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2009年01月の日記
2009年1月29日(木)

 唐突ですが、産経新聞に「投資相談」というコラムがあって、読者からの「○○株式会社の株を○○円で保有しているのですが、どのタイミングで売るべきでしょうか?」みたいな質問に対し、その会社の業績や経済情勢なんかから「しばらく保有していてはどうでしょうか。○○円までなら株価が回復する可能性があります」みたいなアドバイスが載っている。あれを見るたびに「それって、競馬の予想をしてるのと同じちゃうか?」と思っているんですが。例えば「有馬記念でメイショウサムソンから行こうと思っているのですが、行くべきでしょうか?」という質問に「全盛期の勢いはなくなっているようです。陣営は凱旋門賞の凡走の理由がわからないと言っていますが、ラストランという精神的盛り上がりを加味しても、ここは見送りが賢明だと思います」みたいな。違うんですかね。

 株への投資って、新聞で堂々とアドバイスするほどの経済活動なんですか? あるいは「経済を知るために小学生や中学生に株への投資の模擬体験をさせる」とかいう話もよく聞きますが、株なんてやったことのない私には「株への投資」と「ギャンブル」の根本的な違いがよくわからん。株をやらずに経済活動で成功している人は山ほどいるし(むしろそっちが本筋だと思うし)、ギャンブルで破産する人も株で破産する人も根本的な過程は同じように見えるんですけど。「競馬はいかん」「株は小学校から教えてもいい」って、どういうことなんやろ。

 昨日、会議の席での笹Nさんとのやり取り。

笹N「田尾先生、週末は洗車せんとってくださいよ」
田尾「何でですか?」
笹N「土曜日、入学試験でしょ? 雨が降るといかんですから(笑)」

 あのなあ、おもしろおかしく書いたけど、2回続けて洗車したら雨が降ったのは偶然や(笑)。そんな絵に描いたようなことがいつまでも起こるかい。

 ということで今朝、車で大学に向かっていた時にふと気がついたのである。車がめちゃめちゃ汚れとる。理由は、洗車したら雨が降るので自粛していたからだ(信じてるやん!)。けど今日は、学生を乗せて外出する予定がある。さらに明日は坂出高校で出張講演。泥んこの車で行くのは失礼だ。これはどうにも洗車をしておかなければいけないという状況ではないか。かといって明日はスケジュールがびっしりで、洗車する時間がない。

 そこで私は考えた。過去2回は、高松で洗車してから大学に向かったので雨に突っ込んだ。ということは、車を出して善通寺に着いた頃に洗車したら、雨に突っ込むことはないのではないか。ポンと膝を打った私は(打ってないけど)、今日は高松で洗車をせずに高速に乗り、善通寺に着いてから洗車をしたのである。しかも前2回と同じガソリンスタンドではなく、目先を変えてドライブスルーのセルフ洗車で洗車をするという気の遣いようだ。

 で、洗車を終えてすぐ近くの大学の駐車場に入った。天気、晴れ。陽射しも出て万事オーケー。仕事をして、昼は学生の松野と尾崎と3人で谷川米穀店にうどん食いに行って、それからインタレストのミーティングをしばらくやって、頭痛がひどくなってきたので夕方ちょっと早めに帰宅。メシ食って風呂入って仕事して、夜10時頃、窓の外から聞こえる車の音が少し変わったのに気がついたのでベランダに出たら…

雨じゃー!

S野さん、明日は絶対洗車せんけん!
2009年1月26日(月)

 日本のメディアや識者が盛んに建設的で好意的な分析をしている中、誠に恐縮なのであるが、テレビでオバマ新大統領が大観衆に向かって就任演説をしているのを見た時に、我が家で出た最初の言葉が、

家内「あれ、みんなトイレどうするんやろ」

であったことは、口が耳まで裂けたら言える。あれ、オバマさんって「ウバーマ」とか発音するんですか? よく知りませんけど。かつて、韓国とかの、例えば「きん・だいちゅう」とか読んでたのを韓国の人に失礼だから「キムデジョン」と呼ぶようになったことに習って、もしオバマさんも「ウバーマ」と表記しようということになったら、一番にショッキングなことになるのは勝手に盛り上がった「小浜市」だろうなあ(笑)。

 10年くらい前の全米女子オープンゴルフの時、朴セリとアマチュアの無名の少女がプレーオフになったのですが、日本のマスコミや解説者がその少女のことを誰も知らなかったみたいで、生放送中に解説の戸張さんが彼女のことを「セシルフォン」とか呼んだんです。たぶん現地の英語の実況の発音を聞いて言ったんだと思いますが、翌日の新聞とスポーツ紙を見たら、「セシルフォン」と書いてる新聞と「シュシュルポン」と書いてる新聞と「チュアシリポーン」と書いてる新聞があったのを覚えている。ちなみにその後、彼女の名前は綴りの「Chuasiriporn」をそのままカタカナにした「チュアシリポーン」で落ち着いたようですが、外国人の名前のカタカナ表記があんなに混乱したのを見たの、あの時だけです。

