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アゲアゲマンデー東京麺通団では、「あげあげマンデー」と題して天ぷら”全品”50円!!!!でのサービスを始めました!月曜からあげあげ気分で元気になってください!
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◎麺通団のDVD第3弾!『超麺通団スピンオフ!2013年珠玉の讃岐うどん店スーパーカテゴライズ』発売中!
超麺通団スピンオフ!2013年珠玉の讃岐うどん店 『麺通団と週刊!超うどんランキング』のスピンオフとして、今回DVD第3弾『超麺通団スピンオフ!2013年珠玉の讃岐うどん店スーパーカテゴライズ』が出ました。
 麺通団が2012年〜2013年にかけて行った、「500軒以上食べ歩いた讃岐うどん通の強者たち」の「自分の好きなうどん屋1位から50位まで」のアンケートを元に、麺通団がスーパーカテゴライズ!レジェンド店から最新S級店新進A級店まで大発表!
DVDについてや購入出来るお店情報はKSB瀬戸内海放送案内ページへどうぞ。
今の麺通団の面白話をお聞きになりたい方はFM香川の『うどらじ』で。香川岡山以外の方でもポッドキャストでお聞きになれます。
◎『麺通団と週刊!超うどんランキング』のDVD第2巻が発売されちゃいました。
麺通団と週刊!超うどんランキングDVD第2巻 4月に発売した『麺通団と週刊!超うどんランキング』のDVDが結構好評なようで、第2巻の発売と相成っております。
毎回違った質問での 讃岐人1000人が選んだうどんランキングを見ながら、麺通団が面白コメントを話しているという番組ですが、こちらも第1巻同様出演者はすでに何をしゃべっていたかまったく記憶にありません(笑)
DVDについてや購入出来るお店情報はKSB瀬戸内海放送案内ページへどうぞ。サンポートタワー1F「四国88ショップ」さんなどでもご購入いただけます。
『超麺通団1』『超麺通団2』が文庫本で登場
超麺通団1
「超麺通団 讃岐うどんめぐり 指南の書」
著者:田尾和俊 解説:勝谷誠彦 本体価格680円超麺通団2
「超麺通団2ゲリラうどん通ごっこ軍団始まりの書」
著者:田尾和俊 解説:勝谷誠彦 本体価格730円
※お求めはお近くの書店、または西日本出版社へ。
『超麺通団4 麺通団の最新讃岐うどんの巡り方』も好評発売中です。
超麺通団4
麺通団が贈る、讃岐うどん巡りの最新バイブル『超麺通団4 麺通団の最新讃岐うどんの巡り方』が、4月の発売以来、まだまだ売れ続けているようです。

団長 「“ようです”って(笑)」
内山 「いや、ほんと、売れ続けてますよ」

今や、讃岐うどんの店紹介はネットや雑誌であふれ返っていますが、 人気店をきちんとカテゴライズして、讃岐うどんの何たるかをきちん と知りながら店選びができるのは、この1冊を置いて他にない! と いう評判の1冊です。団長のおなじみバカ話も、前号をはるかに凌ぐ 文章量と暴走ぶり(笑)。讃岐うどん巡りのお伴に、損はさせない1冊です。
FM香川の超人気番組『麺通団のうどラヂ』、ついに放送300回突破!
日本全国はもとより、遠くアメリカ、バンコク、スイスにまでポッドキャスト・リスナーが広がるFM香川の超人気番組『麺通団のうどラヂ』が、ついに放送300回を突破! メインパーソナリティーは田尾団長、お伴に麺通団員のごんとH谷川君を従えて、うどん屋の大将も時々ゲストに迎えて爆笑トークの連続(自分で書いてて恥ずかしいわ)。ポッドキャストからダウンロードして車でかけながらアメリカ大 陸を横断したリスナーも出現するなど、ツボにはまると抜けられなくなる番組のようです(笑)。本編は香川・岡山エリアの人だけ毎週土曜日の夕方6時15分から15分間聴けますが、ポッドキャストでは本編でカットされた部分も入って毎回20分前後のオバカトーク。300回全部聴くと100時間近くなりますが、私はこないだ、仕事しながら3時間もぶっ続けで聴きました。

