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2006年05月の日記
2006年5月28日(日)

 平成の暗号解読チーム(ま、私と牛乳屋さんですが)の日本ダービーは、牛乳屋さんの懸念通り「夢みたいなこと言うて、アホーウ!」になってしまったが、まあ楽しんだのでよしとしよう。

 恒例の「後付け解読負け惜しみ大会」では、「東西の才能ががっぷり四つに組んだ」の解読は、関西馬と関東馬の組み合わせではなくて「関西馬に関東の騎手が乗った馬」「関東馬に関西の騎手が乗った馬」ということで、18頭中ただ2頭しかいなかったうちの1頭のアドマイヤメインが2着に来たというこじつけで一件落着。最後まで解読できなかった「トランスポーター」の「3つのルールを守る」というキーワードは、3歳牡馬クラシックで「3つ」と言えば「3冠」しかないから、3冠の可能性を持った唯一の馬メイショウサムソンが1着に来たというこじつけで、我々は気を鎮めることにした。

 などと言っていたら団員D々から電話。

D々「日記に書いてた通りの3点買うたら外れました」

って(笑)。D々は昔、昭和の暗号解読チーム(私とDEKUさんと故・小田さん)の解読に乗っかってハクタイセイが勝った皐月賞の単勝を1点で的中して今日まで勝率10割を誇っていたのだが(あの時が初馬券で、以来一度も馬券を買ってない)、一気に勝率5割に転落だ。他に、こんなオバカお遊び解読に乗っかって買うたやつ、おらんやろな(笑)。

 さて今日は朝7:30から夕方18:00過ぎまで、県の番組のロケで丸亀から満濃町あたりを徘徊した。丸亀の岩崎でわらびもちの製造工程を見て(有名な丸亀の屋台のわらびもちはここで作って出動する)、わらびもちを食べてうどんを食べて、それからレオマの昆虫の館の「夢虫館」に行って、昼を過ぎて花畑うどんに行って、塩入温泉に行って仲南町の二宮忠八の記念館に行って、もっかいレオマに行ってロケ終了。またあちこちで居合わせたお客さんにいじられて写真もいっぱい撮られて、中村レポーターと何カ所かでサインも書いて、19:00頃高松に帰ってきました。

 そしたらこのくそ忙しい時にねっく(東京で放送作家をやっている)が帰ってきて、旧交を温めようということでごんと3人で会うことに。

田尾「すまんすまん、ちょっと県政番組のロケで遅なってしもた」
ごん「番組名、ちゃんと言わないかんでしょ?」
ねく「何何?」
ごん「“田尾和俊の讃岐うどんワールド”」
ねく「あっはっは!」
田尾「俺が付けたんちゃうわい!」
ねく「けどすごいやん。今時、名前が付いた番組ってなかなかないですよ。“巨泉のクイズダービー”と肩を並べてるで」
田尾「いつの話や!」
ごん「その前もありましたからね。“田尾和俊の、ねーだろラジオ復刻版”」
田尾「もうええっちゅうに!」

 アップタウンでコーヒー飲みながらひとしきり「仮面○○」ネタで盛り上がったが、指が裂けても書けん。というか、裂けたら書けん。あれ? 「口が裂けても言えん」いうのも、口が裂けたら言えんがな。
2006年5月27日(土)

 9時半大学。カルチュラル・マネジメント学科の「世界のB級グルメ屋台」チームがぞろぞろと集合して、今日は終日、試作&試食会だ。

 7月28日に、大学の新しい校舎「ノトス館」の落成記念イベントの一環で、そんなことをやることになったのである。もちろん、学科のイベントマネジメントの実践学習を兼ねておる。というか、そっちが主旨だ。今回の取り組みは、うちの学科には外国人の先生や外国事情に詳しい先生がたくさんいるので、それらの先生方の持っている情報をほじくり出して、ちょっと珍しくて怪しくてうまい外国のB級グルメを集めて屋台村にしようというもの。

 段取りは、まず先生を6人つかまえて自分のおすすめの世界のB級グルメを1品ずつ出してもらう。次に、それぞれの先生に学生が数人ずつ付き、学生や先生や近所のおばちゃんや料理人の知人などからそれぞれの「店の料理人」を決め、試作、試食をやりながらメニューを確定。当日は総出で店の演出と運営をやるというもの。条件は「絶対に赤字を出さない(笑)」だ。

 今のところ決まっているラインナップは、山本先生チームの「アランティーニ」というイタリアのライスコロッケ、神野先生組のフィリピン「ハロハロ」、漆原軍団の「ラミントン」、ベドローユニットの「パレネ」、橋本先生チームの「安東チムタック」、私は盛の大将と組んでペルーの焼きコロッケの「ペルヴィアン」など。名前だけでも十分怪しいやろ(笑)。で、それぞれのチームで学生たちがチームリーダーとして店の計画から運営までをマネジメントし、さらに学生の森松監督と山下コーチが全部の店を統括マネジメントするという実践プログラムである。

 で、大学のロゴス館の厨房設備を使って10時頃から各チームが試作に入り、できあがったものから順次、みんなで試食し合うという一日だったのである。これがですねえ、かなりうまいものがいくつかある。個人的には、アランティー二が予想を超えたおもしろい一品で、あれ、味付けをさらに改良したら本物の店で出せるかもしれん(とりあえずハトポッポ限定で)。