 さて、今日は昼から善通寺西高のデザイン科のプレゼンテーション発表会の講評係に呼ばれて行ってきた。4チームが善通寺の活性化をテーマに、市民バスのデザインや、特産キウイの商品パッケージデザインや空海のキャラクターデザインや、デザイン科ならではの企画発表を行い、それを講評してきた。ちなみに一昨日の土曜日は、四国学院大学カルチュラルマネジメント学科のゼミ活動発表会で、20チーム以上が1年間のゼミ活動の成果をそれぞれ10分くらいにまとめて、映像やパワーポイントを使ったり実演したりして発表して、それを審査するという1日。まあこの3日で、高校生や大学生の発表をよっけ見たわけですが、いやー、教育について考えさせられます。私は教育界では新参者で、長年にわたって行われてきた学校教育の基本的なスタンスがまだよくわかってないのであるが、結果が問われるプロの世界のプレゼンテーションや作品とは根本的に考え方というか評価基準が違う、というのは少しずつわかってきた。一言で言えば「結果より過程が大事だ」という評価が根強くあるのである。

 過程はすごく大事である。ただ、私の経験から言えば「結果より過程が大事だ」というのはちょっと違う。

 まず、私の考える過程と結果の関係は、「よい過程」をこなすと「よい結果」が出、あまり「よくない過程」を経ると「よくない結果が出る」という、当たり前のシンプルな関係である。よい結果を出したものはたいてい、過程もよいのである。例えば、売れない商品を出した場合はたいてい過程のどこかがよくないのであり、売れる商品を出した場合はよい過程を踏んで商品を作ったのである。「結果より過程が大事だ」と言うと、極論すれば「過程と結果には因果関係がない」という話になる。それはちょっと違うと思うのである。

 ところが、学校教育では「デキは悪くても一生懸命やればOK」「デキは悪くてもいい、一生懸命やることが大事だ」という、「過程」と「結果」が別物だというような根強いスタンスがある。それはたぶん、学校教育の世界ではアリなんだろうと思うのだが、実社会のマーケティングの世界では「売れない商品を作っても、みんなで一生懸命取り組んだ結果であれば100点」などという評価はあり得ないわけで、実社会のマーケティングの世界から教育の世界に入ってきた私は、どうもすっきりしないものを抱えているのである。「結果より過程が大事だ」というのは、結果が出ない者の「逃げ」もちょっとあるのではないかとも思うし。

 もう一点。私は、「過程」というのは「みんなで力を合わせて一生懸命作ること」だけではないと思っている。
(1)何を作るべきかを一生懸命考える
(2)それを作るために必要な材料(人材、材料、設備、お金等)を一生懸命揃える
(3)それらを使って、正しい方向に向かって一生懸命作る
というすべての段階が「過程」である。(1)を間違えて、(2)を揃えずに、(3)だけを一生懸命やったというのは、「過程」の3分の1だけしかできてない。だから結果がうまく出ないのだと思うのである。

 まあこんな話は議論しても仕方がない気もするが、私はインタレストの学生たちにはそういうスタンスで指導をしている(全員には伝わってないと思うけど)。まず、何を作るべきかを必死で考える。選考基準は「目的」である。目的は「実社会で通用するレベルの物を作る」であるから、実社会で通用しないものは全部ボツになる。方向を間違って、目的を達成するのに有効でないものを一生懸命作るのは、崖に向かって全力疾走しているようなものである。正しい方向だと思って一生懸命作っていても、途中で方向が違うとわかったら、目的を達成するためにそれまでの努力を全部捨てて、崖に落ちる前に早急に方向を変える。目的を達成するために専門的な技術が必要であれば、専門技術を持ったプロを使うという判断をする。実社会では「できる者を使う」というのが常識である。それらを全部含めたものが、私の思う「過程」なのである。

 するとね、こういうやり方は「みんなで力を合わせて作ることに意義がある」という「教育界の根強いスタンス」とちょっとズレてくるでしょ? でも実社会に出るためにはそういうのをやっておかないといけないと思うんだけど…。ま、もうしばらく苦しんでみますわ。
2009年1月23日(金)

 いきなり私信ですが、源成、俺ら大人になったのー(笑)。目的を達成するためのいろいろな物事の、優先順位とその対応がわかってきとる。何か今、俺ら(教授と学生やけど)成長しよるぞ(笑)。私信終わり。

 今日は中1週でKSBスーパーJチャンネルに出たら、春の選抜高校野球に岡山の倉敷工が選ばれたというニュースが流れたので、CMの間に私がかねてからずっと持ってた実につまらない疑問を中村君に聞いたら、疑問が氷解した。

田尾「選抜の出場校が決まった時のニュースって、必ず校長が出場決定の電話を取る所の映像から始めるやん。あれ、カメラが校長室に行って“すんません、電話がかかってきた所をちょっとやってもらえません?”とか言うて頼むん?」
中村「違います違います。ほんまにかかってきた瞬間を写してるんですよ」
田尾「えーっ! ほんまなんや!」

 私はずっと、そんないつかかってくるかわからん電話をカメラが校長室でずーっと張り込んでるはずがないから絶対カメラが行った時に校長にもう一回やってもらってると思っていたのだが、まあ考えてみたら、かかってくる時間さえわかってればヤラセなしで撮れるわな。ま、どうでもいい疑問でしたけど。
 
