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2008年02月の日記
2008年2月26日(火)

 国の借金が838兆円になったという発表がマスコミのトップニュースにならないということは、あれは国民の一大事じゃないということなんかなあ。

 国の借金について、私の当面の興味は「私ら庶民に何の影響が出るか」の一点である。「魚沼産コシヒカリを食ってて何が庶民や」というツッコミがごんから入ったことにするが、こないだ計算してみたら(よう計算するやろ)我が家は1カ月に夫婦で5キロ、米を食べていることがわかった。魚沼産コシヒカリは普通の米の2倍くらいするが、金額にすると5キロで2000円ぐらい高いから、年間でわずか24000円の贅沢だ。年間で24000円ぐらい、パチンコしてたらすぐ負けるだろうが。私はパチンコもしないし酒も飲まないからそれくらい何ちゃでないぞ。ちなみに太田浩介なんか、ばあちゃんが「米だけはうまいのを食べる」いうて、生まれてからずっとコシヒカリだぞ(太田談)。

 ま、とりあえず私も庶民ということで進めるが、国の借金と私ら庶民の生活との因果関係がどうもはっきりわからんのよなあ。国の借金の大半であろう国債についてちょっと素人なりにたどっていくと、まず、国が国債を発行してキャッシュを得るということは、その国債を買う人がいるということですね。国債を買っている人というのは、大きいところで郵貯、簡保、国民年金、銀行…それから生命保険会社や一般企業や個人や海外…等ですね(私らの預貯金のうちかなりの額が国債に流れてるのか)。

 さて、郵貯も銀行も一般企業も海外の投資家も、資金の全部を国債で運用するわけにはいかないから、どこかに「もうこれ以上は国債を買えない」というラインがあるわけですね。すると、そこで何が起こるんやろ? ここから私らの生活にどう影響が出てくるのかがよくわからん。

 まずは国債を無理して買ってもらうために国債の利率を上げるということが起こるのか? するとこれに銀行の長期金利が連動して上がるのか? 上がったとしても私ら長期金利に関わる借入をしていない庶民にはまだ影響がないか。けど、金利負担に耐えきれなくなった企業が倒産するか。都村さんが「長期金利が上がったら電力会社はいっぺんに窮地に追い込まれる」みたいなことを言ってた気がする。

 あるいは国債の引き受け先が減ったら、キャッシュがショートするから日銀がお札を刷るのか? それも桁違いの量を刷らないとまかなえないから、すると「じわじわインフレ」でなくて「ハイパーインフレ」が起こるのか? リヤカーに札束積んでキャベツを買いに行くみたいになるのか? ま、リヤカーはないけど、どこかでそんな絵を見たことがある。いずれにしても素人だからよくわからん。とりあえず、大失業と大インフレが襲ってくるんだろうなあ…というつもりで自己防衛の方法を考えることにしよう。

 今の政治家と役人様ではどう考えても大きな流れは止められないから、いずれ何かが起こるに違いないと私は思っています。ただ、それがいつ頃、どのラインを突破した時かがさっぱりわからんのである。それもじわじわ来るのか、バブル崩壊やサブプライムローン問題みたいに突然来るのか。「じわじわ」と「突然」の二択なら、私は「突然」に500円賭ける。500円で金かダイヤモンド買うとくかな(笑)。70歳で死ぬとしたら、自分が死ぬまでに20年、自分の子どもが死ぬまでに50年、孫が死ぬまでに80年。20年持つかなあ。けど80年は絶対今のままで持たんやろ…と思うとあんまり他人事ではないと思うんやけど。とりあえず頑張って働いて、考えて、自分と子と孫くらいには何か役に立つもの(お金も物も考え方も選挙=民主主義の代表者も)を残しとかないかんかな、と。
2008年2月25日(月)