 各チームの学生マネジャーたちはみんな、料理を作るだけでなく、当日を想定したオペレーションのチェックと原価計算に頭を悩ませていた。当日は「定価100円で300人分を作って売る」というのが基準目標で計画をスタートさせたのだが、昨日の会議で各チームが第一回目の原価予測を出したところ、「原価・約4万円」と報告したチームがあって、すかさず西村が、

西村「それ、完売しても1万円赤が出るやん!」

 とかいうやりとりもあり、試食会後、何チームもが材料費削減や1人前の分量の修正や定価設定の修正やに取り組んでいたが、みんな、なかなか鋭くなってきたなあ。中でも全チームの状況を入念にチェックしていたのが監督の森松。3年前の大学祭のうどん店企画で、うどんの切れ端を野球部の本信にぶつけながら「あ〜ん、ストライ〜ク」とかやってたバカヤロウ(笑)が、去年のコンボケーションに続いてイベント監督に抜擢したら急成長だ(分母が小さかったから成長パーセンテージが大きい)。

森松「田尾さん、相談があるんですけど」
田尾「何や」
森松「僕も日記に出してくださいよ。何でもおもろいことしますから」

 うーむ、違う方向に成長しよんか?
2006年5月26日(金)

 12時40分に授業を終えて、今日は打ち合わせ事とテレビがあるので早めに高松に向かったのである。今日は午後の予定が詰まっているため、ヘタしたらまた昼飯抜きで夜になるかもしれん…食べるなら高速に乗る前に大学の近くでうどんか…と迷っていたら高速の入り口が近づいてきたので食べるタイミングを失って、高速に乗って高松西インターで下りたのである。

 下りたら、午後1時40分を回っていた。はりやはもう終わってる可能性が大。うー、これというところが思い浮かばん…と思いながら、産業道路からGEOミラクルタウンの角を東に曲がって香東川を越えた時、ふと一富士を思い出して、わざわざ引き返して2時前に一富士に行った。

 あの、私の中で日本で2番目にうまい、線路の横のバラックみたいな建物の2階の一膳飯屋の一富士である。しかし四国学院大学に勤め始めてから昼間は善通寺にいることが圧倒的に多くなった私は、一富士から足が遠のいて、たぶん1年近くぶりに来たのである。

 こんな時間なので客は奥の方に2人だけ。さらにこんな時間なのでもうおかずは数種類しか残ってなくて、おばちゃんが「魚は焼けるで」と言うのでシャケを焼いてもらって、きんぴらとみそ汁とたくあんとご飯をもらって席について食べてたら、もう一人客が入ってきた。見ると、四国新聞の若き論説員、「一日一言」のコラム担当の六車君やないの。

田尾「俺、めちゃめちゃ久しぶりに来たんや」
六車「僕も久しぶりなんですよ」

 などという偶然の遭遇に驚いていたら、一富士のおばちゃんが言った。

おば「田尾さんな、来週からうち、3カ月ぐらい店休むんや」
田尾「えー! 何でな」
おば「もうここ30年もなってな、雨漏りがしてお客さん傘差してご飯食べないかんけに、建て直そ思てな。ほんで床が抜けてもいかんしな」
田尾「そやなあ。ほんだら建て直したらまたここで店するんやろ?」
おば「そやなあ。けどおばちゃんもう70やしなあ(笑)」

 笑ってごまかしたけど。おばちゃん、店を再開するって明言せなんだ。

田尾「六車、大スクープやで(笑)。一富士が長期休養に入る。ま、新聞の一面ではないと思うけど(笑)」

 そういうことらしいです。以前、飯山の木村うどんの最終日に偶然行ったことがあったけど、また何かに呼ばれたんかもしれん。たぶん来週の月曜か、火曜あたりまでは営業するみたいやけど、その後、あの一富士が休みに入ります。もし再開せなんだら、もう二度と食べられません。一富士ファンの人、土日休みやから、営業日はたぶんあと1日か2日です。

 さて、テレビ出演が終わって家に帰って飯食って直ちに仕事にかかって、ちょっと調べ物ができたのでインターネットで検索しようとした時、ふと今日は日本ダービーの出走表の発表日であることに気がついて、ちょっと見てみたのである。で、ネットで出てきた出走表をしばらく眺めていて、私は大変なことに気がついた。あの日曜洋画劇場からの暗号解読、あれが突然解けたのだ!

 私はいてもたってもいられずに、直ちにアップタウンに向かった(仕事せえよ!)。店に入ると、マスターとねえちゃんと牛乳屋さんと新開が飲み食いしながらたむろしていた。

田尾「牛乳屋さん、暗号が解けましたよ!」
牛乳「またしょーもない解読したんかい」
田尾「いや、これね、聞いたらあまりの見事さにアゴの骨脱臼しますよ。ええですか? 明後日の日曜洋画劇場は“トランスポーター”ですよね」
牛乳「トランスポーター」
田尾「トランスポーターということは、トランスポートするわけですよね」
牛乳「ま、運ぶわけやからな」
田尾「そのトランスポートがですね、そのまんま、ここ(出走表の中)におるんです! ええですか? ここ、3枠5番にトーホウアランという馬がおりますね。ここ、7枠15番にドリームパスポートという馬がおりますね。ほら、トーホウアランの中に“トラン”、ドリームパスポートの中に“スポート”で、“トランスポート”!」
牛乳「おーっ!」
田尾「しかもこれ、5番15番で前売りオッズ130倍! 3000円買うたら30万のマッサージ器が買える!」