 夜8時半頃、家内と久しぶりにアップタウンにくつろぎに行ったら、マスターとねえちゃんと牛乳屋さんの「アプタン三役」がそろい踏みしてました(笑)。あとで新開も来て久しぶりに11時までバカ話。今夜の主な話題は、
「『スリー・キングス』のオチを観た」
「24か1/2」
「レッド・ガーランドはこれでクビになったんじゃ」
「6羽のハト」
「受験生の緊張」
など。ちなみにあの「終わらんマスターズ」の『風の大地』が、やっとマスターズ終了したみたい。ええかげんに終わらんかったら、石川遼が出て持って行かれるもんな。
2009年1月22日(木)

 ふぇー。山を一つ越えた。差しかかった時はトレッキングで越えられる丘だと思ってたのに、センター試験を挟んで今日で10日連続の精神的ハードワーク。今週はテレビも休んだし、日記を書く力も残らない作業の山だった。本日夜6時半頃、まだちょっと詰めが残っているけどとりあえず一息。けど今日はおもっしょかったのー、加藤。久しぶりに思い出し笑いまでしたけど、あの状況はちょっと文章にできんわ(笑)。

 さ、あと2日続けて仕事して、日曜日は久しぶりに休む。月曜日から次の長大な山脈に取りかかることになるんで。今日は2コマ目の授業を終えて外に出たら、雨が降ってきた。チンペイと清水屋の大将と何人かの学生に「田尾先生、洗車したんですか?」と言われたが、洗車したら雨が降るけど、洗車せんでも雨は降るんじゃ。
2009年1月14日(水)

 1月から日記にこんなつまんないことばっかり書くのは気が引けるのだが、あと1回だけ。1月5日に「洗車して15分で雨」を食らって以来、洗車に慎重になっていたら、取材で舗装してない道を何度も走ったせいもあって月曜日あたりには車が泥とホコリで覆われていたのである。で、昨日、さすがにそろそろ洗車しないと…と思って新聞の週間天気予報を見たら、火曜日は雲と雪マークが付いていて、水曜日以降は雲と太陽のマークが並んでいたので昨日は日中は洗車せずに、結局雪も降らなかったので夜の8時頃、給油と洗車をしたのである。よし、これで、きれいな車で明日から仕事だ。私はそのまま洗車から家に帰って、マンションの下のタワー式駐車場に車を入れて、メシ食って風呂入って仕事して寝ました。

 で、今朝6時に起きて外を見たら、雨が降っとるやないの! 何でやねん!

 空はどんよりと雲がたれ込めて、ちょっと向こうの山の上は灰色の雨のような雪のようなものが降っている。しばらく待ったがどうにも晴れる気配がないので、7時半頃、私は仕方なく車を出して大学に向かった。あーあ、昨日の晩洗車したばかりの車がもう雨の中だ。GEOの交差点を南に折れて、ワイパーを動かしながら産業道路を高速の入り口に向かう…と、雨がやんだ。えーっ! 西の空を見ると、雲が切れて青空がのぞいている! 雨がやむ7分前に雨に突っ込んだんか! 高速に乗って善通寺に着いたら、日が差してきた。あんだよー…。

 しかし、私の不幸はそれだけでは終わらなかった。そのまま大学の駐車場(屋根つき)に車を止めて、寒いけど時折陽も差してくる天気の中、授業をしてゼミの作業をして会議をして残務をして、今日もよく働いて外もすでに真っ暗になった夜7時、さて、あとは家に帰って仕事しようと思って駐車場に行ったら、雨が降ってきた! さっきまで降ってなかったやんか! 駐車場から車を出したら、雨が雪になった! 数分後、雪はみぞれになって車の上にバリバリと降ってくる。簡潔ワイパーを連続ワイパーに切り換えて、もうさすがにあきらめもついて雨の中を高速に乗ったら、雨がやんだ。

 雨がやむ6分前に雨に突っ込んだんか…。以後、高松まで全く雨の気配なし。今日はちょっと、悪魔の存在を信じかけました(笑)。私の洗車、今のところ間違いなくウェザーニューズよりよく当たってます。渇水対策本部の皆さん、私と契約します? いつでも車出してあげますよ。10分ぐらいしか効き目ありませんけど。

 あと、昨日の木蘭の続報です。さぬき市の佐Tさんから「あの貼り紙、1月7日の11時31分に貼り出されました」とのえらい細かい情報が寄せられました。貼る瞬間に出くわしたそうです。ということは2月上旬に再開の予定ということで。さ、悪魔払いして寝よ。
2009年1月13日(火)

 朝、教学課に行ったらチンペイが、

チン「田尾先生、あんまり僕をもてあそばんといてくださいよ」

 すまんすまん、チンペイの漢字力を侮っとった(笑)。それと昨日、もう一つ情報を伝え忘れていました。三越に入る前に私の好きなラーメン屋TOP3の一角である「木蘭」に立ち寄ろうとしたら、「1カ月休みます」の貼り紙が出てた。おっちゃん、大丈夫やろなあ…というか、いつから1カ月かわからんのやけど。

 今日は昼休みにちょっと遠征して、学生5人と一緒に今年初の山越へ。

奥さん「かけ大やな」
田尾「釜玉大」
奥さん「えー! どしたんな!」

 と新年早々軽く意表を突いておいてと。

奥さん「こないだテレビ見てたら、田尾さん何か募金みたいなのしよるやろ? 台湾の讃岐うどんの商標で頑張りよる人を応援するいうて」
田尾「あー、あれ、いや別に、麺通団やからたいそうな運動でなくて、まあ気持ちだけで」
奥さん「うちも言うてくれたら募金するで」
田尾「ほんまですか。ほな、今度募金袋持ってきますわ」