団長 「いやー、おもろかったわー」
ごん 「自分でしゃべったネタじゃないですか!」

「そこまで言うなら」と思った方は、FM香川のホームページからポッドキャストの『うどラヂ』にたどり着いてみて下さい。ずーっとおもしろ いですけど、時々、腹筋攣るぐらいおもろいのに当たります(笑)。


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水道橋麺通団
毎週月曜日アゲアゲデー!揚げ物半額50円のお得なサービスやってます!ぜひどうぞ!
 
 
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麺通団員関連情報

初代讃岐うどん王・盛の大将のお店
「はまんど」

TJ-Kagawa二代目編集長・マングース佐伯のサイト
「香川のガイドカルチェ」


麺通団関連メディア情報

麺通団のラジオ番組サイト
「続・麺通団のうどラヂ」

麺通団の本を出版する内山さんとこのサイト
「西日本出版社」


讃岐うどんのお店から

大衆セルフのパラダイス「いきいきうどん」の
「宮武讃岐製麺所」


みんなで考えよう

うどん屋かっちゃん(笑)のオフィシャルサイト
「勝谷誠彦website」

原理原則を学ぶ「目からウロコ」サイト
「長生塾」

 
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2017年8月18日(金)

 くそー、チンペイが読むのが追いつかんぐらい更新し続けてやろうと思ってたのに(笑)、昨日は「讃岐うどん未来遺産プロジェクト」(ネットで見てね)の「開業ヒストリー」の取材で「香の香」の大将に2時間半、「長楽」の大将に1時間ぐらい取材して、そいつのテープ起こしに取りかかっていたら「今日の出力80%」が終わってしまった。

 というわけで、今朝。新聞を読んでいたら、産経新聞の香川版のページに写真入りでこんな記事が載っていた。

***

(見出し)
輝くダイヤモンド讃岐富士
飯野山 あすから見頃

(本文)

 その形容から「讃岐富士」の愛称で知られる香川県丸亀、坂出両市にまたがる飯野山(422メートル)で、山頂に太陽が重なる「ダイヤモンド讃岐富士」が19日ごろから見頃を迎える。

 丸亀市観光協会によると、ダイヤモンド讃岐富士は丸亀市土器町の宮池から飯野山を見たときに、太陽がちょうど山上を通って昇る4月下旬と8月下旬のそれぞれ約10日間に見られる現象。今年は19日〜29日が見頃という。

 晴天の日の午前5時半ごろから約2分間の“天体ショー”で、風がなければ宮池の湖面にダイヤモンド讃岐富士が映る「ダブルダイヤモンド讃岐富士」も楽しめる。多い日には100人以上の写真愛好家が集まるという。

 同協会は「自然が生み出す幻想的な風景をぜひ楽しんで欲しい」と話している。26、27の両日、宮池のほとりでお茶の接待もある。

***

 そうかー、100人もの写真愛好家が集まるようになったのか。

 思い起こせば今から7年前の2010年の4月18日、『インタレスト』で「ダイアモンド逆さ讃岐富士」(「DIAMOND」の綴りの中に「Y」がないのでインタレストでは「ダイアモンド」と表記したけど、誰も追随してこない・笑)の噂を聞きつけて早朝から取材に行った時は、絶好の天候だったにも拘わらず、15人足らずのカメラマンがいただけだった。その日、我々が宮池のほとりに行くと、常連らしきアマチュアカメラマンのおっちゃんが「新参者」を見るような視線を浴びせてきたのだが、私が「噂を聞いて初めて来たんです。学生と作っている情報誌に載せようかと思って」と言うと、「ほうな、どんどん宣伝してよ。私らも写真展やら何やらで宣伝はしよんやけど、いつまで経ってもテレビも新聞も何ちゃ紹介してくれんのや」と言ってきた。それで、出来上がったインタレストをマスコミ等に配ったら、翌年から地元の新聞やテレビが毎年のように紹介を始めた…ような気がしているのだが、とにかくあれから100人も来るようになって何よりです。

