を説明するにはどうしても事件の発端となった「ある地図」がいるので、説明しにくいなあ。この日記、写真とか地図とかも添付できるんだろうけど、ネット原始人の私にはやり方がわからん(笑)。

 さて、その小豆島ツアーのミニレポート。一昨日の夜、松田スシ太郎から電話があって「明日、行きましょう」ということで、急遽、前日の夜に小豆島取材ツアー決行が決まったのである。

 朝、7時半に多田が松野と松田を乗せて車でうちのマンションに到着。一緒に来るはずだった田村は寝坊して多田の車に同乗できなかったため、直接小豆島行きの港に行くということになったらしい。総勢5人ということで、多田の軽はちっちゃいので私のボルボ13号に乗り換えて、多田の車はマンションの私の駐車スペースに収納して、私の車で高松港に向かった。

 7時45分、高松港に到着。8時5分発の小豆島行きフェリーの切符を買って、しばらく時間待ちをしていたら、平日の朝だというのに、フェリー乗り場には行列ができている。

田尾「何があったんや」
多田「あれですよ、瀬戸内芸術祭」
田尾「平日の朝からみんな小豆島に行くんか」
多田「いや、あの行列は直島行きです」

 直島行きの乗り場には、ザッと数えて30〜40人が並んでいた。

松田「結構いるんですね」

 と軽く驚いたところで、「行列」についての簡単なセオリーを書いておこう。行列ができる理由は、単純に2つある。1つは、誰もがすぐに思い浮かべる「たくさん人が来たから行列ができる」という理由。もう一つは、聞けば当たり前なのだがみんなあまり考えたことがないであろう、「器が小さければ行列ができる」という理由である。これによくだまされる。

 うどん店の行列と同じである。「店内20席の店」にお客さんが50人来たら、店の外に行列ができる。「店内200席の大きな店」にお客さんが60人来ても、店外まで行列はできない。実数は後者の方が多いのに、印象は前者は「行列の大繁盛」、後者は「ガラガラの閑散とした店」である。この情緒的な印象に、一般人はだまされる。

 瀬戸内国際芸術祭は、離島が舞台であるから会場も小さいし、交通手段である船の定員も少ない。「行列ができて何時間待ちの大盛況だった」とか「島に渡る船にお客さんの積み残しが出た」とかいう報道があったが、「器が小さい」のだから、人が多少来たらすぐそうなることは当たり前である。せめて状況をきちんと捉える義務のある関係機関やマスコミは、情緒的なそういうニュースもイベントを煽るためには役に立つのかもしれないが、どこかできちんと客観的な数字で状況を押さえて報道しないと、「大盛況」の記事がそのまま「大成功」のアリバイになってしまうと思うのである。

 例えば「目標動員数を突破した」という数字付きのニュースも、「動員数」は客観的な数字であるが(以前にも書いたように数カ所の合計であるからちょっとトリックは入っているけど)、その前提となる「目標」が情緒的なのだから、まず目標の数字の客観的検証をやらないと意味がない。「投資の額(投入した税金)」と、そこから導き出される「リターンの目標」が、客観的な数字である。きちんと数字を検証すると、おそらく単発的な「延べ30万人」ではリターンがとれないのではないか。四国新聞やRNCをはじめとする地元マスコミの方、イベント終わったらぜひ「客観的な数字」で検証してくれることを願っています。いかんいかん、小言ジジイになってきよる(笑)。

 さて、小豆島取材ツアーは出港5分前になってもまだ田村が来ず、結局2分前に到着して我々が最終乗船客になるという波乱の幕開けになったが、このあと続く詳細レポートは、ヘタしたら本が書ける(1冊は無理)ので、ここで始めるわけにはいかん。とりあえず、車中での会話を一つ。

多田「こないだの銀河鉄道の公演で携帯電話でしゃべってたおっさんですけど」
田尾「おー、まだ引っぱるか(笑)」
多田「あの時、私ら学生何人か、田尾さんの3列後ろにいたんですよ」
田尾「ほんまか! ほな、あのおっさんの2列後ろやんか」
多田「それでね、もうあのあたりみんなイライラしてたんですけど、ふと前を見たら、ものすごい顔で振り返っておっさんをにらんでる人がいて、よく見たら田尾さんやった(笑)」
田尾「そんなこと見られとったんか!」
多田「みんな『田尾さんのあんな怖い顔、見たことない』言うてましたよ。私ら、休憩時間に田尾さんに挨拶に行こうと思ってたんですけど、あれはちょっと行けんわ…って(笑)。それでね、一幕が終わって休憩時間になった時、みんなで『田尾さん、絶対怒って帰るわ』言うてたんですけど、二幕が始まったらほんまに帰ってた(笑)」
田尾「だって、前半の筋もまるで頭に入ってないんやからしゃーないやんか」
多田「あの時、みんなで『大人はええなあ』って」
田尾「何でや?」
多田「怒ったら2500円(入場料)捨てられるもん。私ら学生、腹立っても2500円がもったいないから帰れん(笑)」