 朝、がもうに寄ったら肩のリハビリ中の大将に代わって釜場を担当していたガモムスから「日記が止まってるから田尾さんの消息が不明で…」と言われた。俺の日記は安否確認用だったのか(笑)。とすると、日記の目的を「安否をお知らせする」ということに変更すると、その目的を達成する手段としては、妙にネタに苦労して日記が飛ぶより、「生きてる」「生きてない」の一言だけでもええから毎日更新する方が有効になるのか(笑)。「生きてない」のコメントは本人が書けんけど。で、朝からうどん食いながらガモムスと日本の農業政策について語り合ったのち、高速に乗って大学に行った。

 ちなみにうちから大学の駐車場まで、途中高速道路を使うとだいたい35分で着く。一般道路を使うとだいたい1時間かかる。で、ちょっと計算をしてみたのである。私の車の燃費は、一般道路ばかり走っているとだいたいリッター(ガソリン1リットル当たり)7kmぐらいしか伸びなかったのであるが、四国学院大学に行き始めて高速道路を使うようになるとリッター10km以上伸びるようになった。通勤の高速道路部分は約25キロ。で、ここをたぶんリッター12kmくらいで走ってるので、使うガソリンは2リットルちょっと。これを一般道路を走ったとすると、走行距離が30キロ弱なのでリッター7kmで走って使うガソリンは4リットルくらい。ということは、高速を使うとガソリンは2リットルくらい少なくて済む。ガソリン代が1リットル160円(ハイオク入れてるので)として、320円安くなる。高速料金は700円だが、朝夕の半額時間帯に通ると350円。ということは、高速で行くと一般道より30円高いということになる。

 私はこの計算を見て、高速道路を使うことにしたのである。たった30円で安全を買え(信号はないし歩行者も自転車もいないし横から車が出てくることもない)、30分近い時間を買え、さらに運転のストレスを激減することができるんだから、断然高速道路である。たまに半額時間帯を外して700円払っても、これだけのメリットがあると全然問題なし。無理な追い越しはしないし、追い越されても割り込まれても全然気にならないメンタルトレーニングをしてるから(笑)、大学に行き始めたこの5年間、高速道路で危ない目に遭ったことは一度もない。ヒヤッとするのは全部一般道である。そう考えると、私にとっては高速料金は「安い買い物」だと思っているわけで。

 さて、大学に行って学科協議会の資料を作って、イナゴ軍団が作業していたので軽くレクチャーと指示をして、それから山ほど貯まっている自分の担当の仕事に苦しんで、家に帰ってさらに夜中まで苦しんでいたら、何か内臓が苦しくなってきた。あんまりよくないぞ。これは、10年くらい前に急性膵炎で入院した時の前触れっぽい内臓の重さだ。

 あの頃、時々内臓が重くなっていた。キリキリと痛むのではなく、な〜んか重い…という感じが時々あって、それでも月に1回ぐらいだったのであまり気にしてなかったのだが半年くらい経った頃、何かものを食べて飲み込むたびに「ずーん」と鈍い痛みが走るようになって、それが今度は水を飲んでも鈍い痛みがあるようになって、横になったら内臓が全部下に移動するような感じになって、仕方なく病院に行ったら即入院を宣告された。急性膵炎。膵臓が炎症を起こしていて、医者によると胃に物が入ったら膵臓からなんか消化を促進する物が出るらしいのだが、炎症を起こしているため、膵臓が働くたびに痛みが走るとのこと。結局、膵臓を休めるために絶食入院(点滴だけの毎日)で、1週間で体重が7キロも減ったというのが前回の入院だ。で、家内に「膵臓っぽい」と言ったら「病院行かないかんのちゃうん」と言われた。

田尾「行って即入院言われたら、また絶食せないかんで。また7キロやせる」
家内「それ! 私も一緒に入院できんかな!」
田尾「誰の病気や!」

 ま、膵臓でないかもしれんし、なったらなったでその時の話やし。
2008年2月24日(日)