 こないだちょっと触れたけど、台湾で現地企業が「讃岐うどん」の商標を登録していて「讃岐うどん」の看板を下ろさざるを得なくなったうどん店「土三寒六」の社長の樺島さんが、とうとう台湾当局を相手に無効裁判を起こして「讃岐うどん」の名称を誰でもが使えるようにと闘っている話を聞いて、まあ直接的にはビジネス上のことだから当事者同士の話なのだが「讃岐うどん」や「讃岐」自体まで商標登録されるというのに本場讃岐の我々がほったらかしというのも何か心苦しいので、去年の年末頃、応援の気持ちと裁判費用の足しにでもと思って「募金でもするか」という話になったのである。今、募金袋を置いているのは、東から一福(国分寺町)、がもう(坂出市)、日の出製麺所(坂出市)、夢う(丸亀市)、斉賀製麺所(丸亀市)、白川(丸亀市)、清水屋(善通寺市)、上戸(豊浜町)の8軒。あと、そのうち山越にも持って行っときます。さ、安静に仕事して早よノド治そ。
2009年1月12日(月)

 ちっとも雪が積もりませんでした。というか、私の動いたエリアではチラ…とも降らんかった。どうも今年は天気に弄ばれとる(チンペイ、読めるか?)。でもとりあえずかなり寒かったこともあってかどうか、またノドの奥に風邪の前兆のようなイガラっぽい感じが出てきた。しゃべっていると途中で咳き込むのである。それでも自分のことだけなら、まあそのうち治ればいいと構えていられるのだが、実は今週末に「私が咳き込んだら多くの人が大変迷惑をする」という大事な仕事が控えていて、何としても金曜日中に完治させないかんのだ。

 で、とりあえず土曜日の夜の会合は欠席、日曜日は午前中、上原んちでインタレストの活動報告映像の最終仕上げをして、帰りにのど飴とゼナを4本買い込んで午後は安静にデスクワーク。今日も終日安静にデスクワークをしながら、途中で気分転換にマスクとマフラーの完全装備で家内と三越にハマヤコーヒーを買いに行った。1カ月くらい前、家内の知人からインスタントコーヒーを頂いたのだが、これがフタを開けたらパアッと香りが来ないので「あれ?」と思って湯を注いで飲んだら、味がとてもとてもうまい。見たら「ハマヤのブルーマウンテン」と書いてあった。それが切れたので買いに行ったのである。

 で、それだけで帰るつもりだったのに、家内が「ちょっとカルバン寄ろ?」と言うので、4階のカルバンクラインに行ったら店長のH渡さんがおりまして。

田尾「これ、めちゃめちゃうまいコーヒー買うてきた」
H渡「いくらしたん?」
田尾「でかいの一瓶で○○○○円」
H渡「ひえー」
田尾「というわけで、今日はこれを見せびらかしに来ただけなんやけど」
H渡「何やそれ」
田尾「ほなついでにこれ、今日違う靴はいてきたんやけど、このズボンにこの靴って、あり?」
H渡「んー、それは十分あり。全然いいんじゃない?」
田尾「よっしゃ、ほな靴ももう買わんでええ」
H渡「そんなさみしいこと言わんと」

 と言いながら、何やらパンツとジャケットを選んで出してきたのである。例によって家内もH渡さんとグルになって私に何か買わせようとする。「そんなものに言いくるめられんぞ」と気をしっかり持って、しかしあまり勧められるものだから試着だけはしてやるか…と思って試着室に入って着替えて出てきたら、店員のおねえさんが出てきた私を見るなり目を見開いて「ふわっ!」と言った。「お似合いですよ」とかいう営業フレーズではない、素で驚いた感に満ちあふれたリアクション。その一言に、イチコロ(死語)でやられてしまいました。

田尾「そのリアクション、殺し文句やで」
H渡「(店員のおねえさんに)メモしとき(笑)」

 マニュアルのセールストークの幻想が「魂のリアクション」に敗れた瞬間(笑)。私がよく言っている「魂の情報発信」の根本もそこにある。ほんまにもー、ちょっと気分転換のつもりがカルバンで1時間近く時間を食った上にえらい出費じゃ。ま、景気回復に貢献したということで自分を納得させる。明日大学に着て行こ。ハマヤのインスタントコーヒー持って(笑)。
2009年1月9日(金)

 さっきテレビでソニー損保のCMが流れていて、「事故対応の満足度が高かったのがソニー損保を選んだ決め手でしたね」と言っていたのだが、「事故対応の満足度が高かった」ということは、「事故をやった時にソニー損保の人が対応してくれて」満足度が高かったということで、ということは事故対応の満足度が高かったことを知った時にはすでにソニー損保に入っていたはずであって(ソニー損保の人が対応してくれたのだから)、ということは事故対応の満足度が高かったことが「ソニー損保を選んだ決め手」ではないと思うんですが(笑)…ま、どうでもいいですね。