 あの日、上村さんにもらった招待券で行ってたことは口が裂けても言えんが、書いてしもた。
2010年9月29日(水)

 今日はインタレストの編集スタッフ多田、松野、松田、田村の4人を連れて、朝8時に高松港を出発して小豆島の秘密取材に行ってきたのだが、ある1枚のパンフレットのせいでヘトヘトになって(笑)レポートする気力が残ってない。夜8時に帰宅して、仕事してたのだが沈没。すんません、今日はもう寝ます。
2010年9月25日(土)

 朝、5週間振りに峰山に登る。だって、暑かったんだもの。夏場はとにかく、日が昇ってしまうと暑くて死んだらいかんので、早朝5時とか6時に出られる時だけ行くことに決めていたのだが(朝7時になったら、出発して帰ってくるのが9時を過ぎるのでもうダメ)、8月22日に朝早く目が覚めて6時前に出発して以来、ずーっとご無沙汰してました。

 今日は朝7時半頃出発。軽く汗をかいて山頂で一服していると、汗が冷たくなってくる。数日前までのあの暑さは、どう暑かったのか全く思い出せない(笑)。展望台でちょっとだけ景色を見て、すぐ下りてきました。石清尾神社まで下りてきた時に、携帯に上村さんからの着信が入っているのに気づいて、電話した。

田尾「田尾でーす」
上村「もうー、そんなに怒るなよー(笑)」

 昨日の件だ(笑)。

田尾「すんませーん。前半のセリフ回しが多かったところ、絶対後半への伏線がいっぱい入っていたに違いないと思って、それが全然頭に入ってなかったんで、帰りました(笑)」
上村「そういう客もいるんだよ。まあ社会勉強したと思って、また来てくれよ。俺が謝ることもないんだけど(笑)」

 何か、かえって迷惑かけたみたいですんません。というわけで今日の夜、もう一回行ってきました。今度はちゃんと、頭から筋を追えました(笑)。

 一晩明けて冷静になってみると、まあちょっとイラッとし過ぎてたかなあ(あのおっさんはマナー違反にも程があるけど)。思い起こせば昔は上村さんが過激な議論をふっかけて私が「まあまあ」と言う役回りだったような気がするけど、近年、私が議論をふっかけて上村さんが「まあまあ」となだめてくれるみたいなことが多くなって(笑)。あと、昨日は中国と民主党に怒ってたからかもしれんが。とりあえず、「中国ともっと話し合えばわかりあえる」とか「靖国参拝をやめれば中国も無理を言わなくなる」とか言っていた人たち、テレビや新聞でちゃんと言い訳をしてくださいね…って、いかんいかん、またイヤミ言ってる(笑)。
2010年9月24日(金)

 今日は朝10時から前期の卒業式。午後から高松一高へ出張講義に出かけ、50分授業を2回やって午後3時半に終了。4時からインタビュー取材を1時間半ほどやって、6時過ぎ、上村さんの銀河鉄道の公演を見に行った。

 家内と2人で6時20分頃会場に入って、中段あたりの端の方に座って6時半の開演を待っていたのである。開演前には会場はほぼ満員になって、「携帯電話の電源をお切り下さい」の場内アナウンスがあってしばらくして、公演が始まった。そしたら、すぐ右斜め後ろの席で話し声が始まった。振り返ると、何と、おっさん2人組の1人が、携帯電話でしゃべっているのである。

 何人かが振り向いたが、おっさんは声をひそめるでもなく、パンフレットで顔を隠して平気でしゃべっている。家内が露骨にイヤな顔をする。しばらくして、おっさんが話し終えて電話を切った。数分後、シーンとした場面で後ろから携帯のバイブ音が聞こえたかと思ったら、おっさんが「はい」言うてまた電話に出たのである!