 2月1日にねんざして足首の状態は完治してないものの97点ぐらいになっているので、3週間ぶりに峰山に登り始めたら、山上の上空でヘリが旋回してはホバリングし、また旋回してホバリング…というのを繰り返している。峰山でホバリングするのはクマンバチだけかと思っていたのに。30分ぐらいかけて峰山の麓のお墓のあたりまで行くと、ヘリのホバリングが終わって、しばらくすると山の上から消防車が下りてきた。何台も何台も下りてきた。「訓練中」の旗を立てている。峰山の上で大がかりな消防訓練があったみたいだ。間に一般車を挟んでひとかたまりが通り過ぎると、また次の消防車群が下りてきた。続いてまた消防車、また消防車…何十台もが下りてきた。今、市内で火事があったら自転車で火消しに行かないかんぞ! いうぐらいの数の消防車が峰山に上がってたぞ。

 1時間半ぐらいかけて山上に行ったら、山の中の木にでっかい「火」って書いたシートが見えて、その近くに行くと地面が水で濡れてました。片づけしてる人が1人、指示待ちで待機してる人が2人。2人のおっちゃんのすぐ横の休憩所で休んでたら、おっちゃんらがヘリの低空飛行の体験談を話していました。

おっちゃんA「こないだ(ヘリで)××から××行く時にの、若いのが“あそこ通っていきますか”言うけん“あそこは気流がいかんやろが”言うたら“大丈夫ですよ”言うけん入ったんじゃ。ほんだら上昇気流がブワーッ! と来て持って行かれてしもた。若いのが“すんません!”言うたけどの」
おっちゃんB「低いのは危ないけんなー。高いとこは何ちゃでないんやけどな」

 …みたいな。あと、海上水面から20mぐらいのところを猛スピードで飛んだ時の話とか。やっぱ、現場の話はおもしろいなあ。そういえば峰山の主だった「世相おじさん」、姿を見なくなってとうとうもうすぐ1年になる。以前、ぎっくり腰で3カ月くらい姿を見なかった時も、別の何人かの「峰山ウォーカー」の人から心配する声を聞いたのだが、これはもうぎっくり腰どころではないんちゃうか?

 昼過ぎに山を下りてきて、今日はパソコンの前で夜中までものすごく苦しんだ。インタレストの原稿。今回は大ネタがない代わりに中ネタの数を増やして構成しているのだが、地味なネタが多いので見せ方に苦労する。見せ方を考えていると、原稿は当然1行も進まないことになる。イナゴ軍団はずいぶんしっかりしてきたのでアンケート調査や素材収集はほぼ終わっているのだが…今回は今まで以上に苦しむぞー。
2008年2月23日(土)

 朝から海に、近年見たことのないような無数の白波が立っている。暴風です。けど、空を見たら雲がじっとしてる。どうなってるんだ。妙に気持ちの悪い天気だ。

 さて、インタレスト2代目編集長の池田源成がこないだ、フィリピンから無事に帰って来ました。源成は去年、大学を休学して1年近くフィリピンに留学と称していろんなことをしに行ってたのだが(フィリピンで着ぐるみ着てステージで踊っている画像がミクシィに流出していた。ま、本人が流出させたんだけど)、私は長期間にわたって外国に行ったことがないから、時々「生きとるかなあ」とか心配してたり、「まああいつは現地の人みたいな顔しとるから大丈夫か」とか根拠のない安心をしてみたりしてたのだが、とりあえず本人を見たから根拠のある安心や。土産話はまだ20分ぐらいしか聞いてないけど、4月から学校が始まったらまあちょっとずつ様子を見ながらいろんなことを確認していこう(笑)。

 「学生時代に何をしておくべきか、何をしていたらいいか」みたいなことについて、いろんな人がいろんな意見を述べているが、何か考えれば考えるほど難しいことに気がつく。だいたい自分の大学時代のことを思い出してみても、今の自分に大学時代に何が役に立っているのかと考えると、実にはっきりしないわけで。大学時代の友達はみんな県外の子ばっかりでもう30年近くも付き合いがないし、大学の授業で今役に立っているものも思い浮かばないし、アルバイトをしていたことも今何の役に立っているかと思うとよくわからないし。今、自分の仕事や人生で何が役に立っているかと言えば、ほとんどが社会人になってから勉強したことばかりだ。例えばリーダーシップ一つ取ってみても、高校や大学時代に学級活動やクラブ活動や遊び仲間といった小さなコミュニティでリーダーシップ的なものを何度か経験はしてきたが、今思えば組織の原理原則も目的と手段の関係も知らない、恥ずかしいぐらい稚拙なリーダーシップだったことに気づく。