 さて、明日は早朝から仕事があるというのにお天気の清水さんが「明日は雪が積もる恐れがありますよ」と言う。去年も今頃、四国学院大学の周辺だけ雪が積もってホームセンターでタイヤチェーンを買ってえらい目にあったのを思い出して、念のためにタイヤチェーンを買ってきました。今年の夏に車を買い換えたら、タイヤの幅が変わっていて去年買ったチェーンが使えなくなったため、この温暖な香川県にいて2年連続チェーンを買うという大惨事だ。さらに念のためにJRで行かざるを得なくなった時のことを考えて時刻表も確認するという準備万端振りです。ま、心の平穏を保つためにいろいろ努力をしてと(笑)。

 今日KSBに出てて初めて、明日から3連休であることを知りました。でも私は土、日、月とも仕事。もう30年近く、曜日に関係ないぐらい働いてるので全然苦になりません。学生に限らず、仕事選びで「土日の休みは絶対いる」とか「給料はこれだけいる」とか「残業があるのはイヤだ」とか「ああいう仕事はイヤだ」とか「会社に縛られるのはイヤだ」とか、努力をするという基本を棚に上げて文句ばかり言ってる贅沢な人がいますが、努力をして成果を挙げることの喜びや充実感を体験できないのは気の毒なことです。ま、頑張らない人のことは心配せんとこ。
2009年1月6日(火)

 朝6時に起きて、いつものように今日のスケジュールを確認。9時10分から授業が一つに、カリキュラム作りの作業、学生の提出物の採点が150枚。夜は7時からFM香川の「うどラヂ」の収録が2本と。Eメールをチェックすると、はいはい、FMのかっしーから「今日は収録ですよ」と確認の連絡が入っとる。

 8時頃、大学に到着。私は10年くらい前から「決められた時間の10分前、遅くとも5分前には到着」いうのがビジネスマンの心がけだと都村さんに教わって頑張っていたのだが、5年くらい前に思い切って「1時間前」いうのをやってみたら、これが実に心の平穏をもたらしてくれることに気がついて(車の運転もものすごく余裕が出てきて、たいていのことにはイラつかなくなった)、できる限り「30分前、1時間前」で動くようにしているのである。できない時もしょっちゅうあるけど。

 そういうわけで8時頃から授業の直前の確認と準備をして、10時40分に授業を終え、それからカリキュラム作業と提出物チェックを怒濤の勢いでこなして、今日は調子が良くて何と夕方5時半頃に全部完了した。あまりの達成感にそのまま家に帰って、久しぶりに夕方6時半には家で軽い夕食をとって、パジャマに着替えてくつろぎモード全開で、テレビの画面の番組案内でBSやらいろんな番組を物色していた。うーん、今日はくつろぎモードやのに何も見るもんがないのー。というか、番組改編時期はまだ先やのに、あんまり見た記憶のない番組がよっけあるぞ。と思っていたら、家内が言った。

家内「今日、スキヤキしようと準備しかけとったんやけど、もう違うもんで軽く食べてしもたから明日にしよか」
田尾「うん、今日はもうええわ。明日でええ」
家内「あっ! え? 明日の夜はFMの録音やったっけ…え?!」

と言った瞬間、まるで二流のドラマのように二人から同時に発せられたセリフ。

家内・田尾「今日やん!」

 うわっちゃー! 何しよん、俺! 今日7時から録音やん! というか、今7時やん! 見た記憶のない番組がよっけあったの、火曜日の夜はFMの収録で、いつもテレビなんか見てないんや。
****
 で、結局7時15分にFM香川のスタジオ到着。

ごん「えらい遅いやないですか」
田尾「重役出勤じゃ」

 ま、いつも心がけは「1時間前」(笑)。

 9時頃収録を終えてスタジオの外に出たら、そこにあるおなじみの自販機の前でつばさっちが固まっていた。つばさっちの説明は詳しくせんけど、FM香川の「JOY-Uクラブ(夕方の生番組)を担当しているフリーパーソナリティで、特徴のあるしゃべりで地元リスナーにはおなじみ。どういう特徴かというと、ものすごく説明しにくいが、一言で言えば「どうかしたのか?」という感じのしゃべりだ(笑)。そのつばさっちが「どうかしたのか?」という感じで固まっているので聞いたら、

つば「1000円札で140円の飲み物を買ったら、おつりがこんなん出てきた」

 手のひらの上に載った小銭を確認しますと、860円のお釣りの内訳が100円玉4枚、10円玉1枚、50円玉9枚!(笑)。そこへかっしーと音響担当のK米くんが来た。

かし「この自販機、霊がいるんですよ」
K米「僕こないだ、お釣りで10円玉が70枚出てきました」
田尾「70枚!」
K米「チャリン、チャリン…いうて1分ぐらい。お釣り取ろうとしても取り出し口のあの小さいフタが押し込めないんですよ」
(一同爆笑)
田尾「ええネタ持っとるなあ!(笑)それ、俺の知っとる自販機ネタの第2位にランクされるわ」
ごん「1位は何ですか?」
田尾「昔、文化人講座に投稿があった、発泡スチロールの丼に入って出てくる熱々のうどんの自販機が壊れて、次々に出てくるうどんを道に並べて行きよったおっさんの話」
(一同爆笑)

 マスコミが編集する世相は暗いが(もうええっちゅうに)、みんな明るく頑張っています(笑)。
2009年1月5日(月)

 去年の12月頃から「洗車したら翌日に雨」いうのが2回も連続していて、何か嫌な予感はちょっとよぎったのである。けど、しばらく洗車してなかった上に、仕事始めで大学に行こうとして(ま、仕事はずーっと続いてるけど)車を出したらボンネットの上にネコが歩き回った跡がついてて、さすがにこれはいかんということで、近くのガソリンスタンドで久しぶりに洗車をしたのである。

 数十分後、見違えるほど美しくなったボルボ13号で大学に向かう。空を見ると雲は高く、青空も見える。ガソリンスタンドを出て10分足らずで高松西インターから高速道路に乗り、3分ぐらいで一つ目に短いトンネルに差しかかったその時、フロントガラスに小さい何かが付いた。と思う間もなく、晴天にわかにかき曇り、真っ黒になった空からザーッと雨が!