 ちなみに、丸亀市が「飯野山の日(飯野山の標高422mをもじって4月22日)」を制定したのが、我々が取材に行ったその年の2010年。そして、2010年4月22日の制定記念日には飯野山ウォーキングやら何やらの催しをたくさん盛り込んだ記念イベントが行われたのだが、4月22日と言えば絶好の「ダイヤモンド逆さ讃岐富士」が見られる日だというのに、プログラムの中に「ダイヤモンド逆さ讃岐富士を見よう」という企画がどこにもなかったから、地元丸亀市や記念イベントの企画関係者も全く知らなかったのではないかと思う。地域素材の発掘事業をやって、外部の人に「夕日がきれいだ」と言われて「外部の目に驚いた」などと言っている前に、こういうのこそちゃんと押さえておかないと(笑)。

***

 さてしかし、今日の話の本題はそこではない。ま、今日はそれほど大した話ではないが、この記事を書いた記者の方、たぶん自分で見に行ったことがないでしょう。理由は、「風がなければ宮池の湖面にダイヤモンド讃岐富士が映るダブルダイヤモンド讃岐富士も楽しめる」とあるからである。

 記事にあるように、4月下旬と8月下旬(いずれも20日前後の1週間ぐらい)に飯野山の山頂から朝日が昇る「ダイヤモンド讃岐富士」が出現するのであるが、宮池の水面にきれいに映り込んだ「ダブルダイヤモンド讃岐富士」が見られるのは、4月だけである。8月は池の水面に水草が繁殖して、残念ながら美しい映り込みが見られない(まあ、水草の茂った状態に趣があるという人もいるだろうが)。ちなみに、新聞に載っていた写真(丸亀市観光協会提供)は、4月の写真だった。観光協会の人も「8月は水草でうまいこと映り込みませんよ」とか言ってあげないと。

 ……と書き始めて、私はハタと筆を止めた(筆じゃないけど)。待てよ、私も7年前のあれから見に行ってないから、もしかしたら水草が絶滅して8月も水面が鏡のようになってるかもしれん。「誠実な情報発信」をモットーとする私が、万が一とは言え、「7年前の記憶」だけで確信の持てない情報を発信するわけにはいかんぞ。よし、今から丸亀まで確認に行こう。

 どうですか、この誠実な情報発信のための行動力(たかが日記なのに・笑)。

 そこで、私は作戦を立てたのである。今、朝の10時。丸亀の宮池まではたぶん車で40分ぐらいかかると思われるが、まだ朝飯を食ってないから、途中でがもうへ行ってうどん大と天ぷら2つ食って「入力100%」にしてから宮池へ行く。もう盆休みも終わったし、がもうはたぶん朝一と昼がラッシュだから、夏休みとは言え、10〜11時あたりはひょっとしたら並ばんでも食える状態かもしれん。よし、作戦は完璧。

 ……と書き始めたら、賢明な読者はもうオチが読めたことと思います。がもうに行ったら、この夏最大級かと思われるような行列でした。私は唖然としながら車で溢れる駐車場の間を通って、行列の客の視線を浴びながらがもうを後にしました。しかし、もうこのまま宮池に行くと腹が減りすぎる…。

 私は高松に引き返し、来る時にチラッと見て「開いているけど客はほとんど来ていない」ことを確認していた「増井米穀店」に行って、大と天ぷら2つを食べました。それから、いらん行程を踏んだためにガソリンがEラインに近づき始めたので、家の近くのいつものガソリンスタンドに行って「満タン、洗車」を告げて待合室に入り、いつものように街時間の間パソコンを開けて仕事をしながら考えました。

 もう一回、ここから宮池まで行くか…遠いけど、誠実な情報発信をするためには、ここはどうしても確認しないわけにはいかない……

 ん? 待てよ…有力な代案があるぞ!