 我々はにわかに色めき立った。で、暗号解読をさらに確信の持てるものに磨き上げるため、さらなる解読に取り組んだのである。

牛乳「けどなあ、何かできすぎの感じもないことはないな。タイトルからそのままいうのがなあ。もっとストーリーとか何かから、深い解読があるんちゃう?」
田尾「今日、牛乳屋さんがFAXしてくれたトランスポーターのあらすじと解説ですけど(仕事せえよ!)、監督がフランス人と香港人で、出演がイギリス人と台湾人で、東西の才能ががっぷり四つに組んだ作品って書いてましたよね」
牛乳「ということは、東の馬と西の馬の組み合わせかい」
田尾「あー! 牛乳屋さん! これ、出走馬18頭の中で東の馬(関東馬)、1頭しかいませんよ! ジャリスコライト」
牛乳「そいつやな」
田尾「ということは、東はジャリスコライト、西はトランスポーターのトーホウアランとドリームパスポート。ジャリスコから2点ですよ」

 東のジャリスコライトは1頭しかいないのだから決定。しかし西の馬には、「トランスポーター」ができすぎだということで牛乳屋さんが難色を示した。

牛乳「それちょっと怪しいぞ。トーホウアランとドリームパスポートから、逆に“トランスポート”の文字を引いてみたらな、“ホウア”と“ドリーム”が残るやんか。これ、“ホウア”の方を並べ替えたら“アホウ”やで」
田尾「しかも横棒も余ってますから、それも使うと“アホーウ!”になりますね」
牛乳「片方は残ったのがドリームやろ? “夢みたいなこと言うて、アホーウ!”とかなるんちゃうか?」

 その後、いろんな解読案が出ました。
・ストーリーの鍵を握る中国人女性を演じる女優の名前が「スー・チー」ということは、4枠7番のフサイチリシャールに来てるのではないか? 
・映画中、マーシャル・アーツの技がダンスのように振り付けられている場面が見所ということで、ダンスインザダークの子のこれまたトーホウアランに来ているのではないか? あるいは母父ダンシングブレーヴのメイショウサムソンか?
・中国の女性、中国の黒幕と中国がキーワードになっているということは、中国に関連する馬名ということでフサイチ「ジャンク(中国の帆船)」ではないか?

 などなど。しかしどれも決め手に欠けると判断し、一抹の不安を抱えながらも私は初志貫徹で、ジャリスコとトーホウアランとドリームパスポートの3頭をぐるっと回して、マスターに前売りを頼んで帰ってきました。帰ってこれを書いてて今、ふと気づきました。6枠11番「ヴィクトリーラン」の中にも「トラン」がおる。
2006年5月23日(火)

 先週あたりから、峰山に登っていると山道にくまんばちが飛び始めたのである。

 「くまんばち」って、元は「くまばち(熊蜂)」なんやけど、何や、あの真ん中の「ん」は。「クマゼミ」を「くまんぜみ」とは言わんし、クマゲラもクマノミも「くまんげら」でないし「くまんのみ」でないのに。ま、別にええけど。

 で、その現れ方が、山道を歩いていたら突然目の前に黒い丸い大きいくまんばちが「ブン」と現れて、私の前でこっちを向いて、スターウォーズに出てくる小型探査ロボットみたいにホバリングするのである。明らかに私の様子をうかがっているのである。で、私が「きみの相手してる場合やないねん」とハアハア言いながら山道を上がっていると、しばらくこっちの様子をうかがってからどっか行っちゃうのである。たぶん何か危険なんだろうから、3回ぐらいくまんばちのホバリングに出会ってから登山コースと登山時間を変えて、ここんとこしばらく出会ってないけど。

 などということがあって今日の朝、研究室(3階にある)に入って窓を開けて、今日からBGMをウエス・モンゴメリーの「THE INCREDIBLE JAZZ GUITAR」に変えて、ゴキゲンさわやかにかけて、それからトイレに行って帰ってきたら、私の机の上でハトが2羽、クックルクックル言いながら歩いとるのである。

「なんじゃ、お前らは!」

 仕事にならんので脇に追いやると、クックルクックル言いながらやつらは羽ばたいて本棚の上に移動。それをほったらかしにして仕事をしていたのだが、あまりにクックルクックルうるさいので今度は窓の方へ追いやって外に出して、静かになったところで仕事にかかろうとしたら、再びさっきの2羽が帰ってきて、部屋に入ってラジカセの上に上がってクックルクックル言い始めた。昨日までハトなんか1羽も飛んで来んかったのに何で今日から急に……お前らもしかして、ウエス・モンゴメリー好きなんか?
2006年5月21日(日)

 昨日の晩、アップタウンで牛乳屋さんが競馬ブックを吟味していたのである。

田尾「えらい吟味しよるやないですか」
牛乳「カタカナが苦手でなあ、なかなか読めんのや」
田尾「教えてあげましょか? こういう形しとんのは“く”いうて読むんです。その中にチョンと入ってたら“た”いうて読みますからね。間違いやすいですから…って、誰もツッコんでくれんがな」