 たぶん大学時代に養われた自分でも気がつかない潜在的な何かがあるのだろうとは思うけど、何せ気がついてないからわかりようがない。仕方なく、今から振り返って「あれをしておけばよかった、こういうことを早くから身につけておけばよかった」ということを紡ぎ合わせて、今、大学で学生に教えることを作り続けているわけである。とりあえず、いろんな事柄の原理原則と、目的と手段の関係と。で、その応用は「技術が3、人柄が7」ぐらいの感じで。何か、例えばリーダーが10点満点の技術を駆使してマネジメントしても、そいつがイヤなやつだったら人(内部スタッフだけでなく外部のパートナーも)もついてこずにどうもうまく行かない。けど「ええやつ」がやれば、原理原則さえ押さえておけば、応用技術が3点でも仲間に恵まれて割とうまく行くことが多いような気がするわけで、とりあえず今は学生に対して「原理原則をちゃんと押さえた“ええやつ”」になってもらいたいという感じで接しているわけです。あと「ルールとモラルに対して健全であること」。これ、私の座右の銘の一つです。

 夕方、外を見たら瀬戸内海の白波はすっかり静まっていたが、空を見ると今度は巨大な雲が連なってものすごい勢いで北から南に流れていた。朝は下だけ吹いて、夕方は上だけ吹いてたのか?
2008年2月17日(日)

 朝からインタレストの取材。朝10時に大学の編集室に集合して、コーナー担当のイナゴレディース4人を車に乗せて、与島PA、高松三越、ことでん瓦町、ルーヴ、ゴールドタワー、おか泉、詫間駅、鳥坂まんじゅうを回ってある物の取材調査をやってきた。このラインナップ、何を調査してきたかわからんやろなあ(笑)。いや、ちょっとわかるか。

 実は次号のアンケート企画の一つ、「香川県民600人に聞きました あなたがお勧めする香川県のおみやげは何ですか?」の集計がまとまって、そのランキング上位の現物の陳列状況調査や現物の購入調査をやっているのである。もう、ルーヴのケーキやおか泉のうどんや鳥坂まんじゅうがランクに入ってるのバレバレだけど。このランキング、「お勧めのおみやげ」でもなく「売上ランク」でもなく、多くの普通の県民がどんな意識を持っているかのランキングであるところがミソ。清水屋のおでんのミソほどうまくはないが(笑)、ちょっと分析して記事にしますので、4月25日発行予定のインタレストearly2008号をお楽しみに。恒例のお笑い座談会企画もこないだ、笹木と和田画伯とイナゴ軍団を集めて「犬のフン座談会(内容は秘密)」を無事終えました。うー、原稿間に合うのか…。
2008年2月16日(土)

 うちで取ってる新聞は、10年くらい前に「四国新聞と毎日新聞」という組み合わせになって、続いて数年前から「四国新聞と産経新聞」という組み合わせになっているのだが、比べて読んでるとなかなかおもしろいですよ。ご存じのように四国新聞みたいな地方紙の全国ニュースは主に共同通信からの配信記事なので、今の我が家の新聞は四国新聞と産経新聞の比較というより、共同通信と産経新聞の比較ということになりますが、共同通信と毎日新聞の比較の時より断然おもしろい。同じニュースなのに正反対の論調がしょっちゅう出てくるんだもの。

 今朝は文科省からの「小中学校の学習指導要領改定案」の発表を受けた記事が四国新聞、産経新聞とも2ページ以上割いて載っていたのだが、主な見出しだけ拾うと、こんなんです。

<四国新聞(共同通信)>
(大きな文字の見出し)
・授業時間30年ぶり増
・「ゆとり教育」路線転換
・逆戻りの危険性
・前例なき「増やす改定」
・この10年何だったの
・「生きる力」中身骨抜きに