***

H谷「H谷川です」
田尾「あ、H谷川君。お忙しいところ、つかぬことをお伺いするけど、ちょっと動ける?」
H谷「イヤな予感しかしませんけど、何ですか」
田尾「宮池、近いよな」
H谷「まあ、近いと言えば近いですけど、何かするほどの時間は取れませんよ」
田尾「今日の日が暮れるまでに一回、見るだけでええんや」
H谷「何ですかそれ」

 私が訳を説明すると、H谷川君は「わかりました。夕方までに寄って、また報告します」と言って電話を切った。すると、わずか10分後、H谷川君から電話が返ってきた。「やっぱり今日は無理です」という返事かと思ったら…

H谷「今、宮池の土手におるんですけど」
田尾「もう行ったんか!」
H谷「水草、まばらですけど池の全面を覆ってます。これは、きれいな映り込みは全然ダメですね」
田尾「了解。ほな、仕事頑張ってや」

***

 ま、そういうわけでしたわ。今日の教訓。「紹介記事は自分で見てから書け」。

H谷「ま、見てきたのは僕ですけどね」
田尾「H谷川君よ、そういうちっちゃなことの積み重ねがの、誠実な情報発信の魂を育てるんじゃ」
H谷「何かようわからんですけど、勉強になります」


2017年8月16日(水)

 今日は1ヵ月ほど前の四国新聞の記事を“在庫処理”しようと思うのだが、感じたことを全部説明しようとするとあまりに長くなりそうなので、中途半端に終わるかも知れない…けど、まあ行ってみるか。

***

(見出し)
観音寺市が観光基本計画策定へ
隠れた魅力 発信の好機
若者中心に活発な議論

(本文)
 地域の資源を生かして戦略的な観光振興を進めようと、観音寺市は指針となる市観光基本計画を初めて策定する。策定委員会の下部組織として、次代を担う市内の若者らを中心とした作業部会を設置し、4月から素案づくりを進めている。

 作業部会には、若手の事業者や主婦、教員、農業者、移住者ら20〜40代の多彩な人材が集まる。講師は総務省地域創造力アドバイザーで、地域再生診療所の井上弘司さん(64)=長野県飯田市=。県外での事例を紹介しながら助言している。

 井上さんは「海・島・街・里・山があり、歴史文化にも育まれたまち」と観音寺の強みを語る一方、「観光客がお金を落としてくれるうらやましい条件がそろっているのに、情報発信が不足している」と指摘。「未来をつくるために、行政を動かす力になってほしい」とメンバーに期待する。

 勉強会ではグループに分かれ、観音寺の地域資源に関して▽歴史・文化▽自然▽食・宿泊▽観光拠点▽体験(まち歩き)ーのテーマに沿ってSWOT分析をしている。同分析は、マーケティング戦略や企業戦略立案の際に用いる手法だ。

 「市民が地元の歴史や文化、自然の豊かさに気付いていない」「地元の食材を使ったこだわりの飲食施設や宿泊施設が少ない」「観光客への心からのおもてなしが必要」「受け入れ態勢や情報発信が未整備」ー。分析を通じて、こうした課題が浮かび上がった。

 解決方法についても話し合った。移住者からは「観音寺の魅力は自然。特に夕日の景観は素晴らしい」としながらも「恵まれた環境に地元の人は無頓着なところがある」という意見が出た。地元で生まれ育った参加者は外部の目から教わった魅力に驚き、「部会のプランが生き、地元が盛り上がり、元気になれば、必然的に観光客も増えると思う」と意欲を見せる。

 素案づくりを通じて、これまで注目されてこなかった地域の資源を掘り起こし、全国に知らせる契機にもなりそうだ。井上さんは「メンバーが地元の魅力を知り、観光を学びながら成長し、大きな成果につながる」と手応えを感じている。

 市は本年度中の基本計画策定を目指す。観光の活性化や交流人口の拡大を巡っては、県内でも各自治体がしのぎを削っている。市と若い世代の連携を通して、どう独自色を発揮した効果的な計画を導くのか、取り組みの成果が注目される。