「なんでやねん!」

 洗車して15分で雨か! 一瞬トンネルの中で雨宿りしようかと思ったがそんなことはできません。トンネルを抜けて雨の中を突っ切りながら10分後、善通寺インターを降りた時には雨はすっかり上がり、青空が出て陽まで差してきた。私は満を持して洗車して、よりによってわずか10分しか降らんかった雨に突っ込んでいったんか。

 新幹線で屁をかまされた翌日がこれ(笑)。今年は波乱の予感に満ちあふれたスタートです。一昨年「スズメバチ」、去年「寸借メロン詐欺」と来て、はたして何が来るのか今年。というか、何も来てくれなかったらそれはそれで、今年最大の話題が「新幹線の屁」というのもつらいし。何か来てくれ(笑)。

 今年の初うどんは1月5日の昼、なかむらでした。行ったらもう徳島ナンバーやら高知ナンバー、和歌山ナンバーの車も来て行列ができてる。やっと順番が来て奥さんに新年の挨拶。

田尾「いつからですか?」
奥「今日から。しばらく休んどったらやっぱりいかんな」
田尾「カンが戻らんとか?」
奥「いや、うどんが食べとうなっていかん」

 なかむらの奥さんのリアクションは、相変わらず読めんわ(笑)。
2009年1月4日(日)

 朝5時半に家を出て東京に向かう。会議は夕方4時からなのに、一緒に会議に出席する福D社長から12月中旬頃に「あんた、もう飛行機ないで。新幹線もいっぱいやで」という電話が入ってきて初めて1月4日の東京行きは帰省ラッシュだということに気が付いて、結局F田社長に取ってもらったら、朝7時過ぎ岡山発の新幹線(しかもグリーン席)しか予約できなかったため、日曜日のこんな早朝に出発するハメになったのだ。

 で、とりあえず快適なグリーン車の海側の窓側席でパソコン開けて仕事してたら、大阪から隣に30歳前後と思われる小太りの兄ちゃんが座ったのである。兄ちゃんはリュックを下ろして足下に置いたかと思うとすぐさま前のテーブルをパタンと出してそこにタバコとライターを置いて、リュックから何かゲームを取り出して一心不乱にゲームをやり出した。足を前に投げ出して、小太りなので私との間の肘置きを占領して、軽く荒めの鼻息をしながら、しょっちゅうタバコを吸いながら(喫煙グリーンなので)ゲームに没頭しとる。名古屋を過ぎたあたりで私はちょっとトイレに行きたくなったのだが、困ったな…。私が席を立つと兄ちゃんは下ろしたテーブルを上げて私に通路を空けないかん。しかし兄ちゃんの没頭ぶりを見ていると、うかつにゲームが緊迫した場面で「すいません」とか言って通路を空けてもらうとキレられるかもしれん(笑)。

 私は仕事をしながら横をチラ見して、ゲームが一段落するタイミングを窺っていた。けど私はゲームなんかダビスタの最初の頃のをちょっとやって以来ほとんど手にしたこともないんで、チラ見どころか凝視しても何が何だか場面も認識できない。しばらくすると兄ちゃんがタバコに手をやったので「お、一段落か?」と思ったら、タバコをくわえて火をつける間も目は画面に釘付けで左手の親指は忙しく動いている。あかん、タバコで席を立つタイミングをはかるのもダメだ。困ったな…。

 そうこうしているうちに、新幹線は浜松を過ぎた。もうちょっとしたら富士山が見えるんちゃうか?

 私は富士山が大好きである。もう何十年前のことだったか、初めて新幹線で東京に行くことになった時、途中で富士山が見られると思って山側の席に座って、名古屋を過ぎたあたりからもうずーっと山を見ていたのである。あの時は初めてで一体どの駅あたりから見えるのかもわからず、とにかく見落としたらいかんと思って名古屋あたりからずーっと見ていたのである。途中、山裾の広がっている山が出てくるたびに「富士山か?」と思いながら、けど山腹に「富士山」とか書いてないのでよくわからん。結局、どれが富士山だったのかよくわからないまま、静岡駅を過ぎてしまった。あの頃はとにかく富士山は静岡だと思っていたので、「たぶんさっきのが一番大きかったから富士山だったんだろうなー」とか思いながら、ちょっとテンションが下がっていたのである。ところが、さらにしばらくしたら、周りのお客さんが「富士山だー」とか言って窓から外を見始めたのである。