(中くらいの文字の見出し)
・「ゆとり」環境が不可欠
・理数は授業数も前倒し
・学び漏れ対策で先行実施 過密ダイヤ懸念も
・道徳教育 改正教基法色濃く強化 「未来の教科化」に警戒も
・各教科で伝統文化重視 武道必修に課題が山積み
・「数字は言えない」学習内容増量に文科省幹部 前回、苦い記憶に

<産経新聞>
(大きな文字の見出し)
・脱ゆとり
・ゆとり転換各地で先取り
・「生きる力」理念継続
・生徒実態考慮し指導

(中くらいの文字の見出し)
・30年ぶりに授業時間増
・「道徳推進教師」任命へ
・世界標準の学力どう育成
・伝統文化を授業に生かせ
・英語 小学校での習得効果的
・授業増 教師の準備不足懸念も
・武道 礼儀・我慢強さ着実に
・国語 伝えあう力を高める
・道徳 教育活動を通じて実践意欲など養う

 一見して、四国新聞(共同通信)の見出しを見ると、もうすべてが「最低の改定案だ」という論調で、産経新聞の方は改定を「評価しながら懸念も少し」という論調。まあ新聞によって論調が違うというのは意識の高い人にとっては当たり前の話だけど、1紙しか読まない人はむちゃくちゃ多いので、1紙の論調に洗脳されている人もむちゃくちゃ多いと思われる。で、私は時々組み合わせを変えながら、5紙も読む暇と気力と価値がないので2紙を家で取って読むようにし始めたわけです。最初は四国と朝日、次に四国と毎日、で、今は四国と産経。読んでたら、組み合わせを変えるたびに論調の差が大きくなってきたぞ(笑)。ちなみに読売は巨人なので取らない(さらに笑)。

 で、その新聞の「洗脳力」みたいなのを測るために新聞の発行部数を確認したら、共同通信のすごさを改めて認識した。五大紙の発行部数は
読売新聞(約1000万部)
朝日新聞(約800万部)
毎日新聞(約400万部)
日経新聞(約300万部)
産経新聞(約220万部)
という感じだと思うが、地方紙とブロック紙は合わせるとおそらく1500万部を超えると思う。そこのほとんどに共同通信の記事(全国ニュース)が入っているとすると、ぶっちぎりでNo.1の影響力ですがな。というところで止めておこうっと。今日はNHKの取材でまた山越へ行ってきた。瀬戸大橋開通20周年で、うどん巡りブームとの関連を取材しているらしい。最後に「瀬戸大橋の利用を促進するために何が必要だと思いますか?」と質問された。通行料金をタダにするという話を除けば、そんなもん「橋の向こうに何があるか」にかかってますがな。みんな「橋を渡りに来る」んじゃない。「橋を渡って何かをしに来る」んですから。

2008年2月15日(金)
 ふー。1月6日から6週間連続、土日休みなしじゃ。あとこれが来週の金曜日まで続いて、来週の土曜日にやっと休みが取れる予定。そこでやっとインタレストの原稿にかかれる(それは休みか?)。そういうわけで今日、朝からレオマのホテルで講演をして、昼前にレオマから帰りに山越に寄った。

奥さん「次の方ー。あら田尾さん。かけ大やね」
田尾「ちゃうんや。今日は釜玉」
奥さん「どしたんな、雪が降るがな」

 ちょっと試そうと思って。私は基本的に釜玉を食べないのであるが(ただ山越のかけが好きなというだけの理由で)、ふと、釜玉に釜玉用ダシをいつもより多めにかけて、イメージとしては「しょうゆうどん」でなくて「ぶっかけうどん」くらいの量のダシが入った釜玉にしたら何か味が化けるんちゃうか? と思ってやってみたのである。そしたら、いやー、ことのほかうまかった! あんまりお勧めしたら山越の釜玉用ダシがすごい勢いで減る恐れがあるので、「1人、年に2回まで」くらいでお試しください(笑)。