***

 何というか、こういう取り組みは、もう20年以上前からいろんな地方自治体で何度も何度も行われていて、それをマスコミは何度も何度も「期待される」みたいな論調で報道してきたけど、振り返ってみたら、結局それで観光が目に見えて活性化した自治体ってほとんどないでしょ? ということは、「こういう手法は根本的に何かが間違っている」ということなんだけど…

 どこから行くかなあ。一つ一つ丁寧に突っ込んで行ったら授業や講演の2〜3本分になりそうなんだけど、頭から一つずつ行ってみるか。

 まず、「地域の資源を生かして戦略的に観光振興を進めるために基本計画を作る」というのは別にいいと思うけど、戦略的な計画を作るためには「戦略的な計画を作る能力のあるスタッフを集める」ことが大前提の条件になるわけですね。例えば、会社で新しいネットビジネスの戦略的な計画を立てようという時に、計画策定チームのスタッフに総務や経理の社員とか生産現場のラインスタッフや販売スタッフなんか入れないでしょ? そういう部外者や経験の浅い新人を集めてやるのは「勉強会」レベルの話であって、「戦略会議」のスタッフ編成ではない。

 だから、「観光戦略」を立てるのに「若手の事業者や主婦、教員、農業者、移住者ら20〜40代の多彩な人材」を集めて話をさせると、「個人レベルの感想」や「思いつきレベルのアイデアもどき」ばかりがいっぱい出てきて、ロジカルな戦略づくりの足を引っ張ってしまうことがよくあるわけです(よくあるどころか、たいていそうなる)。

 まあ、ここには「素案づくり」とか「作業部会」とか「勉強会」とかいう記述があるから「本番の戦略スタッフ」じゃないのかもしれないけど、記事の後半を見てみると案の定、「市民が地元の歴史や文化、自然の豊かさに気付いていない」「地元の食材を使ったこだわりの飲食施設や宿泊施設が少ない」「観光客への心からのおもてなしが必要」「受け入れ態勢や情報発信が未整備」といった、全国どこの自治体でも出てくるようなありきたりの話しか出てきていないでしょ? 

 ちなみに、私はもう30年も前に香川県の調査事業で「観光シーズ(素材)発掘」とかいう観光振興プロジェクト(西日本放送の長峰さんが座長をやっていた)のメンバーに入れられたことがあるのですが、その時も確か「県民が地元の魅力的な素材に気付いていない」とか「地域素材を使ったプロモーションが十分でない」「おもてなしの精神が大切だ」「情報発信が足りない」とかいう全く同じような報告が出てきていました(私が「怪しい製麺所型うどん店」という差別化されたレジャー素材を見つけたのはその後です)。

 しかも、そういう意見は全部、観光振興のための最優先課題ではないものばかりです。例えば、自分が県外のどこかに観光旅行に行く時、行き先を決めるのに「あそこは市民が地元の歴史や文化、自然の豊かさに気付いてないからやめよう」とかならないでしょう。あるいは、「地元の食材を使ったこだわりの飲食施設や宿泊施設」や「観光客への心からのおもてなし」や「受け入れ態勢(何だそれは)や情報発信」があっても、自分が県外のどこかに観光旅行に行く時のことを考えてみれば、それらはたぶん、行き先決定の最優先テーマにはならない(少なくとも私はそんなもので行き先を決めない)。

 つまり、それらはもちろんないよりあった方がいいけど、本気で成果を期待するような戦略を立てる時には、プロならたぶん、そういうところから入っていったりしないと思うわけです。

***

 次に、アドバイザーの方が「海・島・街・里・山があり、歴史文化にも育まれたまち(それが観音寺の強み)」と言ったのだとすれば(記者の要約なので真意はここからは読み取れない)、それは常識で考えれば「社交辞令」です。もし、それが社交辞令でなくて本心から「それが観音寺の強みだ」と言ったのであれば、そんなアドバイスは真に受けてはいけません。だって、「海・島・街・里・山があり、歴史文化にも育まれたまち」なんて、全国に掃いて捨てるほどあるんだから、そんなものが「他所と差別化された強み」であるわけがないもの。