 左後ろのお客さんが小声で「しゃべってるぞ!」と言った。私は電話でしゃべっているおっさんの方を向いて、おっさんをにらみつけた。本当は「電話やめろ!」と言いたかったのだが、おっさんは斜め後ろでふんぞり返っているから、おっさんに聞こえるように言おうとするとこっちもそれなりの声を出さないかん。するとかえって公演の邪魔になるかもしれんと思って、黙っておっさんをにらんだ。おっさんと目が合ったが、おっさんはそのまま話し続け、しばらくして電話が終わった。

 かと思ったら、また電話でしゃべり出したのである。私はもう腹が立って、公演の筋が全く頭に入ってこない。家内もイライラしとる。おっさんの後ろにいたお客さんがたまりかねて、小声で「電話、やめてください」と言った。するとおっさんが、隣の仲間のおっさんに「怒られたが」と言った。それを聞いた仲間のおっさんが言った一言が、「何でや?」。

 私ら、キレました。1幕終了後、前半のストーリーはまるで頭に入ってないし、もうあんな席で辛抱できんので、帰りました。上村さん、すんません。そういうわけで公演、半分しか見ていません。客入れの時のステージデザイン、かっこよかったです。明日と明後日も公演あるけど、時間の関係で行けるかどうかわかりません。申し訳ありません。
2010年9月22日(水)

 月、火と東京に行っていたため、パソコンが「ただの箱」になっていたのが日記が止まってた理由やぞチンペイ(笑)。東京麺通団と赤坂麺通団にも寄ってきたが、東京麺通団、火曜日の朝に「創業以来2番目に素晴らしい麺」が出た! 店長宮前、何かの壁を突き破ったな(笑)。

 で、東京から持ち帰ったいろんな資料や印刷物を整理しようと、朝から研究室で仕分けに取りかかったら、片づけのスイッチが入っちゃって(笑)。2時間ぐらい、段ボール箱の中身や書棚をひっくり返して大整理をやっていたのである。そこへ、インタレスト次号編集長のスシ太郎が来た。

田尾「おー、さっき片づけのスイッチが入ったとこや」
太郎「お願いですから編集室はやめてください」

 何かタウン情報誌時代と同じような会話がまだ続いてる(笑)。それから午後1時頃まで片づけと資料整理をやって、そこから約1時間の距離にある松本君ちに行って、インタレストの「秘密の特集」の打ち合わせをやってきた。

 今日は何か疲れたなあ。東京で資料集め等で歩き回ったのが今頃出てきたんやろか。夕方、テレビでローカルニュースをつけてたら、「香川県が学校内暴力の数で全国ワースト1位になった」とかいうニュースが流れて、そのあと、街の声でインタビューを受けてた女性が「危ないから外で遊んではいけないという風潮が行き過ぎて、子供たちがストレスを発散する場がなくなってキレやすくなっている」という内容のコメントをしていたのが流れた。

 そのコメントは、国語のテストなら0点です(笑)。だって、テーマが「香川がワースト1位」なんだから、「香川が1位になったこと」についてコメントしないといけないのに、一般的な子供の話をしたのでは「問題の意図がくみ取れていません」です。インタビュアーの質問部分がカットされていたので、「最近の子供の校内暴力について」という質問をしたのかもしれないが、そうならインタビュアーが0点。もしくは番組の編集者が、「問題点と街の声の整合性が取れてない」ので0点。

 校内暴力の数については、何らかの形で報告に上がってきたものだけしかカウントされてないと思うので、発表された数字を額面通りに受け取って分析するのはどうかと思うが、最低限、「問題点と分析の整合性」とか、私がよく言っている「目的と手段の整合性」とか、そういうのは基本中の基本だから、プロは気をつけた方がいいと思います。
2010年9月19日(日)

 1週間ぐらい前にKSBの多賀さんから電話がかかってきて、長年KSBのカメラマンをやっていたジャンボH口さんが家業を継ぐために退社するので「涙の引退記念コンペ」をやるから来てくれということで、今日、ゴルフに行って来たのである。

 私はゴルフなんか、年に1回か2回しか行かないのである。去年は4月に多賀さんから「ナンチャンが帰ってきてゴルフしたいと言ってるから来て」と言われて一緒に回った1回きり。今年は1回も行ってなかったから、ほぼ1年半ぶりで、昨日の晩、あわてて青春ゴルフに打ちっ放しに行ったのである。そしたら、クラブを入れるバッグのホックが錆びて壊れてるわ、手袋は親指に大きな穴が2つ空いてて、つけたら親指が飛び出るわ、打ってみたらドライバーは右に左に、アイアンはゴロとライナーの連発で、私は「腹が痛いので欠場」の電話を入れようかという、小学生みたいな気分で今日を迎えたのである。

 ゴルフ場に行ったら、20人参加の5組のコンペになっていた。KSBでずっと一緒に出ていた中村君も来とるし、桂こけしさんも来とる。組み合わせを見ると、私は第1組で、一緒に回るのは私と多賀さんと主賓のH口さんと女優の木内晶子さん。木内さんは高松市出身で、テレビドラマにもたくさん出ているし、映画も『踊る大捜査線THE MOVIE』など多数に出演。最新作は高松の女木島・男木島を舞台にした『めおん』で主演をしている女優だ。多賀さんもようそんな組に俺を入れるわ。ほとんどイジメやんか(笑)。