 で、4時55分からいつもの「KSBスーパーJチャンネル」の生放送なので、一旦家に帰って仕事をしていたら、睡眠不足がたたってきたのか頭痛がしてきた。そこで仮眠を取ることにして…ガバッと起きたら4時35分! 生放送の本番20分前に自宅で起きたがな! 5分で支度して5分でKSBに着いたら、あっちゃんが突貫工事で髪とメイクしてくれて、明らかに寝起きの顔で間に合いました。

 家に帰って貯まった新聞を読んでたら、丸亀町商店街「G街区」の再開発計画に県と市と国が2008年度予算で合わせて14億円の補助金を出すことになるらしく、再開発計画が動き出すらしい。行っきょりますなあ、どんどんと(笑)。

 丸亀町商店街(高松市のいわゆる中心市街地商店街)の再開発計画は、商店街を北からA街区〜G街区の7つに区切って、2006年12月にA街区の再開発がオープンした(丸亀町壱番街)。複数の地権者をうまくまとめる方式を考え出して再開発を実現したとして、全国のいろんな所から視察が来て話題をまいたが、ホームページを見るとこんな数字が載っている。

<再開発事業・総事業費62億円の負担状況>
・再開発補助金   27億円
・住宅分譲収入   10億円
・共同出資会社負担 21億円
・権利者増床     4億円
<共同出資会社・必要資金22億円(開業経費等の1億円を含む)>
・高度化融資      9億円
・リノベーション補助金 6億円
・銀行借入       3億円
・敷金         3億円
・資本金        1億円

 なるほどー。そういうことか。ちょっと並べ替えてみよっと。

<総事業費と開業経費・計63億円の内訳>
・補助金    33億円(27億円+6億円)
・住宅分譲収入 10億円
・高度化融資   9億円
・敷金と増床収入 7億円
・銀行借入    3億円
・資本金     1億円

 ということでええのかな。住宅分譲収入というのは、ここから見るとたぶん、補助金を含む事業費で建てたマンションを売って儲けたお金ですね。高度化融資というのは、独立行政法人がやっている融資で、何と無利子で貸付期間は20年以内で3年以内の据え置きがあるという、会社の経営をやったことのある人か資金繰りをやったことのある経理の人ならたぶんわかると思うけど、極端に言うと降って湧いたような資金調達ですね。敷金と増床収入はお金の流れがよくわからんけど(地権者がらみだと思うけど)、「地権者にとってはネットでの資金負担は生じない見込み」と書いてあるから、要するにノーリスクのお金だと思う。ということでええのかな? 間違ってたらすみません。

 とりあえず以上の理解でみてみると、なるほどー。こう見ると再開発実現の最大のポイントは地権者をまとめた仕組みというより、行政から52億円もお金を引っ張り出したことにあるような気がするけど(笑)。何か民間事業というより「公共事業」みたいな資金構成やなあ。新手のハコモノ行政と言えるかもしれん。それにしても、もらった補助金でマンションを建てて売ってその売上を取り込むの、オッケーなんだ。知らなかった。

 ちなみにG街区は7つの街区のうち一番大きい再開発地区のはずなので、同じ仕組みならお金も全体でたぶん一桁上になる…けど来年度予算に計上されそうな補助金は14億円? はて?…と思ったら、最後の方に「来年度予算に計上される補助金は地権者への補償費」と書いてあった。何だかよくわからないけど、うまいこと制度やら何やらを利用してるみたいだ。けどこれだけ見たら、自前で10億円とかつぎ込んでやってる郊外の大型店はやっとれんだろうなあ。「中心市街地活性化」については、私も中心市街地が活性化するに越したことはないと思うけど、どうも行政は中心商店街を活性化するために「郊外の商業施設は活性化しないように」という政策を採っているみたいだ。百歩譲って、商業施設はどこにできても生活者の私らは行く店を選べばいいからまあいいけど。