 で、明日オークスだということで、久しぶりに暗号解読の話になったのである。

牛乳「明日の日曜洋画劇場、何?」

 「G1レースのある日の日曜洋画劇場に勝ち馬のヒントがある」いうのは、これまでに数々の名作解読を生み出した私らの暗号解読の一つの有力な手法。聞いたら「クリムゾンリバー2」だということで、この日は

田尾「“2”やから、何か前と同じものが2回あるんですよ」
牛乳「何が2回や?」
田尾「東京競馬場の前の何かの1、2着がまた来るとか。これですよ、フローラステークスの1、2着のヤマトマリオンとブロンコーネ。200倍ぐらいつきますよ。えーと、10万円買うたら2000万円ですよ! ということは、100万買うたら2億!」
牛乳「もうええけん」

 で、とりあえずこの1点に腰が抜けるほど、2000円をマスターに託して家に帰ったのである。で、帰って仕事してたら、久しぶりに暗号解読の話が出たので「クリムゾンリバー2」をちょっと調べようという気になって、内容を確認したら何か「封印が解けて大変なことが起こる」みたいな話で、関連馬名を妄想してたら、こら「パンドラの箱」のフサイチパンドラちゃうか? と。あと、クリムゾンリバー(川)やから“カワ”カミプリンセスって、そんなしょーもない解読(笑)とか思いながら今日、仕事の合間に中継を見てたら、1着カワカミプリンセス、2着フサイチパンドラ!

 来週、日本ダービーの日の日曜洋画劇場は「トランスポーター」か。レンタルビデオ借りて…きとる場合でないっちゅうねん。あと10日で原稿100ページ以上書かないかんっちゅうねん。
2006年5月18日(木)

 こないだ学科事務室に行ったら、学生数人がハガキと封筒の分類作業をしていた。

田尾「何しよんや」
小山「インタレストの送付希望のハガキです」

 見ると、おそらく100通以上ある。

田尾「そんなに来とんか!」
小山「麺通団のホームページを見て、いうのばっかりですよ」
田尾「ほんまか。で、それ、何を分けよんや? 県別か? 男女別か?」
小山「こっちが普通のハガキで、こっちが田尾先生のファン。書いてる文章見てたぶんファンだと思うのがこっちです」
田尾「そんな分類はせんでよろし(笑)」
小山「なんかおじさんのファンが多いみたいですよ」
田尾「そんな分析はせんでよろし!」

 そういうわけで、夜中にハガキや封書を全部読ませて頂きました。「楽しみです」とか「期待しています」とか「団長日記、読んでます」とか、「宛名書きはぜひO西さんか二軍の方にお願いできると私が喜びます(宇部市の山根さん)」とか、たくさんメッセージを書いてくれている中、ひときわ光る神奈川県は細谷さん(女性)からのコメント。

「団長日記に書いてあったことを真に受けてハガキを出しましたが、本当ですよね? よろしくお願いします」

 何か、昔の文化人講座の仕事を思い出してしもた。皆さん、いろいろメッセージまで付けてくれてありがとうございました。「おっさんが読むんならもっとおもろいこと書いとったらよかった」とか悔しがってる人がいるかもしれませんが(笑)、心残りの人はお送りしたインタレストの感想などと一緒に、いつでもおハガキください。届くたびに全部私が読みます。宛先は、

765-8505 香川県善通寺市文京町3-2-1四国学院大学カルチュラル・マネジメント学科「インタレスト」編集部

まで。「編集部」つけたぞ。かっちょいー。

 ちなみにもう一枚、小豆島の野村さんから、5月1日の日記を読んでのご指摘。

「自転車のブレーキに油さしたら、めっちゃ危ないのではないでしょうか…」

 うわっちゃー、ほんまや! 油さしたらいかんがな。
2006年5月17日(水)

 6時過ぎ起き。朝8時頃に大学に着いて、出勤簿にサインして研究室に入る。パソコンをセットして、安いラジカセのスイッチを入れてデクスター・ゴードンの自転車の絵の入ったジャケットの「GETTIN' AROUND」いうのを低くかけて、1曲目のまったりした「MANHA DE CARNAVAL」(アップタウンでこの曲に釣られてこのCD買うてしもた)を聴きながら今日の授業の直前準備をする。

 9:10から426教室に入って「観光マネジメント概論」の講義。10:40に終わって、丁寧に黒板を消して黒板消しの粉を全部落としていたら学生の若宮が、

若宮「田尾先生いつも授業が終わったら黒板きれいにしますね」
田尾「次の人が来て黒板汚かったら気分悪いやろ。ほな、お前半分から向こう、もっかい消しとってくれ」

 などとちょっと礼儀を実地で見せて研究室に帰って、さっきの授業の整理と反省をする。アドリブで入れた事例や言い回しをパソコンに入れて、来年の授業のための修正をする。1コマ目と2コマ目の間はチャペルがあるので30分開いているのだが、こんなことをやっていたらあっという間に30分が過ぎてチャペルに出られないまま11:10から「放送メディア論」の講義に突入。