 多賀さんは自ら「ターガー・ウッズ」を名乗るゴルフ好き(ちなみに、石川遼のニックネーム「ハニカミ王子」は、石川が高校1年の時に優勝したマンシングウェアKSBカップで実況をしていた多賀さんが発したフレーズで、正真正銘の「ハニカミ王子の生みの親」である)。それからH口さんは愛称「ジャンボ」の名の通り、仲間内では名の知れた飛ばし屋。で、私は「月イチ」どころか「年イチゴルファー」。私の仲間内ではみんな知っている、「ゴルフはスコアやない。キャディーさんをどれだけ笑わせるかや」がモットーであるからして、スタート前から地元の著名人を前にして緊張気味のキャディーさんに、

田尾「この組はどんな失礼があってもオッケーですからね(笑)。クラブ2,3本なくしても誰も怒りませんから(笑)」

などと、緊張をほぐしつつ、木内さんにも冗談を飛ばしつつ、自分の予防線を張りまくっていたのである。さ、これくらい前ふりをしといたら十分だろう(笑)。OBゼロ、パー2つ、バーディー1つ取って93で回ってきた。年イチゴルファー、これで十分(笑)。

 プレー終了後、クラブハウスで表彰式とH口さんの引退スピーチがあって、帰りにH口さんから参加者全員にお礼のプレゼントがあった。でっかい冷凍肉と、半生うどん(笑)。会を終えて冷凍肉の発泡スチロール箱とうどんの箱を持ってクラブハウスの階段を下りていたら、同じくゴルフを終えたらしい4人組の知らないおじさんから声をかけられた。

おじ「お、田尾さんやな」
田尾「はい」
おじ「よっけ賞品持って帰りよるやん。お、それ、うどんな? もううどんいらんやろ(笑)」
2010年9月18日(土)

 昨日はインタレストの編集会議と作業、今日は朝からオープンキャンパスで、高校生や親御さんを相手に担当メジャー(専攻)の説明と模擬授業を終え、夕方4時半頃、一服して研究室でメールを確認したら、H本酒店の佐T社長からオバカメールが入っていた。実は1週間ほど前にS藤社長から、こんなメールが来ていたのである。

●現在、税務署管轄の高松法人会の青年部会長をやらされておりますが、9月12日にその青年部会30周年記念オープン参加行事で、女木島にて「鬼ヶ島で鬼ごっこ」なるリアル鬼ごっこを開催します。「鬼」は税務署職員他10名、参加者の皆さんは「逃げまどう善良な納税者」150名です。説得に半年を要しましたが、こんなアホな思いつきに、よく法人会と税務署がオーケーしたと思います。

 以前、「4日間・四国酒蔵88カ所巡り弾丸ツアー」という破滅的イベントを敢行して、勝谷さんから「バカだねー」というコメントを頂いた佐T社長であるが、しばらく音沙汰がなかったかと思ったら、こんなことやってたんか! というわけで、オバカイベント、無事終わったようです。以下、S藤社長のレポート。

●例の「鬼ヶ島で鬼ごっこ」ですが、皆さんのおかげで100名定員のところに応募者が殺到し、こちらの予算ギリギリまで枠を広げた結果、フェリーがラッシュの山手線状態となりました。
*一般応募からの参加者数 159名
*スタッフ(税務署員さん含む) 34名
*優勝者 エディさん(香川で働くブラジル人)24歳
 高松税務署の法人一課の統括さん以下8名の署員さんが「鬼」を引き受けてくれた上、賞金の5万円に気勢を挙げた参加者が白熱して女木の村落を逃げ回ってくれまして、さながら「金にたかる納税者を追いかけまわす税務署」という絵に書いたような地獄絵図が具現化できました(笑)。優勝したエディさんはブラジル人特有の身体能力で恐ろしく足が速かったため(ジクザグ走行でダッシュ)、1時間逃げ切られてしまいました。予想しない結果として、「税務署員は、案外と走って捕まえるのが下手」ということもわかりました。マルサがお家に見えられた時にはダッシュしてください(笑)。ご協力ありがとうございました。

 先週イベント紹介のメールをもらった時に「飯山町民に呼びかけて『桃太郎軍団』を結成して乱入させよか?」と返したのだが、間に合わなかった。ほんま、私の周りには「永遠の子供」のおっさんがよっけおるなあ(笑)。
2010年9月16日(木)