「え? 富士山はまだだったのか?」

 私はあわてて窓から外を見た。ところが、どこにも富士山が見えない。けど周りのみんなは窓から外を見てる。一瞬何が起きているのかわからなかった私は、ハッと思って視線をゆっくり上に上げたら、あのテレビと写真でしか見たことのない富士山の山頂が、思いも寄らぬ高さの空に、「そんな高い所に山があるはずがない!」と思っていた高さの空に、そびえていたのである。香川県の山しか見たことのない私は、山を見る視線が低すぎて目に入らなかったのだ。

 以来、富士山はもう何度も見たのだが、新幹線から見たあの時の富士山の驚きは今でも忘れることがない。で、私は、ここは一つ思い切ってゲーム兄ちゃんに前を空けてもらってトイレに行って、席が海側なのでデッキに立って富士山を見てから席に戻ろうと考えた。それでも一応兄ちゃんの手が止まったタイミングを見て、立ち上がりながら「すいません」と言ったら、兄ちゃんはゲームに見入ったままテーブルを上げて、ゲームを続けながらこっちも見ずに足を引いて通り道だけを空けた。

 何や、愛想のないやつやな…と思いながら後ろに行って自動ドアが開いたら、そこは一般客で通路までいっぱい。トイレをすませたけど、とてもデッキに立って富士山を見られる状態ではない。仕方なく私は席に戻った。また兄ちゃんがゲームに没頭したままちょっと足を引いて私を入れた。何かちょっとブルーな気分。東京までこの兄ちゃんと隣り合わせか…と思っていたら、「間もなく静岡に着きます」のアナウンスとともに、兄ちゃんがゲームをしまい始めた。お、兄ちゃん静岡で降りるんや、と思っていたら、停車寸前に席を立とうとした兄ちゃんの尻のあたりで小さく「プッ」という音が聞こえたかと思ったら、すうーっと漂ってきたのは屁のニオイ。

 俺はなあ、あんな三流のコントみたいなオチ、初めてやわ。屁ぇこいておしまいって、何なのそれ(情けない笑い)。誰に言うても「ウソや」言われそうやけど、作り話でもそんなオチの話は作らんって。ほんまに屁をくらいました(笑)。

 朝からへこんで、東京に着いたら昼やったけど、それから書店やら街の探索やらで時間を潰して、4時から勝谷さんや福D社長やパロマスやごんや宮前と会議をして、最終の飛行機で日帰りで帰ってきた。勝谷さんから「田尾さん、正月から日記、ええ感じですよ」と言われたけど、すんません、朝早かったんでメールマガジン見てませんでした。帰って見たら、勝谷さんのメールマガジンで私の日記をちょっとお褒め頂いてました。恥ずかしいくらい恐縮です。さ、屁ぇこいて寝るか(笑)。というか、上品な私がこんなオチで終わりたくないんやけど。
2009年1月3日(土)

 今日は朝から今年初の峰山。行きに石清尾神社の下を通ったら初詣客がよっけおって露店も出てて、こっちはサウナスーツにベンチコートまで羽織って汗だくなので、峰山に上がって、帰りは別コースから下りてきた。もう、武Cさんが峰山で12キロも落とした言うから、いつもより多めに歩いてきたやないの。

 来週から授業が始まるし、明日は早朝から東京に行って夜遅く帰ってくるので、今日は授業再開の準備に使える最後の1日。何を今頃準備があるんやと思われるかもしれないが、よっけあるんじゃ。勝谷さんに教えてもらった「飛行機は常に機首を上げておかないと水平飛行できない」を時々思い出しながら、小さなことから全力(私比)で頑張っております。さ、明日は5時起きなんで早よ寝よ(…ぐらいの全力ですが)。
2009年1月2日(金)

 まあ要するに、あとから「目的」の議論が起こるような事業はうさんくさいということですかね(笑)。身の回りで起こっていること、あるいはやっていることを「目的は何か」で遡ってみたら、結構整理ができることがいっぱいあります。例えば「商店街でイベントをやる」という目的を遡っていくと、

Q イベントをする目的は何ですか?
A 「にぎわいを創出する」ことです。

Q にぎわいを創出する目的は何ですか?
A 商店街の売上を増やすことです。

に行き着いたとします。すると今度は逆にそこから「手段」に落としてみるわけです。

Q 売上を伸ばすために、その商店街に何が最も必要か?

 ここで、正攻法でマーケット分析をします。例えば、郊外の大型店に客を取られている。なぜ取られているのか? まず「郊外店の方が品揃えが豊富」「魅力のある店が集合している」という主原因が挙げられ、サブ原因として「無料駐車場が広い」などが挙げられるとすると、優先的に取るべき手段は「豊富な品揃えをする」「魅力的な店を集合させる」となってくる。すると、あれ? イベントから上に上がっていったのに、手段がイベントに下りてこないぞ? となったりして、目的と手段がずれていることがわかったりするわけです。

 環境対策もそうですが、経済活性化政策とか地産地消運動とか、アートで観光振興とかいろんな町おこし事業とか、一度冷静に目的を遡っていって、そこから「その目的を達成するのに有効な手段」を正攻法で下ろしてきたら出発点に戻ってこない…という例が結構ありますよ。結局無理やり整合性を取ろうとしたら「お金を使う」というのが目的になったりするんですが(笑)。

 とりあえず、マスコミが編集した国や社会はいろいろ大変なことになっているようですが、庶民の私の周りはまあ平穏に1月2日。今日は家族で詫間の実家に帰って、弟夫婦と子供らも帰って、食い過ぎたので弟と子供らと一緒に昔よく登っていたちょっと険しい裏山にワイルドな登山をして、手のひらに切り傷を負いながら下りてきた。右手の平の中指と薬指の付け根あたりに、横一直線に2センチくらいの切り傷。手を握ると痛いのでバンドエイドでも貼っておこうかと思ったら、家内が「こんなんあるで」言うて、「ホータイのいらない液状絆創膏」と書かれたその名もおそろしい「コロスキン」というセメダインみたいな薬を出してきた。言われるままに傷口にニューッと出してつけると、あいたたたた! 痛い痛い! めちゃめちゃ痛い!