 放送メディア論は90人くらいが履修しているのだが、ま、だいたい70人くらいが教室に来る。しゃべりながら見てたら、2週連続サボって来てなかった斎藤が来てた。

田尾「ええか? 今、こういう方法で戦うという戦略と、方向転換するという戦略の2つの戦略を挙げた。けど、MECEに考えてみると、もう一つ画期的な戦略が発見できる。何や?」
学生「………」
田尾「実は最初に挙げた2つの戦略は、いくつかの会社が実際にやってどっちも失敗したんや。ところが、ある会社だけ、社長がすごいセンスを持っててこのどっちでもない第3の戦略を採ってうまくいった。きみら、その会社の社長やと思って考えてみー。考える方向は今までに何回かやったから何となくわかるな? 最初の2つの戦略の共通点を探して、それでない方向に行くんじゃ」

 ちょっと難しすぎたかな…と思ってフォロー。

田尾「ま、これはきみらには難しいレベルの問題や。これがわかったらもう単位をやってもええぐらいやけど、答を言うぞ」
斎藤「ちょちょちょ、ちょっと待って! 考えるけん」
田尾「考えるか?」

と思ったら、野添が手を挙げた。

野添「はい」
田尾「お、何や」
野添「仲間になる」
田尾「うお! かすった!」
斎藤「かすった? よし! その辺探したらええんや」
田尾「といったところで時間が来たんで答を説明する」
斎藤「ちょちょちょ!」
田尾「お前、単位かかったら必死やなあ(笑)」
斎藤「えーと、業務提携する」
田尾「はい正解」
斎藤「うっしゃー! 単位獲得じゃ!」
田尾「“単位やってもええぐらい”って言うたんじゃ。というか、今のは野添のアシストやんか。アシストというより、キーパーおらんとこへ野添が蹴ってボールがもうゴールに入るいう時に、お前が足で触っただけや(笑)」

 授業が終わって黒板消して研究室に帰って、さっきの講義の整理と反省。よう反省するやろ?(笑)教授4年目に入ったけど、講義の内容や進め方を、学生の反応を見ながらまだまだ反省する。2回に1回は反省する。1年目は5回に4回は反省してた。

 続いて13:30からのフィールド・プラクティカムの「インタレスト編集会議」の準備をしていたら、昼飯を食う時間がなくなった。13:20に学科事務室の会議室に入って、今日は新聞社の若手有望記者(笑)が「編集会議、見せてください」言うてきたのでオブザーバーで入ってもらって、2代目学生編集長のゲンセー(池田)が遅刻してきたので13:40頃から編集会議。15:00に終わったら、ゲンセーと初代編集長の星野尾が記者から取材を受けていた。ちょっと聴いていたら、星野尾、ちゃんとしゃべれるようになってきたなあ。1年の時はどうなることかと思いよったんやけど(笑)。

 16:00に学生の大平と新延と一緒に定休日のはまんどに行って、大将を交えて7月末に大学でやる「世界のB級グルメ屋台(詳細は機会があればまた後日)」の打ち合わせ。17:00に終わって解散。残務をしながらとうとう昼飯を食わずに夜を迎える、と。

 だいたいこういう感じが、私の大学のルーティーンです。ふー、明日も9:10分から講義。
2006年5月15日(月)

 授業の準備と講演の準備をしてたら、超麺通団3の作業が3日間止まりました。と佐伯に言い訳をしておいて、と。ここのところ授業や企画や原稿やいろんなものがいっぺんにのしかかってきて、昔ほど仕事の進行や整理に切れ味がなくなってきたのでなかなかさばけずにえらい苦しんどる。そのせいで日記も飛び飛びで、麺通団のうどんツアーやテレビに加藤登紀子が来た事件や小つるさんのラジオに出た事件や(ま、事件ではないけど)、松本君としゃべりながら峰山に登って死にそうになった事件や、家にうどんがあふれて死にそうになった事件や、ここ2週間ぐらいでいろんなことがあったけど書くタイミングを失いながら今日に至る。今日は第二書斎のアップタウンにこもって5時間も原稿に取り組んでいました。

 雑感を一つ。あるタウン情報誌から連載の執筆依頼があって、ちょっと打ち合わせをした。結論から言えば、とりあえず受けなかった。それより前、去年の春にもあるフリーペーパーから連載の依頼があって、受けなかった。いずれも担当者が知人で、「とにかく何か書いてくれないか」という趣旨の依頼だったので、ちょっと心配して老婆心ながら、婆さんではないので「老爺心」かもしれないが爺さんでもないのでどう言うたらええんや。

ごん「どうでもええです」
田尾「あ、そ」

 じゃ、老おっさん心ながら、いずれも同じような話をしたのである。タウン情報誌に限らず、情報誌っぽい出版物の編集スタイルというか情報の紹介の仕方は、基本的にもう10年以上、変わってない。グルメ情報とレジャー情報とファッション情報と、スケジュールガイドと2WAYコミュニケーションと、せいぜい表面的なライフスタイル情報と。で、店や物や場所や人や事の情報の紹介の仕方は、例えばキャッチコピーがあって写真があって基本スペックがあって本文があるという、構造的には先例の枠をほとんど超えてない組み立てになっている。