 ふー、やっと仕事Aが一段落した。あと、たぶん今月中に二段落目が来るけど。あと2週間で残りの仕事を全部、怒濤の追い込みをせないかん。松本君にも早よインタレストの超めんどくさい作業の発注せないかんし。

 今日は朝から大学でその仕事Aの作業やら雑務やらをし、来客が2組あって打ち合わせ事を終えたのが午後3時半頃。それからインタレストの地雷(笑)トミーに電話をしたら、出ん。

 昨日の夕方、RNCラジオの収録前にトミーから電話がかかってきて、冬に行われる某イベントの内容について状況が変わってきたので打ち合わせしたいということだったので、「木曜日も金曜日も大学におる」言うたら「じゃあ行きます」言うたのにまだ来んので、今日、このあと来るのか、もしくは明日になるのか確認の電話を入れたのだが、腰が抜けるような脱力感に満ちあふれたコール音(曲)が延々流れるばかりで(笑)、出ん。で、仕方なく、その後の仕事の資料が家にあったので研究室をあとにして帰ったのである。

 夕方5時半頃家に帰って仕事の続きをして、8時頃夕食を食べてちょっと一服していたら、9時からBSで「探偵ポアロ」のドラマが始まった。何夜連続かで放送しているらしくて、昨日も一昨日も最後のお約束の謎解きのところだけ見たのだが、今日は仕事Aが一段落したこともあって、家内と1時間半、最初から最後まで見ながらふと考えました。

 アガサ・クリスティーの推理小説って、ポアロの分とおばさんが出てくる分と、たくさんドラマになってますよね。それから「シャーロック・ホームズ」のやつもたくさんドラマになってますよね。けど、それらに勝るとも劣らない超人気だったモーリス・ルブランの「アルセーヌ・ルパン」シリーズって、数も多いしめちゃめちゃおもしろいのに、日本のテレビでドラマシリーズで放映されてないのは何でなんやろ? 海外ではドラマ化されてDVDも出てるのに。権利がめんどくさいんやろか。それとも視聴率が取れないとされてるのか、NHKがルパン嫌いなのか。とりあえず、もし放映されたら私は全部見るのでよろしく(笑)。

 夜11時。トミーから着信が入ってたので電話したら、

トミ「今日? すみません、寝てました。明日行きます」

 いつまで寝とんや!  朝からシエスタか!
2010年9月15日(水)

 いやー、帰国後1日も欠かさず日記を更新してチンペイに「勘弁して下さい」言わそうと思っていたのに、4日で止まってしまった(笑)。この1週間、昼間はいろんなこといっぱいしてて、夜は夜中までいろんなこと頑張ってたのは6〜7人だけが知っているが、そんなのがあるとすぐに日記が止まってしまうぞ。

 さてその間、うどん店は5軒行きました。

 まず、先週の金曜日に、久しぶりに東京麺通団に行ってきました。東京麺通団は「本場讃岐のバラエティな田舎麺を紹介する」というコンセプトでやってきているのだが、実はここ2ヵ月くらい、本場讃岐でも少なくなってきた「固腰の太麺バージョン」を出していて、しかし私は歳をとってきて太いのや固いのがしんどくなっておりますこともございまして(笑)、「伸びと弾力としなやかさの中細麺」への切り替えを団長命令で指示してきたのである。

 今、私の指令を受けて「お調子者店長(笑)」宮前と「ソフトなる切れ者職人」桑名と、何と「永遠のおっさん」パロマスまでも加わったうどん職人三人衆が、新バージョンの、かなり私好みのええ麺を出し始めています。固腰・太麺が苦手だったお客様、ぜひ帰ってきて食べて驚いてください(笑)。

 続いて赤坂麺通団。こちらは去年のオープン以来、讃岐うどんのニューウェーブ「強い細麺」をひっさげて、「細麺の天才」知久平店長がちょっと東京ではお目にかかれない繊細でシャープな麺をずーっと出し続けています。私の大好きな柳川の麺がしなやかになったようなやつ。相変わらず、これはうまいわ。

 続いて月曜日は早朝の松下で、うどん屋だけどラーメン(笑)。昨日は竹清(珠玉のおにぎりが登場してた!)。で、今朝は大学に行く前になかむらに行ってきた。暑さもやわらいできた上に曇り空で気温もそれほど上がっていなくて、今日は割と涼しいかも…と思いながら小屋…でなくて店に入ったら、何かひんやりとするぞ。

田尾「ちょっと涼しなりましたねえ」
奥さん「ひんやりするやろ?」
田尾「ほんま、涼しいというよりひんやりする」
奥さん「クーラーつけたんや」
田尾「えーっ!」
奥さん「今年はあんまり暑かったきん、辛抱できんで、ほら」