 すると、そんな差別化されていない素材を「強み」とするような観音寺を「観光客がお金を落としてくれるうらやましい条件がそろっている」と言うのも、社交辞令か戦略的無知かのどちらかです。事実、後段で「地元の食材を使ったこだわりの飲食施設や宿泊施設が少ない」といって「観光客がお金を落としてくれるうらやましい条件がそろっていない」と嘆く声が出ているし(笑)。とにかく、私の知る限り、客観的に見れば、観音寺はそれほどの「観光的にうらやましい条件が揃った地域」ではないと思う。たぶんみんなも、正直、そう思うでしょ?

***

 次に、「未来をつくるために、行政を動かす力になってほしい」というのは、本来なら「未来をつくるために、自分で動いて必死で働いて成果を上げる人になってほしい」というのが正しい方向ではないでしょうか。未来を豊かにするのは民間の力です。行政は「民間が自由にいろんなことにチャレンジできて成果を上げられるように、行政にしかできないことでサポートする」というのが本来あるべき役割分担です。そこをみんな忘れているから、何でもかんでも行政に頼って(その方が楽だから)、その結果が今の地方の民間活力低下の大きな要因になっている(と私は思っている)んだから、もちろん行政がその役割分担すらやらないようだったら動かさないといけないけど、「行政2割、民間8割」ぐらいの認識を持ってないとダメだと思います。国民総生産における民間と行政(税金)の取り分の比率と同じです。

***

 次に、「SWOT分析」というのは、昨日書いた「市場・競合・自社」というビジネス分析の基本フレームを「内部分析・外部分析、強み・弱み、機会・脅威」等々に細分化して再編したみたいな分析手法だと思いますが、私にはあまりMECE(ダブリなく、もれなく)なフレームに見えない。だから、あんなふうに細分化して再編したフレームに素人が素材を入れ尽くすと(入れ尽くしもできないだろうけど)混乱して整理が付かず、かなりの確率で「歪んだ結論」が導き出されると思います。面倒だから詳細は全部書けないけど、おそらく山のように書き込んだ素材に合理的な優先順位を付けることさえできず、結局、大した観光素材のない地域が観光をテーマにSWOT分析すると、何十年も前から日本中の地方自治体がやってきたことと同じようなものに収斂すると思います。

 それ以前に、記事を見るとSWOT分析の前提として、集める素材を「歴史・文化、自然、食・宿泊、観光拠点、体験(まち歩き)」の5つに分けているけど、いきなりこの5つがMECEじゃない。

 私が「観光素材の書き出し」に使っているフレームは、
(1)自然、人工物
(2)場所(施設・店)、モノ、事、人
の2つの切り口をかけ合わせた(縦軸と横軸にとった)フレームで、そこに思いつく限りの素材を書き込んで行くというやり方です。詳しく書くと授業になるので一例だけ挙げると、

<自然の素材>

(場所)山(山頂、山腹、山裾…)、丘、森、林、谷、崖…
    川(源流、中流、下流、川辺、川岸、土手、河川敷…)、滝、湖、池、沼…
    海(沖、海辺、砂浜…)
    空、太陽(朝日、夕日…)、月、星…

(モノ)木、花、草(水草、海草)、果物、野菜、穀物、キノコ、コケ…
    岩、石、砂、土、化石…
    動物、鳥、昆虫、その他の虫、魚、甲殻類、貝…

(事) 清流、濁流、急流、海流、潮流、波…
    光、風、虹、流星、日食、月食…

(人) 自然の中で働く人、遊ぶ人、守る人…

 等々。これが人工物になると、神社仏閣から公園、レジャー施設、動物園、植物園、水族館、美術館、博物館、資料館、宿泊施設、飲食店、物販店、祭り、フェスティバル、大会、風習等々のいかにも観光素材というものだけでなく、道路、橋、鉄道からマンホールのフタまで、とにかく目に見えるものすべてが「素材」なので、書き出すととにかく膨大な量になる。そうやって初めて、MECE(ダブリなく、もれなく)な「素材一覧表」ができる。