 それが悪いという話ではない。すごく安心して見られて、それでやっていけているのならいい点も多々あるのだろうが、私が言ったのはこういうことである。すなわち、同じことが10年も続いているということは、構造的な改革のチャンスである、と。絶対に改革できるのである。グルメ情報やレジャー情報といった情報の種類も組み立て直せるし、同じグルメ情報でも全く違った切り口が発見できるはずである。今、どこもほとんど同じことをやっているのだから、先に改革をやったら決定的に差別化ができるはずだ。従って、半年がかりでまず切り口の改革に取り組んではどうか。で、その結果、私の力が必要ならもっかい言うてきてくれ、と。「まず企画ありき」で、「まず田尾の原稿ありき」ではないと思う。たぶん今はそういう改革をする時期だ、という話をして、執筆を受けなかったのである。たぶん私が何かコラムを書いても本の売り上げは大して伸びない。売上を伸ばしたいなら、構造改革の方が優先だと思う。

 例えば讃岐うどんのおみやげがここ数年爆発的に売上を伸ばしているが、あれは業界丸ごと数十年も基本的に進化していなかったから、ちょっと切り口を変えただけで急激に伸びたのである。もっと大きな話をすれば、商店街に取って代わって郊外店が急伸したのも、商店街が数十年、構造的に同じことをやっていたからだと思うし、急伸してきた新しい企業も事業も、それこそ村上ファンドみたいなのも、数十年にわたって同じことをやっている業界にちょっと切り口やスタイルを進化させて弾を撃ったら成功したのだと思う(やり口が情緒的に共感を呼ぶかどうかは別の話である)。要するに、「同じことが長く続いているものには改革のチャンスがある」ということである。チャンスどころか、おみやげうどんみたいに「隙間だらけ」という業界もたくさんある。

 とりあえずタウン情報誌、そろそろ新しい切り口を見つけにかかった方がええぞ。私は佐伯らと次の切り口を探しにかかってて、やりかけようとした時に会社を辞めるハメになったけど(笑)。
2006年5月11日(木)

 数日前から学科に「インタレストを送ってください」というハガキがどんどん届きだして、見るとどうもこの日記を見てお申し込み頂いた方々のようで、30人ほど確認されていた読者がえらい増えております。ありがとうございます。毎日助手の眞鍋が発送作業をやっております。

 で、こないだ、眞鍋が学科事務室にたむろする学生たちを捕まえて宛名書きをさせているのに出くわしたのである。

田尾「おー、人海戦術で宛名書きかー」

 と思って封筒を見て、私はあわててストップをかけた。

田尾「こらこらー、何ぞこの字はー! こんな字で送ったら相手様に失礼じゃ! これ書いたのは誰や」
眞鍋「えーと、○○です」
田尾「○○、二軍落ち。ファームで練習してこい。これは?」
眞鍋「××です」
田尾「二軍行き。これと…これも二軍行き。これは誰や? お前か。退団じゃ!(笑)」

 みんな、手書きの文字がまるでダメやなあ。高校まで何をしよったんじゃ。パソコンもせないかんけど、社会に出たら手書きの場面はまだ出てくるぞ。

 ま、かく言う私も大した文字は書けないから、うまいこと字を書く人にはとてもあこがれる。気合いを入れて書かないといけない場面では楷書で何とかそれなりの字は書けるつもりなのだが、行書が全然書けん。それからメモなどの急いで書く文字がものすごくヘタなので、取材などで相手の目の前でメモをしている時は見られるととても恥ずかしい。筆の文字がヘタなので、パーティーや冠婚葬祭の受付で上手な人の次に名前を書くのがちょっとつらい。他にもいろんな手書きのシーンで苦しい思いをする時は何度もある。私、この年になって、行書と細筆の文字を習おうかと思っているんです。書道をする気はないけど、日常の文字がうまくなりたい。

 実は5年くらい前に、文字を改めようと思ってわざわざ万年筆を買いました。でもなかなかうまく書けないので、もう1本、太い万年筆を買いました。太い万年筆の方が文字のヘタなのをごまかせるような気がしたので。けど、むずかしいなあ。一字一字をうまく書くのもできればいいけど、すごい個性的な字でも文にして書いたらバランスがよくてかっこいい、という人がいますやん。そういうのでもいいから、手書き文字が上手になりたいとかなり本気で思っています。授業の板書ではわかりやすいのが一番だから“楷書派”の私はヘタなりに何とかなってるんだけど、日常でね。頑張ろうっと。

田尾「大西は合格じゃ。小山もオッケー」

 やっぱり女の子に上手な子が多い。何でかなあ。とにかくそういうわけで、学生がヘタなりに宛名を書いてインタレストをお送りしていますので、なにとぞご容赦をお願いします。学生イナゴ編集軍団、すでに第2号の編集会議に入っております。ド素人軍団で、制作総指揮の私は大変ですが教育なので頑張っています。その上に「超麺通団3」の雑用と原稿がいよいよのしかかってきて、授業も佳境に入ってきて、またでかい山を登り始めたがな。ふー、寝る間がない。寝よるけど。
2006年5月7日(日)