 と指さされた天井を見ると、うわ! でっかいクーラー付いとる! あのなかむらにクーラーって! 恐るべし、なかむら。恐れることはないけど。

 それから9時半頃大学へ。今日は前期の成績渡しの日で、学生がたくさん成績を受け取りに来ている。午前中、数人の学生から成績に関する質問やら卒業単位の相談やらを受け、私もだんだん卒業単位の仕組みがわかってきたので(今頃か)的確なる指示、指導をし、「さすが田尾先生!」と言わせて(当たり前の指導やけど)、午後からインタレストの編集会議に突入した。今回は面倒な特集揃いで、10月の追い込みがとても心配だけど、みんなよく頑張っている。

 それから夜、家に帰って未だ終わらぬ「仕事A」に取りかかる。あかん、「仕事Aが終わるまで他の仕事には手をつけない」と心に誓ったのに、すごく不安になってきた。というか、今日はもう「仕事F」のインタレストやってるし…。あー、だんだん憂鬱になってきたぞ。
2010年9月8日(水)

 午前中、高松まつりの学生ボランティア引率のレポート用に録ったビデオを上原に渡して、しばし立ち話で社会を斬った後(笑)、「ま、俺らは小さな幸せを糧に生きよう」とまとめて大学へ。もうこの歳になったら、スペインでオリーブビジネスを始める馬力、ないもの(笑)。

 昨日は絶好調だったのに、今日は苦しんだ。22点取った翌日から2試合で1点しか取れんかったみたいに、急転直下、苦しんだ。

 まず、昨日までええ感じで進んでいた仕事Aが思考の壁に当たり、30分ぐらい必死で考えていたのだが、そこで集中力が途切れる。そこで、しばらく中断していた仕事Bに手をつけ始めて、しかし仕事Bを中断していた理由も「思考の壁に当たったから」であるから、当然また「思考の壁」からスタートになるわけで、1時間ぐらいで力尽きて、今度はインタレストのアンケート収集の依頼メール発信作業に取りかかる。30分ぐらいでそれを終えて、気分を変えて今度は仕事Cをやり始める。それも途中で行き詰まって、今度は仕事Dに…。

 いかんいかん! また「あちこちに手を出して結果何も進まない」という悪いパターンに入ってしまうぞ! 優先順位を整理しよう。んーと、どれもこれも9月中には片づけないかんけど、最優先は…仕事Aじゃ! よし、何事があっても仕事Aが片づかん限り、他の仕事には手を出さんぞ!

 と決意した途端、ドアをノックする音がしてインタレスト編集部のスシ太郎とスシ子が入ってきた。

太郎「すいません田尾先生、スペインの写真はもう揃ってますか?」
田尾「おー、このパソコンに全部入っとる」
太郎「今ちょうど担当の田村さんが来てるんで、渡してくれますか?」
田尾「ええよ。600枚もあるぞ」

 インタレストは授業の一環なので、海外情報のページも学生が担当している。その作業は、例えば前号なら、

(1)山本先生がドイツに行って撮ってきた写真数百枚を、担当学生が一枚ずつ先生に説明してもらいながら受取る。
(2)しかるのち、その写真群の中から特集テーマを1つひねり出す。
(3)そのテーマに沿って使う写真を数十枚選び出す。
(4)特集タイトル、リードコピー、本文、キャプション、レイアウト等を作る。
(5)デザインの松本君に写真データ、文章のテキストデータ、割り付けを渡し、驚くべきデザインに仕上がってくるのを待つ(とプレッシャーを掛けておいてと)。

という段取りである。もちろんテーマ選びもコピーも全部、松本君に渡すまでに私が全部チェックして修正を入れまくり、たいてい間に合わなくなって最後は私が「プロの見本じゃ。自分が今まで苦しんでたのと比べて学習しなさい」と言って作り直しをするのであるが。とにかく「他人が行って撮ってきた写真を元に企画する」という、学生レベルではとても難解で面倒な作業だ。

 で、次号は私が撮ってきた600枚の写真をもとに、担当学生がテーマをひねり出すことになったというわけである。ちなみに私はもとよりそのつもりで写真を撮って来てあるから、600枚の写真群をよく吟味すると、5つぐらいの特集テーマがちゃんと見つかるようになっているのだが、さて、うまいこと見つけられるか? 田村、必死で考えよ(笑)。

 で、簡単に写真の説明をしながらデータを渡して、仕事Aに取りかかるぞ! と気合いを入れ直した途端、教授会の時間が来た。教授会に出て、再び研究室に帰って「さあやるぞ!」と気合いを入れ直したら、全学連絡会の時間が来た。ほんでまた会に出て、終わったら5時半で、それからちょっと雑務をして家に帰って、結局夜中の0時までかかって今日はただの1行も進まず。