 ただし、この政策をサポートするように動いている「コンパクトシティ」構想は、私はどうも賛成しづらい。いろんな都市機能を中心市街地にコンパクトに集中させる政策というのは、生活者を無理やり「中心に寄ってこい」という話になる。コンパクトな方が効率的で便利だ、ということらしいが、効率的で便利になるのは中心に住んでる人だけだぞ。完成予想図を一度「郊外」から眺めてみることをお勧めしますが。
2008年2月9日(土)

 今日はうちの大学の入学試験で、私は朝から研究室で仕事をしながら待機。成績付けは昨日で終わったが、インタレストの次号の編集も佳境に入り、その他の仕事や雑用も押し寄せてきてゆっくりする暇は全然ない。木曜日はイナゴ軍団を集めて、新装なった編集室で朝から晩まで編集作業。いきなり全部のパソコンがインターネットにつながってないことが判明し、こないだ余ったケーブル2本の用途がわかってめでたしめでたし(笑)。

 で、昨日は大学で3年生対象の企業セミナーがあって、ちょっとのぞいてみたのである。広い体育館いっぱいに数十社の企業ブースが設置され、企業の担当者が来て学生たちに応対している。漆原先生がいたので声を掛けたら「あそこ、濱谷と壽野がいますよ」と言われた。濱谷はインタレストの4代目編集長、壽野は副編集長。どちらも4年生だ。

田尾「え? あいつらもう会社内定しとんちゃうんですか? というか、4年やし」
漆原「企業側にいるんですよ」
田尾「えーっ!」

 ブースに行ってみると、内定した企業のブースの中におるでないか!

田尾「すいません、ちょっとそちらの企業のこと、教えて頂けますか?」
濱谷「じゃ、まずこちらのパンフレットを見て頂いて…」
田尾「…って、何でそっち側におるんや(笑)」
濱谷「今日はさっそく就職先の初仕事で(笑)」

 そういうわけです。ちゃんとスーツ着て、社会人みたいになっとる。いやー、みんな大人になって行きよるなあ。よかったよかった。などと言いながら、ふとこんなことを思ったのである。

 毎年全国で新卒の高校生や大学生たちが社会人になって企業に入っていく。企業では、定年になった人たちが抜けて、新卒が入ってくる。例えば10人が定年で抜けたら、10人の新卒が入る余地ができる。給料ベースで行ったらもっと多くの新卒の受け皿ができることになる。そうやって新陳代謝が行われていくわけであるが、とすると、「定年後の高齢者の働く場を確保しよう」という近年の施策は、若者の就職の枠を狭めることになるんじゃないですか?

 これ、どういう「解」を目指しているんでしょうね。「高齢者にも仕事を、若者にも仕事を」とやったら、「解」は所得を減らすか、企業が成長し続けて利益を増やすか、どちらかしかないですよね。でも世間やマスコミは「所得が減るのはけしからん」と言いながら、一方では「企業が利益を追求するのはよろしくない」みたいなことを言う。この話は高齢者の面倒を誰が見るかという問題も含んでくるから複雑にはなるけど、シンプルな原理原則部分では「企業は高齢者も若者も受け入れろ」と「利益追求はよろしくない」が両立しないことは誰でもわかるはずですが。とりあえず私は私なりの解を持っていますが、披露すると情緒的なツッコミをする人が出てくるのでやらない。うちの卒業生には、「真面目にがんばれ」と言っておく。あ、濱谷と壽野はとてもいいやつなので、企業の諸先輩方、どうぞよろしくお願いします。
2008年2月5日(火)

 朝から研究室で成績付けをやっていたら、10時半に来る予定だった来客から「急用ができたので午後3時に変更してくれないか」という連絡があって、こっちは成績付けがしばらく終わりそうにないので「いいですよ」と返事して、昼頃までずーっと成績を付けていたのである。で、昼前にちょっと気分転換に研究室の隣にあるインタレストの編集室(通称インタレ部屋)に行ったら、学生が使ってたのか、片づけができとらん。ほんまにもー、いろんな資料やコピーの紙や雑誌や私物やお菓子食った袋やいろんな物が机の上にちらかってる。で、とりあえずゴミと思われる紙類をゴミ箱に入れていたら、スイッチが入ったぞ。

 編集室には机が8つ、パソコンが8台、プリンターが2台、ホワイトボードが4脚、大きなスチールの棚が3つ。机の配置は、部屋の真ん中に3つ一組の「島」と2つ一組の「島」と、壁に向かった机が3つ。ふーむ、美しくないな。私は片づけの手を止めて、腕組みをしてしばらく部屋を眺めて構想を練った。それからおもむろに、前面模様替えじゃー!