 フリーマガジン「インタレスト」ができたことを報告するの、忘れてました。えーと、4月25日にできあがりました。主な内容は以下の通り。

(1)香川の西と東の対比方言分布図「方言の乱」…同じ意味の言葉で、香川の西と東で言い方が違う方言の、全800サンプル、地域別、年代別分布図を作成し、推移の分析を初公開。
(2)「香川県の名字勢力図」…香川県全域の市町別名字ランキングを、イラスト勢力図とデータ表で紹介。お笑い分析付き。
(3)「魂の香川県地図」…香川県下老若男女200人に「すみません、香川県の地図を書いてください」と言って集めた爆笑香川県地図を、お笑いコメント付きで一挙掲載。
(4)特別講義録「四国・瀬戸内観光論」…私の大学の講義の一部を再現レポート。「社会人にものすごく役に立つヒントがいっぱいある!」と松本君が絶賛(笑)。
(5)山本睦子教授の「海外一人旅の達人」…一人旅で50カ国以上を旅してきたうちの学科の山本先生の、若き日のアドベンチャーをインタビュー。
(6)「香川県の海の幸」アンケート…海の幸で売り出そうとしている香川県。では県民がイメージしている香川の海の幸とは何かを600人アンケート。お笑い解説付き。
(7)イタリアの街頭広告取材レポート「デザイナーの威力」…イタリアの驚異の街頭広告取材に見る、町並み景観の考察レポート。
(8)橋本一仁教授の「韓国仮面劇の旅」…香川県の芸術文化の重鎮橋本先生が学生たちを引率して巡ってきた、韓国の仮面劇と穴場グルメを体験するユニークな旅のレポート。
(9)海外採集お宝小ネタ集…ビリー・ジョエルのパチもんカセット「ビリー・ジョエー」他、海外で見つけたお笑い物件の紹介。

 その他、四国学院大学やカルチュラル・マネジメント学科のPRページを含めて32ページの力作である。コンセプトは「香川県の中に当たり前のようにある情報を、切り口と見せ方を変えてオモシロ知的に遊ぶ」「大学と学科のPRをする」の2本立て。で、後者の今回は学科の扱うマネジメント分野の一つ「観光&ツアーマネジメント」をテーマにして、海外ものを並べてみたというわけです。

 2万部印刷して、配布先は四国学院大学の同窓生にどーんと1万6500部。残りは高校や関係各所へPR用に。これがですねえ、多くの人が「大学生が中心で作った本だから、素人っぽいものでは…」とか「どうせ街の情報が入ったタウン誌っぽいものだろう…」とか思ってたらしくて、予想を裏切ってすこぶる好評みたいです。私が絡んでるんだからそんなありきたりのものにするわけがない(笑)。

 欲しい方がいらっしゃいましたら、ハガキか何かに送り先の住所を書いて、郵便番号765-8505 香川県善通寺市文京町3-2-1四国学院大学カルチュラル・マネジメント学科までお送りください。郵送料着払いでお送りします。「取りに行く」という方は、直接四国学院大学に来て、本部棟かカルチュラル・マネジメント学科事務室に「インタレストください」言うてもらってください。高松市内なら、今のところ穴吹工務店本社内のFM高松と天満屋のFM高松サテスタに20部ずつくらい置いているはずです。

2006年5月4日(木)
 昨日は東京から珍獣O西と猛獣H川が来て「うどん屋巡りに行きたい」と言うので、私一人ではとても面倒見切れないので和Dを助手席に乗せて、あと家内と入船さんを乗せて7人でゴールデンウィークのうどん屋に突撃するという、およそ香川県の麺通人にあるまじき行動に出たのである。だって普通、いつでもうどんを食いに行ける香川県人はゴールデンウィークの大行列に突っ込んで行かないもの。

 ま、私は毎年のようにゴールデンウィークは、うどん屋巡りブームがどうなっているかのフィールドワークをするために観察に出かけるので、それを兼ねてということで車を出したのである。O西が「2年前に来た時になかむらは行ったけど谷川米穀店が臨時休業だったので、今回は何としても谷川に行きたい」とダダをこねるので、作戦を立てる。11:00〜13:00の2時間しか開いてない谷川は、ゴールデンウィークだからたぶん10時半頃に開けてくれると思うが、12時を過ぎると玉切れの可能性が高くなる。よって、遅くとも11時半には谷川に着いてないといかん。ということは、朝8時過ぎに開いている店に1軒行ってから谷川という段取りは組める。とすると、初心者向けの朝一の候補はがもうと山越やけど、ゴールデンウィークの山越はあまりにも時間が読めない。2時間待ちになったら谷川が危なくなる。

 そこで、万全を期してまず8時過ぎにがもうに突撃したら、すでに行列は店の外に100人くらいあふれていた。結局40分ぐらい並んでうどんを食べて、それからなかむらへ行ってこれまた100人くらいの行列を眺めて写真を撮るだけして山越へ行って、こっちは500人をはるかに超えるとんでもない行列を眺めて写真を撮るだけして(取材のヘリコプターが上空を飛んでいた)、11時過ぎに谷川米穀店へ行ったらこっちも200人以上、行列は橋を渡っていた。

 並んだがな。平地より5度は気温が低いと思われるさわやかな雲一つない晴天の中、バカ話をしながら並んでいたら、午前11時45分、店からアルバイトの兄ちゃんが「本日終了しました」の大きなうちわを持って出てきて、行列の人数を数え始めた。どこまでうどんがあるかの確認だ。行列の全員が息を飲んで見守る中、兄ちゃんは行列の後ろに進んで行って、うちわを持って行列の最後尾に立った。全員、安堵(笑)。しかしかわいそうなのはその後から来る客だ。にいちゃんに「ここまでで玉切れです」と言われて残念そうに帰る客。しばらくするとタクシーが来て、「本日終了」のうちわを見て引き返した。タクシーの客、どこから来たのか知らないがこの山奥の谷川までおそらく尋常でない料金を払って、行列を眺めただけで帰還だ。私が謝ることもないが、申し訳ない。