 ふー。まだ9月8日やけど、すぐに月末が来るのはわかっている。焦るわ。焦ったらつい「〆切今月中」の他の仕事に手を出しそうになるから心を鬼にして仕事Aに集中するけど、焦るわ。
2010年9月7日(火)

 魚を増量した上に、これまた増量した水草のレイアウトがいつになくピシッと決まって、昨日からとても仕事がはかどっています(笑)。

 さて、一昨日の日記の「小豆島のオリーブビジネスの可能性」のところに軽く食いついてきたM(本人の許可なく匿名)から「イタリア料理のシェフから聞いたところによると、小豆島のオリーブは本場のものに比べて風味も味も物足りないらしく、プロ仕様で全国的にビジネス展開するのは難しいと思われます。厳しい味を求めない一般客をターゲットにした方がいいかも」みたいなメールが来たので、仕方がない、私が素人なりに考えてたことを白状するか。

 スペインの「5時間走ってもオリーブ畑」を見ながら私がボーッと考えていたのは、こういうことである。もし、小豆島が本気でオリーブビジネスをやるなら、

(1)小豆島が(個人でも企業でもJAでもいいけど)スペインのオリーブ農場か企業と業務提携、あるいは買収する。
(2)しかるのち、日本の優秀な生産技術と加工技術を付加価値として、オリーブ製品の「スペイン生産、世界販売」をやる。
(3)小豆島には、技術開発と研究を中心とした本社機能を置いておく。
(4)小豆島で生産するオリーブ商品は、世界でトップクラスの品質を最大の付加価値とするため、原材料を高品質・低価格のスペイン産のオリーブにする(オーストラリア産のASWで讃岐うどんを作っているように)。

みたいな形かなあ…と思ったわけです。何でそんなことを考えてたかというと、延々と続くオリーブ畑の途中で出てくるいくつかの町を凝視していたら、ニッサン、スズキ、京セラ、三菱、カワサキ、ヤマハといった日本企業の工場か販売拠点と思われる看板や建物がいくつも現れたのですが、その時、ふと「これだけオリーブ畑やブドウ畑、ジャガイモ畑、オレンジ畑、ヒマワリ畑等が地平線まで広がっているのに、日本の農業ビジネスって出てきてないのかなあ。JAの看板とか出ててもええんちゃうか?」と思ったからです。

 自動車産業を中心とした日本の製造業はどんどん「海外生産、世界販売」に展開しているのに、ある種日本最大の製造業かもしれない「農業」って、個人やグループ、一企業規模ではチラホラと話は聞くけど、「産業規模」では全然海外展開してないですよね。農業って、土地と人件費の占める割合が最も高い労働集約型産業だから、経済がグローバル化したら、土地と人件費の高いところでは構造的にビジネスが成立しなくなるのは原理原則。だからそこで生き残っていこうとすれば、方向としては自動車や家電等の製造業以上に、

(1)土地と人件費の安い海外に進出する。
(2)高付加価値の「高くても売れる商品」で戦う。

の2つしかないと思うんだけど。なのに日本の農業政策は、あるいはJA等は、この期に及んでも土地と人件費が世界で一番高い日本にしがみついてやっていこうとしているように見えて仕方がない。それは、産業規模のビジネスとしては構造的に無理だと思うんですが。普通に考えたら、そんなことを続けていたら日本の農業はビジネスとして成立しなくなって「家庭菜園」になりますよ(もうなってるかもしれんけど)。

 ちなみに、日本の農業が世界に出ていったら、生産技術と加工技術は絶対に負けないと思う。8年くらい前にハワイに行った時、広いコーヒー園で木をまたぐような大きな機械を使ってバラバラとコーヒーの実を落としながら大ざっぱな収穫をしているのを見た。「何じゃそれ」と思ってガイドを通じて現地の人に尋ねてもらったら「3割くらいは地面に落ちたままほったらかしだそうです」という答が返ってきたのを覚えている。「日本人なら99%は収穫するぞ!」とツッコミ入れましたけど(笑)。

 ま、これは収穫技術だけの話ですが、コナコーヒーの本場ハワイでそうだとしたら、スペインのオリーブはもっと落としてるかもしれん(笑)。たぶん日本人がスペインでオリーブ畑をやったら、シエスタ5時間しても生産性が上がるんちゃうか(笑)。すんません、事情をよく知らない素人の戯言ですけど、何か日本の農業と、ついでに漁業や林業も、技術を武器に産業規模で世界に出ていったら何かの活路が開けるんちゃうかなあ…と思ってみたりしたわけです。
2010年9月6日(月)