 痛いのは何かが悪いやつと闘っているのだと我慢してたら、30分ぐらいしたらええ感じです(笑)。ドコモ四国の武Cさんから年賀状が来てて「先生のおかげで痩せました。毎日峰山登山です。82キロが70キロになりました」って。武Cさん、遊ゼミで年に1回か2回しか会わんのだが、会うたびに「田尾さん痩せましたねえ」言うから「しょっちゅう峰山に登ったてたら痩せた」言うてたら、ほんまに峰山に行って痩せたんや! 武Cさん、二人で「峰山ダイエット」で何か売り出す? というか、歩いてるだけだけど(笑)。
2009年1月1日(木)

 子どもの頃に比べるとめっきり雪が積もらなくなって、たぶんあの頃よりずいぶん気候的には過ごしやすくなったような気がする年末年始。地球の温暖化が進んでいる、平均気温が上がっている、いや平均気温なんて昔はきちんと測れてなかったんだから比較しても意味がない、実はこれから寒冷化に向かう、温暖化の一番の原因は二酸化炭素だ、いや二酸化炭素が主原因ではない…まあいろんな意見がいっぱい出ていますねえ。数年前までは頭ごなしに「温暖化している。ストップ温暖化。二酸化炭素が原因。二酸化炭素排出を削減せよ」一辺倒だったからあんまり「議論」はなかったのが、武田先生とかが出てきて少し話が論理的になってきて、まず「温暖化している」という前提に異論が出てきて、続いて「二酸化炭素が原因」「二酸化炭素排出を削減せよ」にも異論が出てきて、議論がにぎやかになってきたようです。

 でも「目的」から入る私としては、「温暖化しているのかどうか」とか「温暖化しているとしたら原因は何か」という話は根本的にどうでもいいのである。

(1)温暖化している。
(2)温暖化を止めなければいけない。
(3)温暖化は二酸化炭素が原因だ。
(4)だから二酸化炭素排出を削減しないといけない。

 という話の流れの一番の問題点は、(1)の本当に「温暖化しているかどうか」でも(3)の「二酸化炭素が原因かどうか」でもなく、(2)の「温暖化を止めなければいけない」というのが目的として妥当かどうか、つまり「100年間で数度という温暖化(根拠の弱い予測ではあるが)は、した方がいいのか、しない方がいいのか」のところである。そこに合意すべき論理的予測データがマスコミから出てこないので、私の中ではどうもすっきりしない。

 温かい高知では米が年に2回も取れるから、軽く温暖化すると穀物の収穫量はかなり増えるんじゃないかと思うし、もっと北の方でも穀物が取れるようになるんだろうし、二酸化炭素が増えると水と光と二酸化炭素で光合成している植物はもっと増えるだろうし、寒冷地の人々はもっと暮らしやすくなるだろうし、砂漠化するといっても温暖化すると絶対海からの水蒸気量も増えるから雨も増えるのではないかと思うし(文科系なのでこの程度の論理ですが)、けどデータがあまり出てこないから、マイナス面と相殺して温暖化した方がいいのかしない方がいいのかよくわからん。

 けどここ(目的)が合意できないと、目的を達成するのに有効な手段が決まらないでしょ? もし「軽く温暖化した方がいい」となると「ストップ温暖化」でやっている手段が全部「いけないこと」になってしまうわけですから。リサイクルやゴミの分別(手段)だって「しない方がいい」という話(目的)が出てきたらいきなり「いけないこと」になりつつあるでしょ? つまりそういうことです。

 一番の大元の出発点の「目的」をはっきりさせないまま、手段が目的になって走っているために議論が平行線のまま「言い合い」になっている…という事例が相変わらずたくさんあるなあ…と、正月の分厚い新聞やテレビを見てて思いました。地元の事例は関係者に知人もいてちょっと生々しいので具体的には挙げないけど、とりあえず、温暖化については今年はぜひ「温暖化しているかどうか」とか「何が原因か」とか「どうやったら温暖化が防げるか」とかの議論でなく、「温暖化はした方がいいのか、しない方がいいのか」という出発点の議論を私らにたくさんお伝え頂けたらと、マスコミの方にお願いしておきます。

 31日は家内の実家に行ってうどん食ってそば食って巻き寿司やおかずやみかんを食べて、もらい物やいろんな物で物置状態になっている部屋を見てたら片づけモードのスイッチが入って、2時間ぐらい片づけをするという、個人的にとても充実した大晦日を過ごしました(笑)。授業開始まで、使える時間はあと丸2日ぐらいしかない。全力で準備して会心のスタートを切るぞ。
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