 結局1時間20分くらい並んで、12時半頃にうどんにありつきました。

谷川「あらー、田尾さん、並んどったんな」
田尾「1時間以上」
谷川「今日はしょうがないわな。なんぼ田尾さんでも割り込みはできんきんな」
田尾「そんなことしたらお客さんに殴られるわ(笑)」

 聞くと、今日は10時半に店を開けたそうだ。

谷川「10時半に開けた時な、行列がそこの橋渡って向こうの橋も渡っとったで」

 どっしぇー! それで11時45分にお客様ストップ。週末に谷川を目指す人は、そういう感じなのでどうぞご参考に。ちなみに「讃岐うどんブームにもかげりが見えている」というコメントをしている県内外の識者たちがおられますが、ぜひフィールドワークをしてからコメントすることをお勧めします(笑)。

 さて、谷川を出てその足でやまうちに行ったら午後1時半。やまうちは店内が広いのに、ここも店の外に50人以上並んでて、でも回転が速いから20分くらいでカウンターに到着しておっちゃんとご対面。うどんを食って、琴平に向かった。こんぴらさんで目指すのはうどん屋ではない。商店街の中の「へんこつ屋」。この何の変哲もなさそうに見える甘味処の入り口を入って部屋に入ると、皆さんが歓声を挙げるほどの年代物のお部屋です。ここ、うどん巡りのオアシスとも言うべき、私のお気に入りの穴場。みんなでぜんざいと抹茶をいただいてすっかりくつろいで、夕方4時半頃、本日の行程終了です。

 ちなみにやまうちの大将によると、琴平の宮武は車が混雑して近所から苦情が来るために、ゴールデンウィークは7日までずーっと休むそうです。さらに今日、KSBの中村君情報によると、がもうも近隣の路上駐車が激しくて、休むかもしれないとのこと。

 ちょっと気がかりです。山越も谷川も宮武もがもうもなかむらも、その他の人気のお店もみんな、ご近所に迷惑を掛けたらいかんという理由で苦労して駐車場を借りたり作ったり、さらに交通整理の人まで雇ったりしているわけです。儲けたい一心で放置しているのではない。だって、100円のうどんで100人来ても1万円ですよ。それでゴールデンウィークの数日間のためだけに「もっと何とかしろ」と言うのはあまりに酷です(だから「苦情が来るくらいなら店を休んだ方がまし」という事態が起こる)。かといって、ご近所の人に「我慢しろ」と言うのもこれは筋が違う。結局、路上駐車する客が悪いとしか言いようがないのです。みなさん、駐車場がいっぱいの時は待つか、他の交通手段を使うか、他の店に行くか、遠方から来られた方は何としても手っ取り早く食べたいだろうとは思いますが、とにかく店やご近所に迷惑がかからんようにお気遣いください。近所からの苦情で店をやめたうどん屋さんもあるんです。
2006年5月1日(月)

 朝7時半に家を出て、30分歩いてFM高松に。予想以上に気温が高くて、スタジオに入ったとたんに汗が噴き出してきて、ハンカチをスタジオの外に置いてきたのでそこにあったティッシュを引っ張り出して汗を拭きながらしゃべっていたら、

佐野「さっきからティッシュで汗を拭く音がマイクにカサカサ入ってるんですけど」
田尾「え? そんなに性能のええマイクなん?」

 みたいな会話も全部オンエアされて。

佐野「この間の日記にちょっと言いたいことがあるんですけど」
田尾「何ですか? 何もまずいこと書いてないでしょ」
佐野「“お便りが来てます”って書いてたでしょ?」
田尾「うん」
佐野「私、“お便り”じゃなくて“メッセージ”って言うのよ」
田尾「そんな無理してハイソなイメージ作らんでも」
佐野「イメージじゃなくて、ハイソなの(笑)」
田尾「そんなん、僕と絡んだ時点でもうアウトやん」

 それから大学に行って用事を済ませて高松に帰って、夕方また遅くから、福岡のうどんと天ぷらの1キロを落とすために2日連続山道を峰山へ。ハヒハヒ言いながら上がってドッと汗をかいて急ぎ足で下りていたら、後方からキーキーいう自転車のブレーキ音とともに「気持ちええー!」という声がしてきた。振り返ると短パンに半袖のスポーツウェアを着た高校生が3人、自転車で下りて来よる。たぶん汗だくで登った後、風を切って下りてきているらしいのだが、めちゃめちゃハイテンションでハイスピードで私を追い抜いて行った。

「気持ちええわー!」
「ものすご気持ちええー!」
キー、キーキーキー!
「フォー! きょっちぇー!(気持ちええー)」
キーキー! キキー! キー!
「もーっそきょっちぇー!(ものすご気持ちええー)」
キキー! キキー! キー! キー!

 ええけん。気持ちええのはわかったけん、ブレーキに油させ!
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