 朝9時、スペインで集めてきた大量の雑誌やパンフレットをはじめとする印刷物の袋を提げて、指がちぎれそうになりながら大学の研究室に到着。午前中、その仕分けやら大学の雑務をこなして、昼1時前に清水屋で肉玉ぶっかけの冷やを食べて、1時半からの学科協議会の前に急に眠気が襲ってきたので机に突っ伏してちょっと目をつぶっていたら、隣のインタレスト編集室にいた松野がドアをノックしたので飛び起きた。

田尾「うわ! 1時40分やんか!」

 学科協議会に10分遅刻(笑)。何で急に眠気が来たのかと思ったら、時差ボケでスペイン時間で「徹夜して朝の6時半」状態だった。この歳で徹夜はあかんわ。額に赤い「寝てましたマーク」をつけたまま会議に出てきました(笑)。

 会議を終えて、しばらく松野たちとインタレストの作業をして、それから別件の通販ビジネスの企画をいろいろ検討して、後期と来期の授業計画をいろいろ検討して…。夜、いろんなものが頭の中で袋小路に入ったので家内と夕食に回転寿司に行って(笑)、それからペットショップを2軒もハシゴして熱帯魚と水草を買ってきた。

 スペインに行く前に水槽の水を換えて、自動エサやり器もきちんとセットして行ったのに、帰ってきたら魚が10匹ぐらい消えていたのである。しかも水草があちこちで茶色になっていた。しばらく何事が起こったのかわからなかったのであるが、ふと水温計を見ると32度になっていた! 猛暑だったのか! 魚と草にはすまんことをした。

 そういうわけで昨日、直ちに水を入れ替え、今日、魚と水草の補充をして、仕事部屋の癒し環境を回復したというわけです。ちなみに数年前の猛暑の時には、峰山の上の方の木が大量に枯れて一帯が茶色に変色していたのだが、今年はまだ、ほとんど緑のままです。あの時の方が暑かったのか? あるいは夏前の長い天候不順で地中に水分が残っているのか? よくわからんけど、峰山の緑を見て「まだ頑張れる」と思ってみたりしています(笑)。今、午前2時半。まだ頑張ってるし(笑)。
2010年9月5日(日)

 そういうわけでスペインに行ってまして。何でかというと、8年前に縁あって大学に来て何の因果か「観光マネジメント」をやることになったのであるが、近年全国の自治体で「観光、観光」言い始めて、行政が観光振興とか観光による町おこしとか言っていろんなことをやっていて、中には「観光立県」とか大きく出てるところもあるけど、それまで私がやってきた「情報発信」と「マーケティング」の観点から見ると「本気か?」みたいなのがいっぱいあるので、戦略を探るためにちょっと情報収集をしているのである。

 だから、旅慣れた人からは「そんな観光旅行みたいなんの何がおもしろいんや」と言われながらも、ここ8年でハワイ、ケアンズ、ラスベガス、イタリア、ニューヨークといった、観光でメシ食ってるベタなところばかり攻めているわけである(ニューヨークはちょっと違うけど)。しかもあえてベタな観光パックツアーに乗っかって(笑)。フリーの一人旅みたいな旅行よりツアーに乗っかった方が、観光地や店やホテルへの人の集まり方とか、旅行ビジネスにおけるメジャーな仕組みとか、それに乗っかってる客の意識とかニーズとか、要するに観光による地域経済の活性化の現場や現状がまあベタにわかりやすいから。あと、外国語会話が達者でないんでパックツアーの方が安心、と(笑)。

 今回はいきなり最初のホテルで渡された部屋のカードに「TAO KAZUTOCHI」と書かれていて、「誰がカズトチやねん!」とツッコミを入れるという、相変わらずネタの神が降りてきている旅であった。本が半冊書けるぐらい(1冊は無理)ネタを集めてきました。途中、バスで5時間走って「ずーっとオリーブ畑」というすごい光景を見ながら、同行のツアー客のほとんどがバスの中で寝ているのに、私はもう観光を超えて小豆島のオリーブビジネスの方向性から日本の農業政策までいろんな考察がどんどん沸いてきて(笑)、3時間以上ずーっとメモしながら興奮していました。

 ま、小ネタは機会があれば追い追い書くかしゃべることにする。大ネタはいずれ、まとめて何かで提言することにしよう。とりあえず、スペイン人は毎日シエスタする。昼の2時頃から2時間も3時間も、店を閉めて仕事休んでシエスタする。スペイン人、シエスタせんかったらサグラダ・ファミリアはとっくに完成してたのではないかと思いました(笑)。
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