 それから3時間、間に来客を挟んでさらに1時間、一人で机を動かして棚を動かしてパソコンを動かして、わけがわからんくらいにこんがらがったケーブル類を外してはつなぎ、外してはつなぎ、動かすたびに床や机を拭いてはゴミを拾い、物を片づけ、ついにまるで今初めてこの部屋を使い始めるかのような美しい編集室を完成させた。しかるのち、全てのパソコンを起動させて異常なしを確認。かつてのタウン情報時代の編集スタッフから「病気が治っとらんなー」とのツッコミが入るところであるが(笑)、私の気分転換の重要な手段であるから仕方がない。私は明日からのさわやかに仕事がはかどるシーンを頭に浮かべて、達成感に浸っていたのである。ただ一つの問題は、どこかでつながっていたはずのケーブルが2本余ったことだけど(笑)。
2008年2月4日(月)

 ふー。やっとレポートチェックが終わって、今日は朝から善通寺西高で2時間授業をやって午後から後期の成績付けに突入する。後期の担当7科目とゼミ関連が3つ、延べ1000人以上分の成績を、レポート内容と出席回数と授業中に行ったレポート等の総合で付けていく。評価は優、良、可、不可の4段階だけなのだが、後から学生に成績に関する質問が来ても論理的にビシッと答えられるようにするために、全ての履修学生の成績根拠を残しているのだ。これまで5年間で4〜5人の学生から「なぜ私の成績が可なのか? 不可なのか?」と質問が来たが、全て根拠を説明し、食い下がるやつにはレポートを見せて問題点をビシッと指摘して納得させた。私は口調は柔らかいが、内容はなめとったらあかんよ(笑)。

 研究室で成績をつけていたら、北側の部屋と気温が下がってきたせいで暖房を入れてるのに底冷えがしてきたので、仕事を持って6時半頃家に帰った。で、一服して午前中の生放送を見られなかったスーパーボウルの録画放送を見る。今期全勝という記録がかかった無敵のペイトリオッツとジャイアンツの試合はすごかった。第4クォーター残り2分くらいからの、10-14でリードされたジャイアンツのおそらく最後の攻撃。第3ダウンでパスをしようとしたクォーターバックが捕まって「あー! 万事休す!」と思ったら、何とクォーターバックがシャツを引っぱられながら敵を振り切った。

「うおー! 振り切った!」

 で、すぐさまロングパスを投げた。一見苦し紛れに見えたそのパスを、敵にガードされたままのレシーバーがジャンプしてキャッチして敵もろとも倒れ込んで「あー! 落とす! 終わった!」と思ったら、レシーバーは敵ともつれて転倒しながら、伸ばした手の先にボールを持ったままイナバウアーみたいに反り返って地面スレスレで反転してボールを抱え込んだ! 奇跡的なパス成功でファーストダウンを獲得して、そこからパスとタイムアウトで時計を止めながら残り35秒で逆転タッチダウン。その勢いのまま最後のペイトリオッツの攻撃を止めて、ジャイアンツが勝っちゃった。私にとって近年一番の、手に汗握るスーパーボウルでした。

 ちなみに先週末、峰山に登った帰り、山道を早足で下りててまたねんざしました。もう、学習能力ゼロ(笑)。でも今回は軽めだったので、土日は足を引きずってたけど今朝はゆっくりなら歩けるようになった。あと1週間ぐらいで完治するような気がする。さ、残りの成績付けよ。
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