 そこからいろいろな切り口で分類を始める。切り口というのは、例えばターゲットや設定状況の絞り込みとして、
・年齢別(子供、若者、中高年、高齢者。あるいは0〜9歳、10代、20代……80代、90代、100歳以上。あるいは1歳刻み)
・性別(男、女、男女の別なし)
・人数別(1人、2人、3人…グループ、団体)
・対象エリア別(県内客、隣県客、近県客、全国客、世界客)
・ライフスタイル別(1人旅、カップル、友達、夫婦、親子、家族、ペット連れ…)
・可処分所得別(ローエンドユーザー〜ミドルエンドユーザー〜ハイエンドユーザー)
・季節別(早春、春、初夏、夏、初秋、秋、晩秋、初冬、冬…。あるいは月別)
・時間別(早朝、朝、昼前、昼、昼下がり、夕方、夜、深夜…)
等々。また、形容詞や動詞の切り口としても「楽しい、おもしろい、役に立つ、怪しい、怖い、暑い、熱い、寒い、冷たい、厳しい、苦しい、素晴らしい、のどか…」「歩く、走る、打つ、撃つ、投げる、食べる、飲む、見る、登る、下りる、飛ぶ、泳ぐ、潜る…」等々、それこそ辞書に載っている言葉の数だけ切り口がある。

 で、最後に絞り込む時の最優先の条件は、「競合と差別化されているかどうか(競合にはない、あるいは競合より優れているかどうか)」の一点です。この時、ターゲットのエリアが重要に絡んできます。すなわち、ターゲットエリアを広げれば対象客のパイは大きくなるが、その分、競合が強くなり、競合の数も増えるから、並べた自社の素材の中で「競合と差別化された戦略」がどんどん消えていくからです。

 例えば、記事の後段の移住者のコメントにある「観音寺の魅力は自然。特に夕日の景観は素晴らしい」という話は、全国をターゲットにすると観音寺の夕日より素晴らしい夕日の景観は掃いて捨てるほどあるから、そんなものを売りにしても全国からそれを見にやってくる観光客はとても望めない。これを「近県」に絞っても、あるいは「隣県」に絞っても、たぶん観音寺の夕日より素晴らしい景観はいくらでもある。県内でもおそらく、「観音寺の夕日がナンバーワンか?」と言えば、微妙でしょう。従って、まともな戦略会議なら、「観音寺の夕日をメインに売り出そう」という案は間違いなくボツになるわけです。

***

 長々と書いたけど、こんなことは自分でリスクをとってビジネスをやっている人ならたいていすぐにわかる話です。そんなレベルの話に、「地元で生まれ育った参加者が外部の目から教わった魅力に驚いていた」のでは、やっぱり「勉強会レベル」だと言わざるを得ないでしょう。ちなみに、「地元が盛り上がって元気になれば、必然的に観光客も増える」とありますが、そうではなくて、「観光客が増えれば、地元も盛り上がって元気になる」という順番の方が大きいと思いますよ。

 ただし、それも「観光客が増えれば」です。観光客が増えるためには、またさっきの話に戻りますが、「競合と差別化された付加価値」が絶対必要になります。もし、それがいくら探しても見つからなければ(ほとんどの地域ではそうそう見つからない)、「観光振興」という戦略自体の優先順位を下げて、目的を「とりあえず住民が楽しむ」レベルに落とすか、何かもっと地域振興につながる他のことをした方がいいと思います。

 正直、私は今の全国の地方自治体の「観光振興政策」の大半は地域振興策というより、行政の「何かやっていますよ、ちゃんと働いていますよ」というアリバイ政策だという感じがしているのですが。とにかくこういう類の話も昨日の「何でもかんでも地域活性化につながる」と言ってしまうメンタリティと同根だと思いますので、そろそろ誰か、冷静に戦略の転換を考えた方がいい、というのが私の感想です。





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